Story 茶々4.無風の日々。復活の風。

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

12月21日に茶々は帰って来ました。

 
青い鳥の子たちを譲渡する際には
1週間のトライアル期間を定めています。
一緒に暮らして頂いて
その子と終生ともに過ごせるかどうかを
判断していただく大切なプロセスです。
ですからその期間中に戻って来ることになっても
責める気持ちは全くありません。
 
このStoryは茶々の履歴をたどるのが目的です。
まずそれをお断りしておき
茶々の足跡を振り返って行きます。
 
 
茶々を引き取って下さろうとした方は
既にお話しして来ましたように
茶々を大変気に入られていました。
亡くなった先住犬によく似ているそうです。
ですから犬の飼育経験もあります。
また茶々のほうにも責任はありません。
場所に慣れず室内でおしっこをしてしまった以外は
大変お利口だったとのことです。
そして別れをとても残念がっていました。
 
動物と一緒に暮らすには
家族全員が迎え入れて下さることが欠かせません。
一人でも反対されている方がいると
その方にとっても動物にとっても不幸です。
 
茶々はやむを得ない事情で帰って来ました。
「私たちは何としても飼いたいのだけれど・・・」
そのお言葉だけで茶々は救われます。
 
――12月21日 逆風 ――
 
さて話を茶々に戻しましょう。
下の2枚の写真は戻った日の茶々。
まだハーネス用の首輪も着けたままです。
 
シェルターに戻った安堵感よりも
どこか寂しげに見えるのは思い過ごしでしょうか。
あーあ、というため息が聞こえて来るようです。
 
シェルターの寮母さん的な存在のグミさんが
元気づけるためにXmasのコスプレをしてくれましたが・・・
いつもの茶々らしい天真爛漫さがありません。
 
年を越し お正月。 酉年の記念にパチリ!
 
茶々のトライアルに同行した日に偶然にも
トライアルが決まった「ひとみ」は正式に譲渡されました。
そんなこともあって、余計に茶々を哀れに思うせいか
やはり精彩を欠いているような気がしてなりません。
あのセクシーマドンナの面影がないのです。
 
生きる息吹を感じる「風の犬」の周りに
今は風のそよぎが感じられない
無風の日々が続いているような気がします。
 
トライアルが何かは分からないながら
おそらく野良の暮らししか知らない茶々が
わずか数日でも味わった家庭の心地よさ。
そのスィートな思い出が
どこかで尾を引いているのかも知れません。
茶々を見ていると
犬や猫にも「失意」の感情はある・・・と
そんな気がします。
 
でも少しずつ茶々は元気を取り戻して来ました。
2月3日 節分。恵方巻で鬼ワァ~外!
ね、この眼を見て! 光が戻ったようでしょ。
 
実は同じ頃に、また茶々への問い合わせが
舞い込んでいたのです。
まるで茶々の復活を風の便りで知ったみたいに・・・。
 
―― 3月15日 復活の風 ――
 
3月に一度紹介した映像ですが
この頃の茶々が写っていますのでもう一度ごらん下さい。
お尻フリフリの 茶々のセクシーウォークが見られます。

 

ね、もう大丈夫って感じがするでしょ。

そしてはるばると遠い町から

風のように

「3月18日に茶々を見に行きたい」

という予約が入りました。

やっぱり茶々は風を呼ぶ犬みたいです。

 

続く・・・
 

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