きじ猫物語り1.いのちの交差点

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

「あいかつ」をしていて

特にシェルターで働いていて

よく思うことがあります。

それは「いのちの交差点」という言葉です。

たくさんの犬や猫が入っては出て行き

人の出入りも頻繁です。

スタッフ、ボランティア、支援者、里親様・・・

 
過ぎ行く時間と広大な空間が交錯する中で

さまざまな生い立ちの動物と

それぞれの生活と心情を抱えた人が

×月×日×時に○県○市○町

という一点で出会い交差することの不思議。

 

そんな思いに衝き動かされて

これまでStoryシリーズを紹介して来ましたが

今回は1匹のオスのきじ猫に焦点をあて

HistoryとStoryを描いてみたいと思います。

 

 

🐈 1月12日 ラファエロ 🐈

 

彼が保健所から2匹の子犬と一緒に引き出され

青い鳥にやって来たのは今年1月12日(木)でした。

 

この時一緒に引き取った子犬は2匹ともオスで

(おもち⇒)じゅうざは2月に、イチローは4月に譲渡されました。

 

彼は年齢は分かりませんが成猫だったので

直ぐに動物病院で去勢手術をしてから

シェルターの猫部屋に入れました。

警戒してなかなかキャリーから出ようとしません。

これまでどんな暮らしをして来たのでしょう。

 

この時 猫部屋にいたのは9か月のドロン君で

不思議そうにキャリーの彼を見下ろしています。

 

ドロン君は3匹兄妹でシェルターにいましたが
アラン♂・しま♀が既に譲渡され1匹だけ残っていました。
(手前からドロン、アラン、しま)
 
ようやくキャリーから出て来た彼にラファエロと名づけました。
きじ猫はみな良く似ていて見分けがつきませんね。
 
 
🐈 1月19日 迷い猫騒動 🐈
 
彼を保健所から引き取った時の写真がブログに載ると
「もしかしてわが家から脱走した飼い猫ではないか?」
との問い合わせが寄せられました。
下がその飼い猫の写真で
耳の先にほんの少し黒い毛が出ているとのことでした。
 
すぐ確認に行って見たのですが
シャーシャーと威嚇して人を寄せ付けません。
どうも人に飼われていた猫ではないようです。
きじ猫はなかなか見分けがつきません。
そこで飼い主さんに去勢手術の有無を尋ねると
手術済との事でラファエロではないことが分かりました。
 
 
🐈 1月29日 譲渡会 🐈
 
1月29日(日)に青い鳥の譲渡会が開かれました。
 
ドロンもラファエロも参加しました。
 
譲渡会はまさに出会いが生まれる「いのちの交差点」です。
みみ♀も しろつめぐさ♂も 里親様と巡り合い
 
ドロンも譲渡されて行きましたが・・・
 
この日 ラファエロには出会いは訪れませんでした。
少し年齢がいっているのと 保健所から来たばかりで
まだ人に慣れていないせいかもしれません。
 
しかし いつの日か彼にも
いのちの交差点で目を止め
ふり返ってくれる人が きっとあるでしょう。
 
続く・・・
 
 

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