おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》

 

ぼくの兄妹たちは

８匹ともみんな譲渡されて行ったけど

ぼくは２度トライアルして２度とも戻された。

「トライアル失敗」っていうと

犬や猫に何か原因があったのでは？

って思われがちだよね。

でもさ

人間の側の理由で返されるのが殆どなんだ。

 

夜鳴きをする

 

ぼくたち動物の側からすれば

突然、兄妹や仲間から離されて

知らない人に連れて行かれ

知らない場所に置かれるんだから

鳴くのが当然だよね。

でも人や場所に慣れて来れば

大抵は１週間ほどで治まるものさ。

 

元気が良過ぎて

世話をするのが大変だ

 

ペットはちょこまかと動き回るものだし

ぼくの場合はこれらとは違うけれど

やはり人間の側の都合で戻されたんだ。

 

その家ではケージやトイレや餌など

子犬を迎える準備をいろいろと調えて

生後２か月半のぼくをトライアルしてくれた。

 

とってもやさしい人だった。

 

でもぼくは１０日後に戻された。

詳しいことはわからないけど

家族の一人が

期待したほどぼくに興味を示さなかった。

・・・そういうことらしい。

こうしてぼくは戻って来た。

 

お手もお代わりも出来て

スタッフさんも可愛いって言ってくれるんだけどね。

 

 

*～*～*～ ４月７日 ～*～*～*

 

次に声がかかってトライアルに行ったのは

近隣市の老人デイサービスの施設だった。

 

ぼくが入って行くと

部屋にいたお年寄りたちから歓迎され

ぼくも一生懸命に愛想をふりまいた。

ここならきっと可愛がってもらえると思った。

 

 

でも 翌日に戻された。

通って来たお年寄りの一人がぼくを見て

「犬がいるならもうここには来ん！」と怒ったから。

他の人たちは名残を惜しんでくれたけれど

仕方がないさ。

 

ね、どちらもぼくのせいじゃないよね。

ぼくは何も悪いことはしなかったもん。

 

２度も戻されたぼくを可哀そうに思ったのか

スタッフさんが写真を撮ってくれた。

 

ほら シェルターの仲間達と一緒にドッグランで

ぼくは元気に走り回ってるよ。

 

「幸運のホクロだ」ってスタッフさんが言う。

「ロクは２度戻されたけれど

きっと幸せが倍になって返って来る。

幸せは倍返しだよ」って。

青い鳥のスタッフやボランティさん・・・

いろんな人がぼくの命を守ってくれてるんだから

「運が悪い」なんて言ったらバチが当たるよね。

 

可愛いロクの里親様を募集しています。