おはようございます
《あかるく あいかつ あおい鳥》
全国の小中高でのいじめが
2018年度は過去最多の54万件に達した。
このブログでは再三にわたって
親による幼児虐待や
学校や職場でのいじめやパワハラ
通り魔的な無差別殺人等の背景に
住む家のない犬猫をゴミ扱いして殺処分する
「命軽視」の悪弊が横たわっている
と訴えてきました。
それは私の推論であり
確かな裏付けがあるわけではないのですが
日本社会の精神の荒廃ぶりを見ていると
そんな気がしてならないのです。
暗いニュースを見るたびに
その思いはますます強くなって
何としても殺処分をやめさせたい
という思いが強くなるばかりばかりです。
そこでボランティアで読書家のランさんに
「ねえ私の考えを裏付けて
強い味方になってくれる本はないかしら」
としばらくぶりに
無遠慮な問いを投げかけて見ました。
ランさんはまじまじと私の顔を見つめ
深い溜め息をついてから
頭の中のライブラリーを探し始めた様子です。
その顔つきが暗かったので
諦めかけた時
ランさんの目に光が灯りました。
ビンゴ!
動物虐待は
人間への暴力の温床になる
永遠の絶滅収容所
動物虐待とホロコースト
チャールズ・パターソン
(戸田清=訳 緑風出版 2007年)
ラン
ちょっと暗い話だけれどいいかしら?
正直いって私は
これまで漠然と「犬や猫が好き」「野良がかわいそう」と思い
何度か野良猫を保護したことがあるだけでした。
そして虐げられている動物たちのために力になりたいと思い
動物「愛護」の本を読み始めましたが
この本では動物「虐待」の現実を突きつけられ
胸にズドーンと銃弾を撃ち込まれるようでした。
それは動物愛護を考えるには
避けては通れない道かも知れません。
「愛護」と「虐待」は裏表の関係にあり
陽のあたる場所には必ず陰がある。
その両方を知ることが大切だと思います。
副題に「動物虐待とホロコースト」とあるように
ナチスのホロコーストと現代の畜産が
同じものであることを論じています。
◆ナチスによるユダヤ人等の虐殺はなぜ起こったのか?
◆なぜ家畜のように殺せたのか?
ここでは、ナチスがユダヤ人や障害者を
◆ナチスによるユダヤ人等の虐殺はなぜ起こったのか?
◆なぜ家畜のように殺せたのか?
ここでは、ナチスがユダヤ人や障害者を
「豚・猿・犬・ネズミ・害虫」等の動物として
中傷する過程が描かれています。
つまり「人間ではない」「生きる価値のない動物だ」と
決めつけることで
虐殺しやすくする状況をつくった
と論じています。
そして
◆人類は、動物を家畜化し屠畜することから、
◆人類は、動物を家畜化し屠畜することから、
残虐さを覚え戦争と虐殺を繰り返してきたのではないか?
アフリカ人の奴隷化、
アフリカ人の奴隷化、
アメリカ先住民(インディアン)の虐殺、
日本軍は中国人を豚と呼び、
米軍は日本人を黄色い猿、
ベトナム人をシロアリ、
イラク人をゴキブリと呼んだ
・・・等が例として示されます。
そして
◆動物なら殺すことも許されるのか?
◆屠畜は動物のホロコーストではないのか?
が豊富な資料を引用しながら論じられます。
◆動物なら殺すことも許されるのか?
◆屠畜は動物のホロコーストではないのか?
が豊富な資料を引用しながら論じられます。
つまりこの本は
「動物への虐待が人間への暴力の温床である」
という命題のもとに書かれています。
実の親による幼児の虐待
青少年による残虐な事件
ホームレスや高齢者などへの暴力
多発するいじめによる自殺など
弱いものを排除する風潮は
動物虐待を容認する社会が生み出したものだ
ということを改めて認識しました。
紹介したい文章は随所にありますが
私が一つだけ選ぶとするなら・・・
われわれの孫たちはいつか私たちに尋ねるでしょう。動物のホロコーストのあいだあなたたちはどこにいたの? あの恐ろしい犯罪を止めるために何をしたの?
二回目(一回目はナチスのホロコースト)は同じ弁解をするわけにはいかないでしょう。知らなかったというわけには。
この本が私たちに突きつけている問題は
人間に食べられるために
屠畜される動物についてどう考えるか
動物愛護家はベジタリアンでなければいけないのか
ということです。
一人一人が自身の問題として考えることですが
私自身は
いろんな形の動物愛護があっていいと思います。
もちろんベジタリアンではなく
多くはありませんが動物タンパクは摂取しますし
牛乳や卵も食べます。
いただきますと手を合わせ
いただいた命の分を無駄にしないよう
社会を良くするために働こうと思っています。
「あいかつ」もその1つです。
とにかく野良犬や野良猫の命を救うために
同じ意志を持つ人たちのすそ野を広げて行くことが
今は大切だと思うのですが
あなたはどう考えますか?
心情的に自然が好き樹木が好き
心情的に自然が好き樹木が好き
というだけでは
環境を守ることはできないのと同じですよね。
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私たちが「あいかつ」を続けて行けますように
どうかご支援をお願い致します。
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