Story日向5.閉ざした心を開くもの

おはようございます。

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

 
4月30日に宇部空港を発ち
伊丹空港で里親様に迎えられた日向。
「この人ならば」と幸せを託して送り出しても
いつも心配がつきまとうのが常です。
 
日(2日目)
翌日ホタルさんから連絡をもらいました。
 
一晩明けてご飯もお水も
里親さんの近くで食べたり飲んだりしたそうです。
また先住のボーダーコリーのことは
「そばにいてもあまり気にする風はないので
犬は大丈夫。人間だけが怖いのかな?」
・・・と里親様の感想です。
心配していた先住犬との相性が問題なさそうで
ひとまずほっとしました。
 
日(3日目)
ホタルさんから里親様のメールが転送されて来ました。
📧
帰宅すると ガサガサと逃げる音…。
ローボードの隅っこに頭を突っ込みじっとしている日向。
僕の留守中はかなり元気に暴れまくってルようです(笑)。
上からは逃げられないようにしてましたが
どうやらローボードの下から逃げたようです。
盲点でした(笑)。

脱ぎ散らかしてた上着の上には初うんこ。
玄関の靴が食いちぎられてて
捨てようと思っていた敷き布団の上はオシッコだらけ。
ケージに入れようとしても
爪が伸びまくってるので、痛くて大変でした。
 
青い鳥 やはり日向は知恵者で、脱走の名人です。
対策を頼んでおいて正解でした。
逃げようとしなくなるまで、どのくらいかかるでしょうか?
太陽くんやすみれちゃんはどんなだったか、知りたいです。
 
青い鳥 それでも日向は随分と落ち着いたような顔をしています。
3日目でこの表情ですから
矢張り状況を読める賢い子です。
 
5月日(5日目)
📧
今日はキッチンでトイレしてました。
しばらく様子を見て
日向にあったバッチリなトイレを用意します。
すごくお利口です。
ケージの上は開いてるのに出なくなりました。
青い鳥 自分の飼い犬でもないのに
「すごくお利口です」なんて言われると
嬉しくて頬っぺたがゆるみます。
 
ホタルさんのツイッター
 
日向は保健所から引き取る際に
病院で検査をしましたが
フィラリア陽性と診断されました。
そのことは里親様にも伝えてあります。
 
日向が陽性と知ってすみれの里親様が
詳しい情報を送って下さいました。
👇
通常はミクロフィラリアを殺す薬のみですが、成虫を殺さない限り一生毎月薬を飲まなきゃいけません。そこで成虫を殺す薬を1ヶ月毎日朝晩薬を飲ませます。
その後2ヶ月後、また1ヶ月毎日薬を飲ませます。その後また2ヶ月後、薬を毎日朝晩飲ませます。そこで血液検査をしてミクロフィラリアがいなければ成虫が駆除された事になります。もし、そこでミクロフィラリアがいた場合は、更に2ヶ月毎に薬を飲ませる必要があります。
簡単に言えば、成虫がいなくなるまで2ヶ月毎に薬を1ヶ月毎日朝晩薬を飲ませるって事です。費用は1ヶ月分で何千円でした。あっ、それと通常5月から飲ませるフィラリアの薬も併用して飲ませます。
 
こうして1匹の元野犬のために
保健所からの引き出し・保護
人間慣らし訓練と里親探し
譲渡・飼育・健康管理
・・・と全国から皆さんが心を寄せて下さるなんて
これまであまり見られませんでしたよね。
 
SNSの活用で「あいかつ」も大きく変わろうとしています。
それは殺処分から犬猫を救おうとする人たちの
懸命の取り組みであり、知恵の結集と言えるでしょう。
それを青い鳥に教えてくれたのが
ホタルさんとほわっちのリスナーさん達でした。
 
5月日(7日目)
📧
僕の病院の先生からは
フィラリアの寿命が4年だそうで
今から薬を飲みはじめて
新たな幼虫が育たないようにしながら
時間をかけてフィラリアをなくしていく方法がいいそうです。
フィラリアの成虫が一気に死ぬと
突然死の可能性も出て来るらしいので
先生に任せました。
薬を飲ますのも
病院が開いてる5月15日に決めてます。
何かあったら大変ですもんね。
 
青い鳥 15日は里親様の仕事が休みのようです。
そこまで日向のことを考えて下さって
ありがたいことです。
日向にもそんな里親様の気持ちが伝わっているのでしょう
写真の顔は日増しに安らかになり
もう野犬だったとは思えません。
1週間で日向の心を開いてくれた
里親様の愛情の深さに感激です。
 
そしてこの後で
日向の驚くべき変貌ぶりが
次々と伝えられて来たのです。
 
続く・・・
 
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