Storyまゆ3.いのちの営み

こんにちは。
《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。
 
何度か脱走しようとしたまゆも
青い鳥に来てから2週間ほど経って
ここが安全な場所だとわかったのか
ようやく落ち着いてきたようです。
しかし「生きもの」ですから
体調や食欲や感覚などの生理
嬉しい、悲しい、嫉妬などの心理が
ゆれ、うごき、変わるのは人間とおなじです。
シェルターではたらく私たちといっしょに
呼吸し、食べ、排泄し
喜んだり、悲しんだり、退屈したり・・・
愛おしくいのちの営みをしています。
 
???? 病院へ 11月10日
よっぴー :まゆ、アゴの右下、皮膚病かも? 病院へ連れて行ったほうが????
くんちゃん:病院に連絡しておきますので、よろしくお願いいたします????
 
 
よっぴー: まゆを車に乗せて、シェルター出てすぐに、まゆ、座席でそわそわするから、何だろと思ったらウンチとオシッコして???? で、病院に着いたと思ったら今度は、 オェっと吐きそうになったので、ウンチしっこの敷物でセーフ????車内、臭くて  臭くて。その後はすっきりで  くつろいでた(笑)↓うぇーん、誰か〜車買って(笑)
 
マキクリ:車を犠牲にして病院へ。ありがとうございます。まゆ、酔ったかな?
よっぴー :犬は慣れないと酔っちゃうね。シェルターの子たちも、順番で2匹づつとかドライブに連れ出せたらいいね???? 考えただけで楽し〜い。
グミ: 譲渡するにも、車に慣れなくては難しい…成犬は。うちの子達はみんな車 大好き。吐いた事ないなぁ〜
れいこ:シェルターの犬をドライブに連れて行って下さるボランティアさん、いないかしら?
yuki :まゆちゃん、初ドライブは大変でしたね。車に乗ると楽しいことがあると分かれば、喜んで乗るでしょうね!うちで飼っていた犬は、車に乗るのは注射される時と思って、なかなか乗りませんでした????????
 
よっぴー:まゆの診察終わりました。アゴ右下、真菌によるカビでした。朝・晩2回軟膏。抗生剤も朝・晩の2回。1週間分。薬が切れたら再診です。
:カビによる皮膚炎ですか。大したことなくてよかった。
 
野良の暮らしが長くなれば
ダニやノミがからだについたりして
病気のリスクも増えます。
ある意味ではそれが
「生きている」ということなのでしょうね。
ですから
保健所等から引き取った子は
獣医さんに健康診断をしてもらい
治療やワクチンの接種をしています。
できる限り健康な状態で里親様に譲渡し
病気やけがの治療中の子は
その事をきちんと伝え
ご了承いただいた上で譲渡しています。
しかし後から不具合がわかることもあり
こんなケースもありました。
 
:以前、トライアした猫に「カビがある」と獣医に言われたといって、「直ぐ引き取りに来い」といった人がいましたね。
マキクリ:確か「子どもに命の大切さを教えたい」と言って、猫を引き取った方でしたよね。それなのに、治療して、お子さんに見せておこう、とは思わなかった? 矛盾していると思います。
リラックス:保護動物への理解がなくて、私たちも悲しかったけれど、ちょっとカビがあるからと言って返された猫ちゃんが可哀そうでした。治療すれば治るのに・・・
 
「カビ菌は他の猫にもうつるから
愛護団体にすぐに戻せ」と獣医に言われ
まるで不良品を返品するように
その子猫は戻されてきました。
にゃあと鳴いて・・・
その時の声は今も耳に残っています。
私たちはこう思います。
動物の命を守る獣医さんだったら
保護猫を引き取ろうとした里親さんを
「いいことをしましたね」と褒めてやり
先住猫にうつらない方法を教えるのが
お仕事ではないのでしょうか?
そうすればあの里親様も
命の大切さをお子さんに伝えられたはずです。
 
れいこ:あの時はみんなガックリ来ました。小さな命を救うために、私たちはこんなに一生懸命やっているのに・・・。
ジジ:野良はいっさい診ないという獣医もいますよ。交通事故で瀕死の野良猫を連れて行ったとき、治療する前に「誰が金を払うのか」と聞かれ唖然としたことがあります。
 
???? シェルターの日々
●11月18日
リラックス:まゆちゃんの里親希望さんがいます。写真を見て「小さい時からわが家の庭に餌をもらいに来てた子に違いない」と仰っています。今どのくらい体重がありますか?
emi:今日計ったけど、6~7キロだったかな?ノートに書いてある。
よっぴー :まゆ、7.4キロです。先週から400グラム増えてた。
 
●11月28日
れいこ :まゆの報告。体重7.7キロ。
emi:十日でまた300グラム増えました。シェルターが安全な場所だ、ここの人間は安心できる、とわかってちゃんと食べてる証拠ですね♪嬉しい。
れいこ:薬を朝・夕2回塗って、喉元と左ヒゲ辺りは綺麗になってきましたが、右ヒゲ周辺はまだカビがあります。十日後くらいに再診して良ければ終了です。
 
●12月1日
yuki:まゆちゃん、きょうはemiさんと、だっこ散歩しましたよ。
 
 
マキクリ:まゆ!かわいい!
よっぴー:抱っこしてでも、散歩できるようになった。それだけ人に慣れて来た、ってことだね。
emi:青い鳥に来てからも、シェルターから逃げ出そうとしていたまゆさん。40日くらい経って、ようやく人間は怖くないって、思いはじめたのかなぁ。
 
●12月13日
れいこ :まゆ 生理が始まったみたいです????
よっぴー :やっぱり? 新聞に薄っすらと赤い色がついてた気がしたから、もしかしてと思ったけれど。もう半年過ぎてるだろうから・・・
リラックス:里親希望さんが「年内に引き取りたい」と言われてますので、避妊手術は譲渡してからですね。里親さんにお願いしておきます。
emi:抱っこ散歩でも、まだ少しふるえていましたけど・・・、年内、大丈夫でしょうか?
れいこ:まゆ、元気に吠えるようにはなったけど、まだ手からオヤツを食べる程度です。抱っこすると固まりますよね。
リラックス:年内譲渡を希望されていますが、状況次第では来年になるかも。
 
生きるって
五感の営みかも知れませんね。
見る、聞く、嗅ぐ、触れる、味わう。
高度な情報化社会に暮らす現代人は
生まれながらに備えていた感覚も
すっかり薄れてしまいましたが
動物たちにとってはそれがすべてです。
犬や猫と一緒に暮らしていると
かれらの鋭敏な感覚に驚かされ
いろいろと教えられることがあります。
動物も人間もこの星に生きる仲間なんです。
 
まゆちゃんも、他の子たちも
文字や言葉は知りませんが
五感でナイーブに世界を感じとり
それを表現豊かに伝えてくれます。
だから
人は犬や猫と暮らすのかも知れませんね。
 
今朝は空気の色が温かそうだよ。
町を渡る風の音が冷たくなったね。
この人はとても優しい匂いがする。
母さんみたいな触れかたで温かいなぁ。
あなたの手から貰う餌は幸せの味がするよ。
 
というふうに
いろんなことを話しかけてくれます。
あなたが  聞こうとおもえば・・・。
 
続く・・・
 

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