Story空5.ぼくは色々な事を見た

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 
1月29日の譲渡会では
猫3匹と犬4匹が里親様に出会いました。
猫には8か月の子もいましたが
犬はすべて2か月の子犬ばかりでした。
3・5か月のイチローも申し込みがありません。
その辺のいきさつは
5月26日よりの「Storyイチロー」6回シリーズで
紹介しましたのでよろしかったらご覧ください。
さて

空は新しい里親様との出会いを待ちながら

他の成犬たちと共にシェルターで暮らすことになりました。

里親様募集の写真も新しく作りました。

 

最初の頃の写真と比べるとだいぶ大きくなっています。

 

*~*~*~*~ 2月 *~*~*~*~

 

もうご主人様とは会えないんだ・・・って

ぼくは分かった。

譲渡会で貰い手のなかったイチロー君と一緒に

ぼくはシェルターに戻り、ここでの暮らしが始まった。

 

お家で飼われていた頃とは違い 毎日いろいろなことがある。

そんな色々に、ぼくは出会った。

 

毎週 保健所から子犬や成犬が引き取られて来る。

みんな不安そうで 哀しい眼をしていたよ。

 

ぼくも去年の春 同じように港から保護されて来た。

ぼくは先輩として子犬たちとも遊んでやった。

 

飼い主から保健所に捨てられた老犬が青い鳥にやって来た。

12歳と14歳だって。

ひどい飼い主・・・ぼくだけじゃなかったよ。

 

こんなに痩せこけて保護されて来る仲間もいたよ。

 

幸せなあの時のままだったら

ぼくはこうした世界を知ることもなかっただろう。

 

譲渡会で一緒だったイチロー君に見学があった。

半年ほどぼくが年上だけどよく似てるでしょ。

イチ君はお座りや待てをいっぱいして見せたけど・・・

他のもっと若い子犬がトライアルされて行ったんだ。

 

*~*~*~*~ 3月 *~*~*~*~

 

ぼくにもトライアルの話しがあったみたい。

庭付きの一戸建てに住んでいて

飼育経験も豊富な人だってさ。

でも、ずっと外で飼うというので、断ったって。

ぼくはずっと室内で飼われていたし

シェルターも空調されているから

外飼いじゃ ぼくが可哀そうだと思ってくれたんだね。

 

*~*~*~*~ 4月 *~*~*~*~
 
イチ君がトライアルに行った。
でも2日後に戻されて来た。夜鳴きが原因だって。
「最初の何日かは不安で吠えても仕方ないのに・・・」
ってスタッフさんはがっかりしてた。
ぼくもそう思うよ。
犬にだって心があって、不安も喜びもあるんだ!
 
4月16日 譲渡会
ぼくとイチ君はまた譲渡会に参加した。
先の譲渡会からもう80日ほど経っていた。
左はぼく。右がイチ君だ。
 
ぼくはシェルターで暮らしたおかげで
だいぶリラックスできるようになった。
 
でも成犬に興味を持つ人は少ない。
 
この日トライアルが決まったのは犬1匹・猫2匹。
予約が3件。みんな2か月の子犬だって。
 
あ、そうそう 
トライアルが決まった1匹の犬って、イチ君のことさ!
遠くから会いに来てくれたんだって。
イチ君はもう5か月になっていたけど、ぼくより若いからね。
良かったね、イチ君。幸せになるんだよ。
ぼくなら大丈夫さ。
一度は幸せを経験したからね・・・

 

でも、ぼくはもう・・・

あんなに好きだったご主人様の顔も

思い出せなくなってしまったよ。

 

それから2週間ほど過ぎて

4月も終わろうとしていた30日の夜だった。

スタッフさんがケージに飛び込んできて

ぼくの顔をぎゅっと挟んで言ったんだ。

「空くんに申し込みがあったよ。会いたいって!」

 

 

 

続く・・・

 

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