CFをふり返って④殺処分ゼロを維持するということ

 

クラウドファンディングを振り返って4️⃣

 殺処分ゼロを維持するということ 


「殺処分ゼロ」を何年も続けるのは

とても大変なことです。

「田舎の小さな町だから出来るんだろう」

と思われがちですが

自然が豊かなだけに野良犬猫も多く

毎週のように保健所に収容されます。

活動Diaryでも報告しておりますように

引き取って譲渡してもまた保健所からやって来る。

まさにエンドレスの闘いです。

 

そんな果てしない取り組みに疲れ
「殺処分ゼロなどとても無理だ!

代表は頭がおかしいのではないか?」
と内部から反発が起きることも・・・。
旧シェルターを追われたのも
それが主な原因でした。

犬猫は保健所で1週間の

留置期間内に引き取り手が現れないと

県の動物愛護センターに送られ

そこでも引き取り手がなければ殺処分されます。

 

私たちは’16年2月に

保健所にこうお願いしました。

「どんなに病気や怪我をしていても

また生まれたばかりで世話が大変でも

青い鳥に引き渡して欲しい」と。

それを了承して頂いて以来青い鳥は

保健所の留置期限1週間の最終日に

残っている犬猫を全て受け入れています。

 

毎週その繰り返しで

もう5年9か月が過ぎました。

シェルターに犬猫があふれてしまいますが

経済的な理由から十分な人を雇えず

慢性的な人手不足が続いています。

数が多いと1匹に十分なお世話ができなくなるので

高齢や幼齢の犬猫、手のかかる病気の犬猫は

一時預かりさんを探さなくてはなりません。

 

青い鳥の犬猫の一部は

市内を中心にボランティアさんに

一時的に預かってお世話して頂いています。

また障害のある子を引き取って下さる

里親様もいらっしゃいます。

つまり「受け皿」が大きいというか

懐の深い方たちもいっぱいいる

ということではないでしょうか。

 

こうした多くの方々のご協力があってこそ

防府市では殺処分ゼロを

何年も続けていられるのです。

 

今回のCFで表紙に登場したマリIIも

飼育放棄で青い鳥に戻った時には

すでにかなり皮膚病が悪化しており

最小限のスタッフとシェルターでは

いくら頑張っても週1回のシャンプーと

1日1回の投薬や塗り薬をするのがやっとです。

 

でも預りさんのお宅ならば

十分に手を尽くして頂くことができます。

しかし長期の預かりはご負担になるので
預りさんから、別の預りさんへ。

預かりさんが見つからない場合は

やむなくシェルターで世話をする

・・・と連携して命を繋いで来ました。

 

幸いマリⅡは

長期間預かって下さる方がいらして

今はそのお宅で幸せに暮らしています。

しかし

生まれたばかりの子猫や子犬

高齢で足腰が弱っている

病気や障害があるなど
ギリギリの思いで繋ぐ命のリレーは

今も必死に続けております。

常にギリギリの人数ですから

病院に行くのも大変です。
基本的には引き取った時点で病院に運び

避妊・去勢手術や治療を済ませてから

シェルターに入れることにしていますが

病状によっては何度も通院し

往診に来て頂くこともあります。


そしてわたし自身は

1日中車で走り回りながら電話対応もする

といった目まぐるしい毎日で

時の経つのもわからないほどです。

毎日が体力の限界で
もうこれ以上何もできない・・・

と言う日日の積み重ねですが
それでも頑張れるのは

やはり犬猫のかわいらしさ

ピュアな命の愛おしさにふれながら

多くの真心のある人たちと

協力できる喜びが大きいからだと思います。

そう考えると
今が一番幸せなのかもしれません。

 

匿名様/防府市M様より

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