エルモとユズリハと愛の話

おはようございます

《いっしょに 生きよう あおい鳥》

 

青い鳥では原則として

防府市の保健所に収容された子に絞り

一般からの引取り要請には応じられませんが

それでも

「命のある限りはどんな子でも」という

信念で引き取る努力を続けています。

 

ですから生まれたばかりの子や

重い病気や障害のある子が

Humaneな人の手を経て

青い鳥にたどり着くこともあります。

 

こうして青い鳥で引き取った子たちは

ボランティアの一時預かりさんや

スタッフの手に託されますが

生きるかどうかわからない子を預かる

ボランティアさんやスタッフの皆さんのには

いつも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

「あいかつ」には可愛いがるだけではなく

苦労と心の負担が伴う面もあります。

そんな数多くの事例の中から

最近の2つのお話しを紹介しましょう。

 

6月11日

 

生後10日ほどのオスの子猫を引き取りました。
直ぐに病院に連れて行くと
新生児眼炎で目が開く前に風邪をひき
目やにが目に溜まっているとの事でした。

すでに瞬膜が出ていて心配ですが
病院で目を洗浄してもらってから

ボランティアの I さんにお薬と一緒に
預かって頂きました。
 
I さんはこの子をメルモと名づけ
木酢液のお風呂に入れて温めてから
ミルクを飲ませ 目薬を差し 薬を飲ませ
と献身的に介抱して下さいました。
メルモはおそらく初めて
温かい人間の手で介抱されたのでしょう。
安心したのか眠ってしまいました。

こんな小さなからだで
どれほど過酷な毎日を生きていたのか
と思うと涙ぐんでしまいます。
 
6月16日
 
 LINE 
清水:新生児眼炎で I さんのお世話になっていた
メルモが午後1時頃に亡くなりました。
この6日間 I さんが 懸命に介抱して下さり
一時は調子が良く 大丈夫かと思われましたが
2日前から急に調子が悪くなり
I さんのご努力のかいなく旅立ちました。
 
メルモを保護した方からも
連絡がありました。
📧
残念ですが、仕方ないですね。
でも雨の中ではなく
暖かい場所で過ごせたので感謝です。
名前もつけて貰えて嬉しいです。
ありがとうございました。
 
わずか2週間ほどの短い生でしたが

ガス室でゴミのように処分されるのではなく

花に埋もれて見送ってやることが

出来たのがせめてもの慰めです。

 

そしてメルモが逝った翌日

また病気の子が運び込まれました。

 

6月17日

 

保健所から2・5か月ほどの
メス猫を引き取りました。
皮膚病のようで
触ろうとするとシャーと激しく威嚇し
まったく人間に慣れていません。
病院に連れて行くと「疥癬」と診断されました。
 疥癬はヒゼンダニによって起こる皮膚病で
ダニが皮膚にトンネルを作って寄生するため
激しい痒みや皮膚炎を起こし
耳から頭部に広がって行きます。
 
この子猫はひどい痒みに耐えながら
野良として生きて来たはずです。
その苦痛もあって人を威嚇するのでしょう。
そう思うと哀れです。
痒みや苦痛がポロリと落ちますように・・・
そんな願いを込めてユズリハと名づけました。
 
朝夕飲ませる薬が処方され
「薬を飲ませる前に消毒液をコットンに付け
全身をよく拭いてあげて下さい」
と獣医さんから指示されました。
 
他の猫への伝染性があるので
一時預かりさんには託さず
シェルターで隔離して
スタッフが世話することにしました。
 
ユズリハを運んだキャリーも洗って天日干しし
ブラシやタオルは他の猫と共有しない。
まれにダニが人に感染することもあるので
ダニが死滅するまでは
世話をする人の消毒も必要。
・・・という厄介な病気で
スタッフはコロナ感染防止と合わせて負担が増えました。
深い動物愛がなければとても出来ない事です。
 
6月19日
 LINE 
清水 : 疥癬の子猫ユズリハちゃん
スタッフの皆さんの努力で
まだ2日しか経ってないのに
こんなに回復しました!
 
6月20日
 LINE 
清水 : 本日のユズリハちゃん。
毎日スタッフの方に、朝晩の投薬と
朝晩のコットンでの全身消毒を
して頂いてます。
 
7月5日
 LINE 
Yumi : ユズリハちゃん。
シャンプー後
フロントラインスプレー終わりました。
 
来た当初は
シャーシャー怒っていましたが
今は甘えてスリスリしています。
・・・と報告がありました。
シャーシャーがスリスリに変わる。
ユズリハのように
拒絶がぽろりと落ちて 甘えが芽生えました。
愛の力って
やっぱりスゴイですね!
私たちと一緒に働いて下さる方
ぜひお力を貸して下さい。
 
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