おはようございます
明日 和字シェルターで譲渡会を開きます。
マスク着用にご協力お願い致します。
今回から始める新シリーズ
あいかつの合間にふと生まれる
episodeを紹介して行きます。
* * * * *
動物たちはしばしば不思議な
巡り合わせのような時と場所で
私たちに近づいて来ます。
2月22日
にゃんニャンにゃんの日に合わせて
二つの大事なプロジェクトがスタートしました。
その日
昨年2匹の子犬スプーンとフォークを
預かって頂いたボランティアさんが
シェルターに木レンガを持って訪れました。
前回のクラウドファンディングでご支援を賜り
2匹の写真と名前を描いて下さいました。
2匹は昨年11月 無事に譲渡されました。
その思い出を木レンガに記して下さった
優しさにほろりとしてお話ししていると
「大平山の下の工事現場に
野犬がいて 痩せている」
と心配そうにおっしゃいました。
そこで清水代表とスタッフが行ってみると・・・
工事現場に野犬の姿が数匹。
私たちが近寄ると
ワンワン鳴いて威嚇して来ます。
もし子犬が生まれいるとしたら
幾つかあるコンテナの辺りだろう。
長年の経験で隠れ場所はわかります。
床下の高い廃コンテナを見つけました。
そーっと近づいて見ます。
(素早く捕まえなければならないので
写真を撮っている暇はありませんでしたが)
3匹はこのシートの上に寄り添っていました。
辺りを探しましたが
他に子犬は見当たらず3匹だけのようです。
以下は清水代表の書いた
物語り風の報告です。
―3匹の子犬の物語―
ぼくたちは冬の寒い日に
山のふもとに建っている工場の
古いコンテナの下で生まれた。
とても寒かったけど
母さんがからだで温めてくれていたから
へっちゃらだった。
父さんや兄さん達もやさしかった
ぼくたちは愛情いっぱいに育ったんだ。
ときどきエサをくれる人がやって来て
ご飯をもらうこともあった。
でも母さんはひどく痩せていた。
食べたものはお乳になって
ぼくたちに飲ませてくれたから。
生まれて3週間ほど経ったある日
人間が二人でやって来て
きょろきょろと辺りを見回していたかと思うと
突然ぼく達がいるコンテナの下に
潜り込んで来た。
とても慣れた様子だったので
ぼく達はエサをくれる人かと思って
よろこんで近づいて行ったんだ。
でも何かおかしい・・・と思う間もなく
1匹ずつ抱きかかえられ
3匹ともぽいぽいと袋に入れられてしまった。
もちろんぼく達は鳴き叫んだ!
その声を聞いた父さん母さん兄さん達
みんなが怒って吠えまくった。
でも二人はそんな母さんたちに
ただ同じ言葉を繰り返すだけだった。
「必ず幸せにするから信じて」
「きっと幸せにするからね」
そういってぼく達は車に運ばれ
積んであったケージに移された。
車が走り出しても
母さん達は不安そうに見送るだけだった。
ぼく達は車の中でしきりに吠えた。
ケージの中にオシッコやウンチをした。
「ぼく達おいしくないよ!」
「食べてもまずいよ!」
って懸命に知らせようとしたんだ。
でも車は止まらないで走り続けた。
後を追って走る母さんや父さん兄さんの姿が
どんどん小さくなり見えなくなった。
車がどこかに着いてぼく達は降ろされ
すぐにペットシートを取り替えられた。
そしてシャンプーをされてしまった。
初めてのシャンプーは驚いたけど
悪い気分ではなかったよ。
そして今は3匹とも
預かりさんのお家に連れて行かれ
お腹いっぱい食べさせてもらい
ママさんにやさしく抱かれている。
ほんわりと温かくて・・・
のんびりと気持ちよくて・・・
何だか眠たくなってきた・・・。
子犬たちは
この日スタートしたプロジェクトにちなんで
クラウド ファンド チャンネルと
生後3週間ほどなので
まだトライアルには出せませんが
(*飼育環境や経験によっては相談に応じます)
予約を受け付けていますので
どうか会いに来て下さい。
https://readyfor.jp/projects/aoitori-aigo
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