【第10夜】ニッポンの犬猫だけには生まれたくない

おはようございます

 

明日 4月4日

「子猫のお見合い会」を開く予定です。

 

 

青い鳥で動物たちのために働く

スタッフやボランティアさんが

ふらりと立ち寄っては

ひととき思いの内を話してゆく

わんにゃんカフェ。

ボランティアさんが

静かにドアを開けて入って来ました。

カウンターのいつもの席に腰かけると

溜息をひとつ・・・

 

👩 うんと濃いのを淹れて頂だい。

え 浮かない顔してる・・・って?

そうなのよ。

胸に溜まったやり切れなさを

珈琲で洗浄したい、ってそんな気持ち。

愚痴になるけど聴いてくれる。

 

【第10夜】

日本の犬猫だけには生まれたくない

👩 ブログで時々さぁ

棄てられた子の話が載るでしょ。

迷子になっても警察や保健所に届けないし

探さない飼い主っているのよね。

それって飼育放棄でしょ。

法律では1年以下の懲役か

100万円以下の罰金が科せられる犯罪よ。

 

なのに保健所には相変わらず

首輪を着けた犬や猫が収容されて来るし

なかには飼い主が自分で

保健所に連れて来るらしいわ。

もちろん保健所は引き取りを

拒否することも出来るんだけれど

それには条件があってね

「周辺の生活環境が損なわれる事態が

生ずるおそれがないと認められる場合」

・・・ってなんだかよく分からないでしょ。

 

つまり飼い主が

「生活環境が損なわれる」って言ったら

引き取らなければならないのね。

そんなの何だって飼えない理由になるじゃない。

抽象的な表現だからどうとでも解釈できるわよね。

保健所はプライバシーを盾に

詳しい内容は明かさないけど・・・。

保健所を責めたって仕方がない

要は飼い主の意識の低さが問題なんだから。

👩 つい最近もこんなことがあったのよ。

ボランティアのMさんから聞いた話だけれど・・・

周南の保健所に収容された猫がいてね

写真で見る限りでは

どうも飼い猫らしく歳もとっている。

迷子で飼い主が現れるかもしれない

Mさんはそう思って様子を見ていたら

収容期限ぎりぎりになっても写真が載っている。

 

Mさんも仕事が忙しくて

周南まで行く時間が無かったんだけれど

どうしても気になるので最終日に

仕事を終えてから見に行ったんですって。

もし間に合わなければ諦めよう。

縁があるなら会える、待っててくれる

そう思って高速を飛ばして行って

保健所が閉まりかけてる時に飛び込んだ。

 

保健所の職員さんもMさんの顔を覚えていて

何とかその子に会うことが出来たらしいの。

きっと縁があったのね。

「青い鳥さんですよね」って言って

職員さんが話してくれたところによると

18歳になる高齢猫ちゃんで

飼い主の家族が連れて来たんですって。

職員さんもやり切れなさそうに

溜息をついていたそうよ。

 

Mさんは

やっぱり飼い猫だったと思ったけれど

まさか18歳とは・・・と驚き、哀れに思い

連れて帰ることに決めたんですって。

これが引き取った時の写真。

諦めたような目をしてるでしょ。

 

すぐに病院に行って診てもらったら

血液検査は陰性で特に病気もないけど

「こんな高齢の猫を・・・」と

獣医さんも悲しそうな顔をしていたって。

 

そりゃあそうよね。

18歳になるまで一緒に暮らして来た子を

どんな事情があるのか知らないけれど・・・。

👩 Mさんも猫とのつき合いは長いけれど

18歳の子は初めてですって。

メスで人慣れした優しい子だって。

でもね 棄てられたストレスのせいか

お腹の毛がなくなるほど身体を舐めて

皮膚がむき出しになり

皮膚炎を起こしていたそうよ。
よっぽど悲しくて、苦しかったんじゃないかなぁ。

だって家族から見放されて

知らない場所に置き去りにされたんだもの。

 

動物には心が無いなんて

平然という人がいるけれど

とんでもないことだわ。

青い鳥にも棄てられた子が来るけれど

心を閉ざしてしまう子もいるわ。

 

だからMさんも言ってた。
「心が負った傷を、どこまで温もりで

埋めて上げられるのか・・・。
先ずは傷の治療とスキンシップだ」

・・・ってね。

穂莉(ほまり)ちゃんて名前をつけて

寒くないように服を着せてやり

抱っこしてやってるんですって。


 

👩 それでね 食餌がとれないので

病院に連れて行って点滴ですって。

体重も減って来ているみたい。

 

それでMさんがおっしゃるには

「ほまりちゃんには

後どのくらい時間があるのか分からないけれど

これからはゆっくりのんびりと

幸せな余生を過ごしてほしい。
それを見守って行きたい」って。

保健所に置いて行った飼い主に

聞かせてやりたい言葉よね。

 

👩 ああ それからMさん

周南の保健所に行った時のことで

こんなことも言ってたっけ。
「いつも あれだけたくさんの犬が

周南保健所に入っているのに 
くぅ〜んともワンとも鳴かず

シーンとしているのよね。

それが辛かった」

・・・って。

それを聞いて私も胸がつまった。

犬たちも自分の運命を察知して

おとなしくしてるんだわ。

 

だから殺処分なんて

絶対にしてはいけないわよね。

欧米の動物愛護先進国の人が

こんなことを言っていたわ。

「日本の野良犬・猫のことを知って

ニッポンの犬猫だけには

生まれたくないと思う」って。

・・・耳の痛い言葉よね。

 

誰にも可愛がられずに

ガス室で処分されて行く子が

いっぱいいいるんですもの。

いくら見ぬふり 

聞かぬふりをしていたって・・・。

 

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