棄てられた命。手のひらの命。重い命。

おはようございます

《あかるく あいかつ・・・》と

いつものご挨拶で1日を始めたいのですが

一昨日 悲しいことがありました

 

4月19日(日)

 

午後2時を過ぎた頃だったでしょうか

降り出しそうな雲行きの中を

車が1台シェルターに入って来ました。

そして男の人が

紙袋を抱えるようにして降りて来て

清水代表に面会を求めました。

代表とは知り合いのようです。

 

「朝から何度も電話したんじゃけど

繋がらないので直接来ました」

代表が対応すると

「今朝がた犬の散歩中に見つけたんよ」

と言って紙袋を差し出しました。

紙袋は濡れていて

中に何が入っているのかわからず

受け取るのをためらっていると

男の人は濡れた紙袋の口を開いて

中を見せました。

うごめいているのは子猫のようです。

 

代表が慌てて室内に移動し

紙袋からそっと子猫を出しました。

手のひらにのるほど小さな子が2匹。

キジトラと黒です。

 

男の人はこう話し出しました。

朝いつものように犬を散歩させていると

急にそわそわし始め

しきりに草むらに入り込もうとするので

不審に思って近づくと

昨夜の雨で濡れた草むらに紙袋があり

かすかにニャーニャーと鳴き声が聞こえた。

 

前日はそんな事はなかったので

置かれたのは昨夜

雨の中に誰かが棄てて行ったのだろう

・・・ということです。

 

へその緒がついているので

生まれて間もないのでしょう。

紙袋に入っていたとはいえ

昨夜の雨に打たれて

からだはかなり冷たくなっています。

 

シェルターには運よく

猫のベテランmikaさんがいらして

早速タオルにくるみホットカイロで温めました。

写真にもへその緒が写っています。

そしてmikaさんがそのまま家に連れ帰り

様子を見て頂くことになりました。

 

その夜 

mikaさんから連絡が入りました。

 

 LINE 

 

mika:30分から1時間おきに授乳しています。

黒の子はお腹に傷があり

何かに噛まれたようです。

 

 LINE  翌朝

 

清水:mikaさんに頑張って頂きましたが

先程、黒の子が亡くなりました。
 キジトラちゃんはまだ生きていますが
非常に危ない状態です。
mika:黒ちゃんは残念でした。
最後 少しミルクを飲んで
ウンチもいいウンチをして 
旅立ちました。
お名前がないと可哀想なので
「ひかりちゃん」と名づけました。
性別は不明です。
 
ひかりちゃんの枕元に
いっぱい並べられたおもちゃ・・・。
そして
次の写真が送られて来ました。
いっぱいの花にmikaさんの
切ない思いが溢れているようです。
 
マキクリ: 紙袋に入れて捨ててあったなんて😭
ひかりちゃん、名前を付けてもらって
ミルク飲めて…😭
もう1匹の子頑張れ‼️
mika:もうひとりは頑張っています
 室温30度 ミルク1時間おきです。
ひたろう:本当に本当にありがとうございます😭
mika: やれるだけやってみます。
ふわふわの下に カイロも入れています。
マキクリ :よろしくお願いします🙏
mika:はい 生命力にかけます🍼

サッチー:生きる力を信じております。
身体に気を付けて💓
宜しくお願い致します。
mika:生命力を信じて 

出来る限り力をそそぎます。

 

4月20日

 LINE 

 

mika:先ほど病院で診てもらいました。

今のところは順調です。

性別不明 83g

 

たった83gの小さな小さな命ですが

2匹を雨の夜に棄てた人に

知って欲しい。

いいえ

いつかきっと知ることになるでしょう。

どんな命も重い ということを。

 

*補記

青い鳥は保健所からの引取りで精一杯で

一般の方からの引き取り依頼には

応じておりません。

どうかご理解下さるよう

お願い申し上げます。
 

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