Story保健所に捨てられた犬5.朝陽と花

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 
 
「終生飼養」つまり最後まで飼う責任と義務が
法律に明記されているにも関わらず
飼い主が保健所に持ち込む例が後を絶ちません。
 
環境省の資料(平成28年度)によりますと
引き取りの1割以上が飼い主による持ち込みです。
また 所有者不明の中には首輪を着けていたり
人に慣れているものも多く見られ
飼い主に捨てられたか 迷子になっても
届け出がなくそのまま放置されたものと思われます。
 
人間社会の近くでしか生きられない犬猫に
根っからの野生や野良というのはなく
人間に見捨てられて野良になったのですから
所有者不明で示される89%85%という数字は
あまり意味がありません。
 

つい最近も飼い主に持ち込まれた成犬が2匹

保健所に収容され 青い鳥で引き取りました。

 

20日(火)
 
飼い主が「高齢で飼えなくなった」と言って
保健所へ連れて来たオスです。
 

もともと野良だったのを飼い主が拾い飼っていましたが

自分に飼う体力がなくなって保健所に・・・ということです。

 

まだ1歳になっていないと思われるので

きっと子犬の時に拾われて

何か月か一緒にいたのでしょう。

 

名前がないので「朝陽」と名づけました。

 

まだ少しビビリですが体にさわれます。

お座りなどのしつけはされて来なかったようですが

子熊みたいに可愛い子です。

 

子犬の時に拾い わずか数か月で

「高齢で飼えなくなった」というのは余りにも身勝手です。

そのお陰で朝陽君は捨てられてしまいました。

ペットは玩具ではありません。1つの大切な命です。

 

 

22

 
保健所の収容期限が迫った成犬を緊急に引き出しました。
青い鳥でも保護経験のないボルゾイで2歳のメスです。
飼い主の持ち込みで「花」という名前の他は
詳しい事情はわかりません。
 
青い鳥のシェルターには多くの成犬がいるので
メスの成犬は引き取ると直ぐに避妊手術をします。
花も保健所から病院に直行しました。
 
2歳になるまで手術もせず
また譲渡しやすい犬種にもかかわらず
保健所に連れて行った飼い主の身勝手さに
どんな事情があるにせよ憤りを覚えます。
 
花ちゃんは人に慣れていてリードも着けさせるし
手からチーズも食べます。
 
しかしケージの外に連れ出すと中に戻りたがりません。
きっとわが家に戻りたいのでしょう。
捨てられたことも知らず哀れです。
 
何度もお伝えしておりますように
青い鳥のシェルターは既に飽和状態で
これ以上成犬を収容すると
経費が膨らむばかりか スタッフの負担が増し
1匹1匹の世話が今以上に手薄になります。
ふれ合いの時間も減ります。
さらに今後
殺処分の期限が迫った成犬を迎える席が無くなります
 
2000円の手数料を払うだけで
玩具のように飼い犬を保健所に捨て
税金でその犬の世話や殺処分をさせる。
窒息死という精神的な負担を行政の方に負わせる。
こんな不合理と生命軽視を
この国はいつまで許してゆくのでしょう。
 
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