蛇口を締めない限り・・・!③ペットショップ

 

 

今年2月18日と20日に

蛇口を締めない限り・・・!」①②をアップし

NPO法人 人と動物の共生センターさんが

制作された水槽モデルに沿って

日本で犬猫の殺処分が無くならない原因を考えました。

上の段の「ペット産業」「一般飼い主」「野外で繁殖」から

余剰として排出された犬猫が

いったん水槽にプールされてから

下の段の「殺処分」「保護施設」「譲渡」に分かれるのですが

保護施設は既にどこも満杯で

風船が破裂しそうだ・・・というところまで説明しました。

 

また動物愛護法に明記されている

「終生飼養の義務」を怠った飼い主については

Story保健所に捨てられた犬」1~8で紹介しました。

 

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さて 

前回あまりふれなかった上の蛇口に

「ペット産業」があります。

ペットショップで犬猫を飼うことが

一般的に行われている日本の現状では

少しふれにくい部分もあります。

 

「ペットショップで買ってどこが悪いの?

そんなの個人の自由でしょ」

というのが残念ながら一般的な意識です。

でも動物愛護に関心があり

ペット流通の裏側をご存知の方ならば

そんなことは決して言いません

 

今からそれを話しますが

前もってお断りしておきたいのは

ペットショップで買った犬猫であっても

その子たちには何の罪もありません。

ですからこれまで通り

存分に可愛がってあげて下さい。

 

罪は犬猫の販売マーケットで

犬猫の健康や命を軽視して

お金儲け第一で売る側の人間にあります。

 

そのことは「ペット流通の問題」として

これまで様々なメディアで報じられて来ました。

NHKは「クローズアップ現代」で

これまでに何度かペット問題を取り上げています。

それだけ根深い問題があるという事です。

 

2016年には

ショップで販売されるペットに焦点を当て

その裏側の闇の部分に迫りました。

1兆4000億円に上るペット市場の裏で

無駄に消えて行く命が数多くあることを

殺処分施設のショッキングな映像を交えて紹介。

売れ残ったペットを有料で引き取る「引き取り業者」と

ペットショップから業者に渡されたペットたちの

残酷な扱いについて触れました。

そして ペットを大量生産・大量消費の

ビジネスに乗せることの是非を問う

優れたドキュメンタリーでした。

 

 

2017年には 

人気の犬として大量に繁殖生産される犬種に

遺伝病が多く発生していることを報じました。

CM等で可愛いペットが登場すると

(チワワとかコーギーとか)

その種に人気が集まります。

そこでペット供給業者はチャンスとばかりに

売れ筋の人気商品として大量に繁殖させます。

頻繁な繁殖や近親交配をしているうちに

失明、半身不随等の遺伝病のリスクが高まり

それを知らずに購入した飼い主が

医療費等の高額な負担を

負わされている実態を紹介し

前回同様ペットの大量生産・消費に

疑問を投げかけました。

NHKではふれていませんでしたが

遺伝病になったペットを飼い切れなくなって

保健所に持ち込む例もあるのは確かです。

 

 

2018年

そして今年1月にもペット問題を取り上げ

「殺処分ゼロ」の掛け声と殺処分数減少の陰で

収容数が飽和状態に追い込まれる自治体の収容施設や

動物愛護団体のケースを紹介しました。

この特集ではペットオークションの会場を取材し

競りで売られて行く子犬子猫たちや

商品価値がないとされ

売り物から外される子もいることに

言及していました。

 

ペットショップから犬猫を買うということ。

それは商品となる1匹の陰に

繁殖のために酷使される子や

売り物基準から外れた子

売れ残って業者に引き取られる子

・・・など多くの犠牲があることを

ぜひとも知って頂きたいのです。

 

そして番組では 日本動物福祉協会顧問 

山崎恵子さんのコメントとして

動物にファッションを追わない。

「私、どうしてもプードルが欲しいわ」というような

ファッション性のある動物の追い方はやめてほしい。

と訴えて終わっていました。

 

とても全てを紹介することは出来ませんが

ペット問題に関心のある方

同番組を見損なった方は

「NHKクローズアップ現代」「ペット問題」で検索すると

番組の全容を文字と写真で

辿ることが出来ますので

ぜひご覧ください。

 

次回「蛇口を締めない限り・・・!④」は

杉本彩さんの著書

「それでも命を買いますか?」など

ペット流通の裏側を紹介した本を

辿ってみたいと思います。

 

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