Storyマーブル3.涙雨のお別れ会

こんにちは。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

皆で集まってマーブルを悼む

お別れ会の日がやって来ました。

 

●4月7日

 

この日は朝から雨模様でしたが

夕方からはいっそう激しく降り出しました。

生まれてひと月ちょっとで突然逝ってしまった

マーブルの小さな命を悼むかのように

空からザンザンと降り注ぎます。

こういうのを「涙雨」というのでしょうか。

 

降りしきる雨の中を
Aさんご家族が車でシェルターにやって来ます。
Aさんご夫妻と二人の息子さん
 
そして昨年2月に青い鳥からAさん宅に譲渡されたクララと
一時預かりをして頂いているりんりんも一緒です。
2匹ともマーブルの良き遊び相手でした。
 
青い鳥からも5人が出席します。
マーブルはいっぱいの花に埋もれて
眠っているみたいに横顔を向けています。
今にも起きて 小さくあくびをしそうな 愛らしさです。
 
「もう少し大きくなったら
着けてあげようと思って用意してました」
といってAさんの奥さんが
青い小さな首輪をマーブルの胸元に
そっと置きます。
 
皆で順番にお線香をあげ
マーブルの御霊に手を合わせます。
Aさんが作って下さった写真には
「マーブルありがとう」と感謝の言葉が・・・。
 
それから皆で
「ありがとう」とマーブルに話しかけたりしながら
マーブルの思い出話に時を過ごします。
 
テーブルのいちごは
近所のいちご農園さんからの差し入れで
マーブルにお供えしてから
皆でいただきます。
 
「マーブルは賢くて、手のかからない
とてもいい子でした」
とマーブルの顔をなでる旦那さん。
 
「原因も分からずに逝ってしまうなんて
可哀そうで・・・」
とハンカチを目にあてる奥さん。
 
「今までに何匹も一時預かりをして
何回か別れの辛さを味わったけど
こんなに悲しい別れは・・・」
とくちびるを噛む息子さん。
 
最初に一時預かりをして下さったMさんからも
哀悼のメールが届きました。
????
マーブル短い命だったのですね
せっかくゴミの中から助かった命だったのに残念です
お世話された方達の無念さをお察しいたします
でも少しでも皆さんに可愛がってもらって
感謝しているでしょう!
 
メールには
保護された時のマーブルの写真が
添えられていました。
 
ほんとうに
何人もの手でけん命に守ろうとした命です。
マーブル
きみは幸せを味わうことが出来たのかなぁ・・・
語りかける私たちのあいだを
クララとりんりんがせわしなく動き回り
顔を舐めたり、クンクン鳴いたりして・・・
 
湿っぽくなるどころか
皆で笑ってしまったお別れ会でした。
外は涙雨が降っていました。
 
でもマーブル これでいいんだよね?
短い間だったけれど やさしいAさんのご家族や
クララやりんりんに囲まれて
きみは幸せだったよね。
マーブル
私たちのところに来てくれてありがとう。
命の大切さを教えてくれてありがとう。

 

 

最終回に続く・・・

 

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