Story オリーブ1.人の世に翻弄されて

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

これから

人の世に翻弄された1匹の子犬の

物語りをしようと思います。

 

* * * * *

 

犬や猫は

ぬいぐるみの人形ではありません。

動物はおもちゃではありません。

 

だから「かわいい」と思っても

「飼える」かどうかはわかりません。

「飼いたい」という気持ちと

「飼える」こととは違います。

 

そのことを知らずに

安易にペットショップで買ったりするから

途中で飼えなくなって捨てたりします。

保健所に連れて行くのも「命を捨てる」ことです。

 

環境省では

さまざまなパンフレットや動画で

飼い主に終生飼育を訴えていますが

なかなか遺棄は減りません。

 

ほとんどの動物愛護団体では

里親になる方に厳しい条件を設けています。

ビジネス優先のペット販売のように

「抱っこさせてしまえば勝ち」

というような無責任な譲渡はしません。

 

でも私たちにも

里親希望を名乗り出た方の気持ちが

どれほど真剣で どう変化するのかまでは

予測することが出来ません。

 

* * * * *

 

昨年7月に

シェルターで11匹の子を産み

出産と子育ての様子をお伝えした

犬のことを覚えていますか。

Story母犬」6回シリーズ

わんわんにゃんにゃん物語り

使命と子犬たち」7回シリーズ

10匹の子たちは

それぞれ里親様のもとに

引き取られて行ったのですが・・・

オリーブだけが

シェルターに残されてしまいました。

オリーブは一番最初に予約が入り

みんな安心していたのに・・・。

でも、運命のいたずら、というか

人の気まぐれか思いの行き違いか

よくはわからないのですが

けっきょく半年近くもシェルターで

過ごすことになってしまったのです。

 

「あいかつ」をする私たちの自戒も込めて

そのプロセスをふり返って見たいと思います。

 

続く・・・

 

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