Storyはな 1.Like A Rolling Stone

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

「会うは別れの始め」という言葉があるように

出会いと別れは人の世の常ですが

犬や猫の生にもそれはあります。

青い鳥に収容されて来る子たちが

里親様と出会ってシェルターを出て行くまで

その期間も長短さまざま。

保健所から引き取った翌日にトライアルされる子もいれば

シェルターで何か月も暮らす子もいます。

それを左右するのは可愛さだけではありません。

運としか言いようのない巡り合わせで

里親様との絆の糸が結ばれたり

ほどけてしまったりします。

 

今回のStoryは

そんな運命の糸に翻弄されながら

転がる石のように二転三転し

10か月もかかって

ようやく幸せな家庭にたどり着いた

けなげな犬の女の子「はな」の物語りです。

 

月 ― 保健所より引き取る ―

 

はなは今年1月に保健所から引き取った兄妹の1匹。

(写真左端)この時はまだ生後1・5か月くらいでした。

はなは

シェルターでひと月半ほど過ごしました。(写真右)

 

兄妹たちと過ごしたこの頃が

はなにとっては一番楽しかった時かも知れません。

やがて1匹2匹と譲渡されて行き

はなにも譲渡の時が訪れました。

 

月 ― 少女との出会い ―

 

はるがその少女と出会ったのは2月。

春まだ浅い頃でした。

母親と一緒にシェルターを訪れた少女は

はなの前で立ち止まり

「この子がいい」と言って抱きしめてくれました。

そしてはなは防府市から

数百キロも離れた遠方に譲渡されて行きました。

 

ひと月ほど経って

里親様からお便りが届きました。

そこには数枚の写真とともに

すっかり家族の一員となったはなの様子が

楽しそうに綴られていました。

少女の膝にしっかりと抱かれたり

少女の後を追って散歩するはなの

ほほ笑ましい姿が印象的でした。

 

はなはこの少女のことが忘れられなかったらしく

後に私たちの涙を誘うような出来事がありました。

それはまた後の話です。

 

月 ― シェルターに戻る ―

 

4月になってから突然里親様から

「事情があって引っ越すことになったので

はなをひと月ほど青い鳥で預かってもらえないか。

転居先が落ち着いたらまた迎えます」

という申し出がありました。

青い鳥では一旦譲渡した犬や猫を

預かることは原則としてお断りしています。

しかし里親様の緊急のご事情をうかがい

「必ず後日引き取る」というお約束で

例外としてはなを預かることにしました。

 

遠方から空輸されて来るはなを

空港まで引き取りに出かけ

約ひと月ぶりにはなは戻って来ました。

シェルターでは同じ月齢のユキと仲良しになり

毎日一緒に遊んでいましたが・・・

ユキとの別れの日がやって来ます。

 

月 ― 仲良しユキちゃんとの別れ ―

 

ユキは5月に譲渡されて行きました。

 

はなの世話をしていたボランティアさんやスタッフは

「ユキがいなくなって寂しいだろうけれど

もうすぐお姉ちゃんが迎えに来てくれるからね」

とはなに声をかけながら

飼い主さんの連絡を待っていました。

その間に里親様からは

「6月に迎えるのは難しいのでもう少し待って。

費用を払うので避妊手術をよろしくお願いします」

と連絡があり了承しました。

「もうすぐお迎えだね」と何度もはなに語りかけながら

皆でその日を待ちわびていたのです。

 

月 ― 帰る家がなくなった ―

 

4、5、6月と3か月の間

はなは飼い主さんの迎えを待っていました。

お迎えをひたすら信じて待ち続けたのです。

 

7月になって はなを飼い主さんに返すために

再び空輸の準備を進めている時に突然

「引き取る積りでいたけれど

事情が変わってどうしても飼えなくなった。

そちらで新しい里親を探して欲しい」

と飼い主さんから連絡が入りました。(もちろん先方にも深刻な事情が

あったことは理解していますが・・・)

それに抗議することもできました。

しかし はなの幸せを第一に考えた時

私たちには選択の余地はありませんでした。

「はなを青い鳥で引き受ける」

という道しか残されていませんでした。

 

(ボランティアさんに抱かれたはな)

 

その後も「はな」にはさまざまな事が起こり

まるで「転がる石のように」

(ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランに

Like A Rolling Stone という歌がありましたね)

人間社会に翻弄されて行きます。

でも はなは持ち前の明るさで

シェルターのアイドルになって行きます。

 

 

続く・・・

 

 

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