もみじ八+1犬伝⑫ 別れのサンバとメモワール

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

ほぼ2か月にわたってお伝えして来た

このシリーズもいよいよ最終回です。

Maple9は全員巣立って行きました。

いつもながら一抹の寂しさは残っていますが

「あかるく、あいかつ」。

湿っぽく終わるよりも明るく締めたいものです。

♪別れのサンバでも脳裏に鳴らしながら

思い出をたどりフィナーレと致しましょう。

 

****************

 

もみじの子育てを最初にお伝えしたのは

10月12日のこの写真からでした。

 

9匹の名前が決まったのが11月16日。

そして次々にトライアルされて行きました。

(右は里親様が付けたお名前です)

         11月20日:礼♀→レイ

         11月29日:孝♂

         12月 2日:智♀→はな

         12月 3日:仁♂→レオン

         12月 4日:忠♂→忠

                 義♂→コン

                 愛♀→くるみ

         12月 8日:信♂→大福

 

もみじハウスの子犬たちは次第に数が減って行きました。

 

そして残るは悌♀だけになりました。

 

いつもそうですが

可愛い順に貰われて行くわけではなく

単なる巡り合わせで

残った子に欠陥があるわけではありません。

 

残った子も必ず里親様と出会って幸せになる姿を

いつも見ている私たちですが

 

それでも こうして1匹だけぽつんと残ると

1日も早く里親様と出会えますように

・・・と願わずにはいられません。

 

そんな人間たちの感傷をよそに

悌ちゃん 今日も元気いっぱいです!

 

遊びに飽きると、ウォッチングをします。

 

ママ早く来ないかなぁ、とお待ちかね。

 

残されたものにも幸せな時間があります。

何しろ ママを独り占めできるんですから。

今は夜はママと一緒に寝ているんだよ!

でも 一人の時間はさびしいな~。


 

そこで 壁に穴を開けてやりました。

今まではもみじママが子犬部屋にやって来たのですが

悌からもママに会えに行けるように・・・

人間たちの思いやりです。

 

どこにでも行けるようになった悌ちゃん

早速 叔母さんに遊んでもらって大喜び!

叔母さんも優しく相手をしてあげます。

それを見ながらもみじママは

思い出に浸っているのでしょう・・・

 

最初に貰われて行ったのが礼だった。

「この子は美人になる」って親のワタシも思ったよ。

 

次が孝。

なぜかほふく前進が得意だったね。

そのスタイルがまた何とも可愛かった~。

 

3番目が智。

お前は顔も賢そうだったが

名前の通りお利口な子だったよ。

 

4番目は仁。

とても優しい子だったからね

きっと里親様にいっぱい幸せを運んでやるだろう。

 

5番目が忠。 

おまえは1番の甘えん坊だった❗

私だけじゃなくグミ母さんの膝の上もお気に入りだったねぇ。

 

6番目が義。 

おまえはいつも先頭に立って動いてた。

やっぱり山のリーダー・父親譲りの性格だったね。

7番目は愛。 

おまえは兄妹の中で1番小さかった。でもいつも女王様。

ワタシの血を引いたのかねぇ。

 

8番目が信。

最初のトライアルでは縁がなかったけれど

すぐに次の里親さんと出会った。幸せを掴んだね。

 

そして悌も

12月10日(土)にトライアルされて行った。

 
里親様は既に「花」という名前を準備して
待っていて下さったとか。
やさしい里親様で良かった!
 
ワタシのメモワールに
付き合ってくれてありがとう。
「もみじ八+1犬伝」なんてヘンテコリンなタイトルで
この2か月間、皆様に子供たちの成長ぶりを
ご覧いただいて来ましたが
お陰さまでみんな巣立って行くことができました。

 

これまで野良として

何度も出産と子育てを繰り返して来ましたが

人さまの手を煩わせたのは今度が初めてです。

そして

人間の手の優しさとありがたさを知りました。

9匹の子どもたちも過酷な野良の日常を免れ

温かいご家族のもとで暮らすことができます。

それがどれほど幸せなことでしょう・・・。

かつてのワタシの仲間・野良たちが

1匹でも多く人の手で救われますように。

 

 

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