Storyさくら1.アクシデント?

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 
私たちの元には
本当にいろいろな相談が寄せられて来ます。

 

*~*~*~*~日*~*~*~*~

 

下関の会員Haさんから次のようなお便りが届きました。

(要約)

今朝、友人が車を少し走らせた所でネコの声に気づき

急いで車を停車させてボンネットを開けると

知らないネコがベルトに逆さ吊りになったまま

身動きできない状態でいました。

ベルトに挟まれていて助け出せません。

ロードサービスを呼んでバンパーのネジをゆるめて

何とか救出することができました。

 

すぐ動物病院に駆け込みましたが

大腿骨が折れて腰の部分で完全にずれていました。

一命は取り留めましたが獣医さんから

「下半身麻痺で自分では排泄できない

だから楽にしてやったほうがいい」

・・・と言われました。

野良猫らしいこの子には致命的な損傷です。

私たちではどうすることも出来ず

この子が背負ってしまった過酷な運命を考えて

動物愛護センターに預け殺処分という

最悪の結論しか出すことが出来ませんでした。

本当に辛い苦渋の選択です。

これで良かったのか、まだ納得は出来ていません。

 

清水代表が電話をして聞いてみると・・・

 

数日前にその子をセンターに連れて行ったので

まだ殺処分の順番を待っている

との事でした。

 

昨年6月に やはり下関で交通事故に遭い
青い鳥で引き取った「生きるちゃん」のことを思い出し
何とかまた生かしてやりたいと思いました。
*’16/6/29のブログ
で紹介しています。
 
*~*~*~*~10日*~*~*~*~
 
Haさんに連絡し
センターから猫を引き取って青い鳥のかかりつけの病院に

連れて来てもらうようにお願いしました。

それと同時に青い鳥の理事会で話し合い

受入れを承諾しました。

 

再度獣医師に診て頂くとやはり・・・

脊髄が折れてるだけではなく、完全に重なった状態です。

 

神経が切れているのは確実なので

下半身麻痺は避けられない。

 

手術しても無理でしょう。

・・・という診断でした。

 
その他に外傷や感染症もあり
また以前足を骨折したみたいで
骨が足を突き破りそうなところもありました。
野良で生きる過酷さを改めて知らされ
哀れさがつのりましたが
とりあえず入院して感染症の治療をしてもらい
次の日青い鳥のシェルターに入れました。

 

この子は「さくらネコ」だったのです。

飼い主のいない猫に「不妊去勢手術」をし

その印として耳先をV字カットして元の場所に戻す。

その形がさくらの花びらのようなので

地域猫=さくら猫として一代限りの命を

全うさせようとする活動です。

青い鳥ではこの子を「さくら」と名づけました。

 

Haさんの手紙にはこのように記されていました。

 

きっとこの子も誰かが、たとえ野良猫としてでも

幸せな生を全うしてほしいと願ったに違いありません。

それを思うと本当に悲しい事件です。

 

人間から見たらこれは事件かも知れません。

でもアクシデントと言って片づけられる問題でしょうか?

さくらの眼がそう問いかけている気がします。

 

続く・・・

 

*~*~*~*~*~*~*~*~

 

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