Story母犬6.♪おっぱい飲んで 寝んねして

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

7月4日の朝から5日の朝まで

一昼夜をかけて11匹の子を産んだ

母犬「使命」と子犬たちのその後です。

 

7月

乳首の数が足らず十分に飲めない子は

スタッフが哺乳瓶で授乳しましたが

母犬もスタッフも負担が重いので

4匹はミルクボランティアさんの

お宅に預かっていただきました。

11匹から7匹になって

しーちゃんもやっと余裕が出来たのか

母親のやさしい顔になって来ました。

スタッフのことも

すっかり信頼しているようです。

 

7月

獣医さんに往診を頼み点滴をしてもらいました。

しーちゃん、おとなしくしています。

状況が判断できる賢い子です。

点滴で元気になったのか

食欲も出て来たようです。

やはり賢い子です。

それになかなかの美犬です。

飼い犬だったのかもしれません。

だとしたら

避妊もせず妊娠したので捨てられた?

無責任な飼い主にはよくあるパターンです。

日本が動物愛護の「後進国」として

世界から非難を浴びるのも頷けますね。

 

7月10

♪おっぱい飲んで 寝んねして~

こんな親子を無慈悲に殺処分する。

悲しいけれど日本はそういう国なんです。

 

7月11

この安らかな母子を見て下さい。

日本の法律は

この子らを殺すことを是としています。

このお母さんを殺すことを是としています。

「所有者がいない」という

ただそれだけの理由で。

 

7月12

しーちゃん元気がありません。

疲れが出たのかな?

お母さんだって甘えたい時があるよね。

「よく頑張ったね」とチーズのご褒美に

しーちゃん大喜び。

やはり飼い犬だったのでは?

こうやって飼い主に甘えていた時を

思い出しているのかな。

そう思うと哀れさがつのります。

 

7月13

しーちゃん元気を取り戻して

また食べ始めました。

お産は犬にとっても大事業。

おっぱい上げるのも体力を消耗するから

しっかり食べて力をつけようね。

 

7月14

生後11日目。

きょうもまた平穏に過ごすことが出来ました。

1匹目の出産で

戸惑っていたしーちゃんが

日毎に母親の顔になって

やさしさと威厳を備えて来たのも

ドラマを見るようで感動的でした。

子犬たちは

ボランティアさん宅に預けられた子たちも

みんなすくすくと育っています。

 

7月18

目が開きました。

初めて見る光景が

やさしい人たちのいる世界で

良かったね。

この世には君たちを殺そうとする人間もいるんだ。

 

 

ホタルさんの呼びかけで

全国から毎日のように

子犬用のミルクや母親用の栄養食が届いています。

ご支援ほんとうにありがとうございます。

識別番号338の

殺処分対象だった妊婦犬は

11匹の尊い命をこの世に送り出す

という使命を立派に果たしました。

 

間もなく

ころころと遊び回る子犬たちと

しーちゃんの子育ての様子を

お伝え出来るようになるでしょう。

 

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