Storyムーミン2.信頼のアイコンタクト?

はようございます
《あかるく あいかつ あおい鳥》
 
捨てられたのか迷子になったのか
放浪しているところを拾われ
一旦は家庭に入りましたが
「やはり飼えない」と保健所に連れて行かれ
青い鳥に引き取られました。
 
 
この子が
それまで どこで どのように
どのくらいの期間 過ごしていたのか
人間にどのように扱われていたのか
私たちには一切不明です。
 
シェルターに来ると 多くの野良ちゃんは
檻の隅で怯えた目をしているのに
この子は まったく怖がりもせず
じっとこちらを見つめていました。
人がそばに寄っても
信頼のアイコンタクトは変わりません。
どこか不思議な男の子です。
私たちはムーミンと名づけました。
ムーミンは他の犬たちにもフレンドリーで
仲良くシェルターで暮らしていました。
 
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そうして2か月半ほど経ってから
引き取り希望の方が現れ
トライアルされて行きました。
このお宅には先住犬もいて
「ムーミンはお風呂に入ってから
みんなと遊び嬉しそうでした」
と報告がありました。
 
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そして十日ほど経ってから連絡がありました。
てっきり「トライアル成功」だと思っていましたが
「ムーミンが家人を噛んだ」

という知らせに驚きました。
 
こうしてムーミンは
シェルターに戻って来ました。
 
私たちは8月26日のブログに
「ごめんねムーミン」というタイトルで
こう書きました。
👇
人にフレンドリーで他の犬とも仲が良く
譲渡に向いていると思いトライアルに出しました。
今になって思えば
もっとムーミンとふれあって
人間と一緒に暮らすことに慣れさせて
おくべきだったと反省しています。
 
シェルターのどの犬猫にも
ふれあいが必要なことは分かっているのですが
100匹の世話には大変な労力がかかります。
朝夕2回の食餌、排泄物の処理、掃除
散歩、健康管理、病院への搬送、譲渡
用事は沢山あります。
 
それを数人のスタッフでこなしています。
もちろん誰もが動物好きで
労働をいといはしませんが
「ふれあう」時間が取れないのが現実です。
 
話すことができない動物たちの心は
人間が察してあげることしか出来ません。
ムーミンは以前の飼い主
一時保護した人、保健所、青い鳥
と何度も住む環境が変わりました。
 
ですから
トライアル先に連れて行かれて
「また捨てられた」と思い
慣れない人への怖れから
噛んでしまったのかもしれません。
 
もちろんトライアルして下さったご家族には
何の落ち度もありません。
ムーミンにも罪はありません。
ごめんねムーミン。
 

 

ああムーミン。

きみの「信頼のアイコンタクト」の陰に

私たちの知らない記憶が

眠っていたんだね。

 

それを知るすべはなく

ただ「ごめんね」という他

ありませんでした。

 

続く・・・

 

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