Story空10. 風が運んでくれたお便りかも？ | ＮＰＯ法人青い鳥動物愛護会

2018年6月14日

おはようございます

《あかるく　あいかつ　あおい鳥》

懐かしい方からのお便りが届きました。

・・・というよりも

慢性的な人手不足でバタバタしており

いつまで経っても態勢が整わない

青い鳥側の不備で

里親様が何通も出して頂いたメールが

宙に浮いたままで

ブログ担当まで届きませんでした。

里親様には本当に申しわけありません。

でも譲渡して１年の節目に届いたのも

何か不思議な巡り合わせで

「そら君らしいな」と

胸をジーンとさせています。

きっと高い空を舞って

風が運んでくれたのでしょう。

天空くん。

今も眼裏(まなうら)に清かな姿が浮かびます。

１年ほどの哀れな遍歴の末に

今の里親様に巡りあった子です。

’17/6/10　に１歳１か月で譲渡した

天空くん

昨年７月に「Story空」として

９回に渡りブログに掲載しましたが

野良で生まれ

トライアル失敗、飼育放棄と

悲しい思いを味わったそら君のＳｔｏｒｙは

私にも思い出深く

多くの読者の涙を誘ったようでした。

機会があればぜひお読み下さい。

１．ぼくは港で生まれた　’17/7/18

２．ぼくは｢空｣になった　7/19

３．お気に入りのハウス　7/20

４．ポキッと折れた心　7/21

５．ぼくは色々な事を見た　7/24

６．ぼくの課題は散歩とトイレ　7/25

７．ぼくは｢天空｣になった　7/26

８．降る悲しみは冷たくとも　7/27

９．Sunｰshineの空　10/19

そして事務所のパソコンから

探し出すことが出来た過去のメールは

２通だけで

お写真は既に期限切れで消失していました。

申しわけありません。

それでも文面から天空君の姿が

浮かんで来るようです。

いま手元に届いた写真添付のメールと共に

紹介させていただきます。

’17年１１月１３日

📧
我が家に来て５ヵ月が経ち

天空君の毛皮もすっかり上等な冬毛になりました。

先日天空君をお風呂に入れたのですが
初めてお風呂に入った時とは打って変わって

素直にするりと洗い場に入ってくれました。
洗っている間はおとなしく座っており

進化の度合いに驚いております。
（脱衣所に出ると転げまわって暴れますが）
また、洗いあがりは前述のとおり

フカフカの素敵な毛皮になり
事あるごとに家族中に撫で回されております。

さて、沢山の課題を抱えていたお散歩ですが
トレーナーさんの勧めで

ヘッドカラー＋前留めハーネスを

使用することにより
ぐんとレベルアップすることができました！
以前は、他の犬に前をちらっと横切られるだけでも、理性が飛んで踊り回っていたのですが

ここしばらくは、踊らず

静かに相手を見送ることができています。
（すれ違うのは、まだちょっと苦手ですが）

ヘッドカラー＋ハーネスの装備は

かなり派手なのですが
上手な散歩ができるようになるまで

頑張ろうと思っています。

家の中では父に甘えることに味を占めたらしく

我儘な面が目立ってきており
要注意な場面も時々あります。
この点については

家族中で注意し合って改善しつつあります。

ところで、ペット番組などで

大胆な寝相を見せるペットというのを
「なんて警戒心がないんだ…」と

これまで呆れて眺めていたのですが
ついに我が家でも目撃する運びとなりました。
ふと気づけば
ベッドの上でほぼ大の字で寝ているので

呆れるよりも、感心して眺めております。

先代犬（柴）などは

こっそりお腹丸出しで寝ていたところを見られると、慌てて起き上がっていたものですが
やはり犬にもそれぞれ性格があるのですね。
天空君は、丸出しのお腹を撫でようが

突こうが気にせず寝ております。
大変、面白いです。

　１２月１０日

昨日ふるさと納税返礼品のお米が届きました。
家族一同、美味しくいただいております。
ありがとうございます。

さて、天空君が我が家に来て

あっという間の半年間でした。
実は今年の我が家は、春に先代犬が旅立って
両親ともども老いを感じ、私は私で仕事が忙しく
天空君を迎え入れるまでは

なんとなく家の中が窮屈でした。
一頭足りないのに、窮屈であったのは

とても不思議なものです。
あたま数が多いからこそ

空間が広がるように感じることもあるのですね。

そんな我が家でしたので
新たに家族を迎え入れようと思いましても
まだ成長しきっていない子犬では荷が重く
かといって

心を閉ざしたままの成犬では手に余り
老犬ではまた来る別れを思うと寂しすぎて
どこかに

「明るく朗らかでかしこく若い中型犬の雄」

はいないかと
県内はもちろん、実は四国まで探しにも行ったのです。
そんな、こちらにとって都合のいい犬は

いないだろうとは思っていたので
天空君に出会えたことは本当に幸いでした。

５月に初めて伺った青い鳥のシェルターは

とても綺麗に整えられており
皆様が保護犬・保護猫たちの幸福を

願っていらっしゃる様子が伝わりました。
いくつかの保護施設を訪れましたが
青い鳥のシェルターが最も温かな雰囲気の

清潔なシェルターでした。
そのような場所で過ごしていた犬であれば
精神面でも健康面でも問題ないだろうと思われたのが、天空君を引き取ろうと考えた決め手でもあります。

天空君は思った通り

「明るく朗らかでかしこく若い中型犬の雄」でした。
声が大きなおしゃべりで、元気が良すぎて

かしこすぎて悪知恵も働きますが…
この辺りは今後のトレーニングで

より良くなればと考えています。

トレーニングと言えば
成果が実ってお友達が３頭できました。
近所のおじいさん柴犬と
トレーナーさん宅のおじいさんボーダーと

おばあさんポメラニアンです。
上手に挨拶ができ、天空君はおじいさんボーダーと遊びたそうにしていました。（おじいさんは体力的にきついようで、ふられていましたが）

今度は若いラブの女の子に会ってみる予定です。
その子と上手に挨拶ができれば
穏やかなお散歩も（今はちょっと心もとないのです）
念願のドッグランデビューも近いかと思われます。

今も天空君は

私の後ろのケージで穏やかに寝ています。
こんな良い子に引き合わせていただいたこと

本当に感謝しています。

　どうですか？

文字だけでも天空君の姿が浮かぶような

ステキな文章ですよね。

この後も何度かメールを下さったようなのですが

不手際で届かずブログ掲載も出来ませんでした。

それでも「青い鳥の活動の妨げになっては・・・」

と思われたようです。

その深いご配慮も胸に滲みました。

そしてようやく手元に届いたお便りです。

’18年６月１１日

📧

お久しぶりです。
お陰様で、我が家に天空くんが来て一年が経ちました。
ずっと昔から我が家にいるかのように馴染んでくれています。
天空くんはちょっと声が大きいのが玉に傷ですが
いつも良い子にしていて、私たち家族の事をよく見て
話すことをきちんとわかってくれます。

出来ることもたくさん増えました。
「おすわり」「伏せ」は完璧ですし
「お手」「おかわり」もばっちりです。
屋外から屋内にはいる時には足を拭いてあげるのですが
「後ろ足」と言ってちょっと足を触ると
ちゃんと足を上げて拭かせてくれます。
フードを食べている時にブラッシングをしても、へっちゃらになりました。

お散歩も上手になって
ちゃんと人にあわせて歩くことが出来ます。
ただ、見慣れない犬を発見したり
びっくりした時の飛び出しがあるので
相変わらずヘッドカラーは装着しています。
（力が強いので、ヘッドカラーが無いと私たちが引き摺られるのです）

以前からの目標である呼び戻しは
気分によって上手くいったりいかなかったりがあるので、気長に訓練中です。

最近は、家族が家にいる時は大体リビングでのんびりしており
ほぼ室内犬として過ごしています。
当初は、昼は屋外、夜は屋内、と思っていました。
でも天空くんは寂しがり屋の甘えん坊なのと
家族の空気を読んでお利口に出来るので
このまま室内犬になってもいいかもしれません。
（退屈するとクッションを狙う癖があるのが要注意ですが）