虐待された老犬を緊急で引き取る!

 

下のポスターを

ご覧になったことがおありだと思いますが

令和2年6月から罰則が強化され

愛護動物を殺傷した場合は

5年以下の懲役または500万円以下の罰金。

遺棄・虐待した場合は

1年以下の懲役または100万円以下の罰金

が課せられるようになりました。

しかし犬や猫の飼主の中には

棄てたり虐待することが犯罪だ

ということをご存知ない方もいます。

昨年の末にこんなことがありました。

 

12月28日

 

朝、保健所から連絡がありました。

虐待された犬を警察が保護し

保健所に連れて来たが

怪我しているので愛護センターに移送した。

飼い主の息子さんから連絡があり

「どうしたら良いか」と相談があったので

青い鳥を紹介しました。

青い鳥で引き取ってくれるのなら

センターから戻します――と。

 

その直後に息子さんからも電話があり

病院で落ち合うことにして

すぐに保健所に引き取りに行きました。

かなりの老犬とみられ

立ってはいますが

目から血を流したような跡が見られます。

そのまま病院に運び

診察と治療を待つあいだ

息子さんから事情をうかがいました。

 

犬は13歳ほどのオスでご両親が飼っています。

子犬の頃に知り合いから譲り受け

ずーっと外に繋いで飼っていたそうです。

息子さんはご両親とは別に住んでいます。

 

飼い始めた頃は散歩にも連れて行き

可愛がっていたそうですが

ご両親は老齢で5年ほど前から

お父さんが認知症ぎみになり

何かのきっかけで犬が噛みついたことから

叩く、蹴る、物を投げつける等の

虐待が始まったようです。

 

餌は貰っていましたが散歩はなく

1日中外に繋がられたままの状態。

父親が物を投げつける頻度が増え

犬が哀しそうに鳴くのでたので

お母さんが不憫に思い

鎖を解いて外に逃がしてやりました。

 

そして血を流してさ迷っているところを

ご近所の方が警察に通報し

動物愛護法違反で忠告されたようです。

犬は保健所に収容されましたが

別の家に住む息子さんが悩んで

青い鳥に相談して来た

・・・ということです。

 

怪我をしているので愛護センターで

簡単に診てもらったところ

他にもいろいろと病気を抱えていそうでした。

そこで青い鳥は息子さんと話し合い

治療費を全て負担して頂くというお約束で

この犬を引き取ることにしました。

 

息子さんのお話では・・・

ワクチンや去勢手術はしていず

狂犬病の注射はしていたようだが

父親の認知症が始まってからは不明との事。
 

新しく「ココロ君」と名づけて

検査と治療のため入院することになりました。

 

続く・・・

次回は病院から退院したココロの様子を

お伝えします。

 

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