第7話:保護しよってんじゃろ?

おはようございます

《いっしょに 生きよう あおい鳥》

 

いらっしゃいませ。

動物たちの幸せのために

汗を流している方たちが

仕事帰りに立ち寄って

その日あった出来事を話して行く

Wan・Nyanカフェです。

 

【第7話】

保護しよってんじゃろ?

 

👩 やっと涼しくなったね。

先日のお月見、スッゴクきれいだったなぁ。

え、仕事中で観られなかった・・・?

コロナで飲食業はどこも大変だものねぇ。

でもココいつだってお客さん少ないし

青い鳥の人が立ち寄るけれど

同じ鳥でも“閑古鳥”だね

って皆で・・・あっゴメン!

コーヒー

でも、いつも静かで

黙って話を聞いてもらえるから好き。

で、ちょっと聞いてくれる?

 

私が「あいかつ」してることは

近所でも知られているので

いろんな相談が持ちかけられるんよ。

つい先日もこんなことがあって・・・

 

夕方 見知らないご近所さんが3人で

“子猫保護した”って連れて来られ
バタバタして大変だった(ため息)
消防まで 呼んだみたいで。

 やっと保護できました!って言って…

いやぁ……びっくりしたわ!
首根っこをこう掴んで

 まるで汚いものを差し出すように
「保護活動しよってんじゃろ?ハイッ」


突然子猫を目の前にぶら下げられて

 はぁ?なによそれ って思ったわ。
 

「梅の木の下にいたの」
はぁ?どこの梅の木じゃ?
 

「どうしたらいいかわからなくて・・・

ともかくこちらに連れて来ようと・・・」
えっ、あなた達だれ?面識ないけど。
 

三人が玄関先で

勝手にわちゃわちゃ喋る し
その声に子猫は 怯えるし…
あ〜~~まぁ 

子猫が可哀想だから放っておけないし
取りあえず私が抱っこしても 

3人でわぁわぁ喋る…で 
まぁぁぁ~と子猫優先で 
済みませんが今からシャンプーして

 病院に連れて行きますんで。
と 帰ってもらい 

すぐにシャンプーして病院へ走ったけれど・・・

ほらこれがその子の写真。

 1か月くらい。可愛いでしょ。

ポエムちゃんって名前をつけたの。
え、いつもステキな名前ですね、って?

 

お外でろくに食べることも出来ず

生きるか死ぬかの

ひどい暮らしをして来た子なんだから

いつも夢のある名前をつけてやるの。

里親様と出会えるまで

可愛がって上げようと思って・・・。
コーヒー
ええ 初対面の人間に向かって

「保護活動しょってるんじゃろ?」

ってゴミを扱うみたいに・・・。

世間の「あいかつ」に対する目なんて

そんなものなんかしら?

知り合いでもない家に突然押しかけて

「どうしたらいいのか?」なんて・・・
それはもうびっくりよ!

自分で助けてやろうって思わないのかしら。

何でも人に押しつけて
ましてや 面識さえもない人が 
突然やってきて ホレって子猫を!

動物愛護なんてもの好きな人がやることで
自分には関係ないことなのね。

 

家庭や学校では子どもたちに

「やさしい子に育ってほしい」

「命を大切にしなさい」

なんて言ってるくせに

自分の手は汚したくない。

嫌なこと悲しいことは人まかせ。
コーヒー
連れてきた人たちの話では
何日か前から鳴き声がしていたらしく 

それが止んだので気になって

見に行ったらしいの。

近くで死なれたら困るとでも思ったのかしら。

消防まで呼んで・・・。
 

きっと声が出なくなるほど

鳴き続けていたのよね。

力をふり絞って助けを求めていたんだわ。

コーヒー

あの日・・・

ポエムちゃんを連れてきた日ね

朝から雨が降ってたの。 

連れて来た人たちの無責任ぶりは

どうかと思うけれど
ポエムちゃんが衰弱死しなくて

良かったなぁ・・・

って・・・そう思うようにしてる。

それから

汚れてノミだらけだったので

すぐにシャンプーして

連れて行った病院の先生も

時間が遅かったにもかかわらず

いやな顔もせずに

「可哀想に」といって診て下さった。

 

家族も心配してくれたし

青い鳥のみんなも

「ありがとう。よかったね。」

って言ってくれた。

 

幸せになってほしいなぁ。

ポエムちゃん・・・。
 

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