あいかつイソップ 第1話

 

明日(第4日曜)27日は

スマイルほうふで譲渡会を開きます。

*屋外ですので雨天中止とさせて頂きます。

 

おはようございます。

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

4月19日のStory

保健所に捨てられた犬5.五ヱ門の

末尾に添えた寓話がとても好評だったので

驚いています。

幼いころからお話をつくるのが好きで

犬や猫や鳥を相手にお話をする

空想癖のある子どもでした。

 

だから「またやってみようかな・・・」と

数十年の時を超え、童心に帰って

「あいかつ」の周りで起こる動物と人間の

喜怒哀楽・悲喜こもごも・時に抱腹絶倒を

Fable(寓話)のかたちで

話して行きたいと思います。

 

「あいかつイソップ」というタイトルで始める

新シリーズです。

第1話は14日のお話を

少しだけ手直しして再掲載します。

 

ある町に
両親と息子と娘の4人家族が
住んでいました。
子犬の頃から飼い
十数年ともに暮らしてきたチロが
年老いて病気がちで
治療費がかかるようになりました。
子どもたちも思春期になり
前ほど犬には関心がないようです。
 
そこで ある夜
両親はひそひそ話し合い
チロをこっそり捨てることにしました。
子どもたちには後で
「迷子になった」と言えばいいさ、と。
 
チロを捨てに行く日が来て
子どもたちが出かけてしまうと
両親はチロを車に乗せようとしました。
すると、首輪とリードがありません。
あれっ?と思いましたが
「どうせもう用がないからいいか」と
そのままチロを載せて家を出ました。
 
遠くまで車を走らせて
人けのない山道でよぼよぼのチロを降ろし
後ろを振り返りもせずに
そのまま猛スピードで車を飛ばし
家に帰りました。
 
玄関の戸を後ろ手で締めて
夫婦はやれやれと顔を見合わせました。
・・・と急に妻が顔を引きつらせ
ふるえる手で指差す方を見ると
玄関のフックにチロの首輪とリードが
掛かっているではありませんか!
 
 
青ざめている両親の背中に
息子の声がしました。
「お帰り。大変だったろ」
ギクッとふり返ると子どもたちが立っていて
娘が嬉しそうに言いました。
「首輪とリードは、外して取っておいたわ」
 
息子がニコニコしながら付け加えました。
「うん、パパとママが年取ったら
捨てに行く時に役立つと思って・・・」
 
「他の者にしたことは
必ず自分に返って来るって
パパとママが教えてくれたでしょ」
娘がそう言いました。
疑うことを知らない純真な瞳を
キラキラさせながら。
 
 
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