追悼:元が辿ってきた道

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朝6:00に メモリアル

「盲目の元」を掲載しています

 

元とは いきるちゃんと共に

私がブログを担当し始めた頃からの

長い付き合いで

ひたろうさんが引き取って下さってからも

何度かブログで紹介しました。

追悼の思いを込めて

幾つかを編集して再掲載します。

 

2017-11-27 

Storyエイズ陽性4.

 元気になぁれ盲目の「元」 

 

人からよく質問されます。

「どうして青い鳥では

病気の子や怪我をした子を

引き取るのですか?」

 

それにはいつもこう応えます。

「私たちが引き取らなければ

直ぐに殺処分に回されてしまいます。

たとえ生存の可能性が低い子でも

できる限り手を尽くして生かしてやりたい。

それでも生きられないのだとしたら

ガス室ではなく

人間が看取ってやりたいのです」

 

7月3日

指が4本失われている猫

 

保健所から連絡がありました。

「体調が悪く 直ぐにセンターに

送らなければならないので

迎えに来て欲しい」と言われ

緊急で引き出し病院に連れて行きました。

左手の指が4本とも無く

親指しかありません。

交通事故によるものか、切断されたのか?

ぐったりとして元気がありません。

捕獲された時も、うずくまって

動かなかったようです。

この子に一体何があったのか分かりませんが

「元気になぁれ」と願って

「元」と名づけました。

 

7月6日

エイズ陽性とシラミ

 

元は去勢手術をする際に

血液検査でエイズ陽性とわかったので

 隔離部屋に入れることになりましたが・・・

シラミがいっぱいたかっていて

他の子に移してしまう心配があります。

 

シラミはノミやダニよりも厄介で

卵はシャンプーでもレボリューションでも落ちません。
成虫を駆除しても卵が残っていることがあるので

毛をすべてカットして 生え変わるまでは

警戒しなければならないものです。

しかし

元は心身ともに弱っているようなので

シラミ取りシャンプーやカットはすぐには出来ません。

 

仕方がないので 先住の幸とモコに駆除剤をさし

隔離部屋の床にシラミ用の殺虫剤を散布して

元はしばらくケージの中で過ごすことにし

隔離部屋に入れましたが・・・

毎日ウエットティッシュで床を吹いたり

元のベットをこまめに洗濯するなどして

慎重に様子を見なければなりませんでした。

 

7月8日

目が見えていないのでは?

 

元の世話をしているうちに

この子は目が見えてないのでは?

と思うことがありました。

ケージの中でもじっとして動かず

ケージから出した時も

そろそろと周りを探るような様子をしていました。

早速病院に連れて行き診てもらいました。

診察の結果・・・

●光は感じているけれど

目の奥に色素沈着があり

見えにくいのは確かだろう。

目が見えない兆候として

●餌の置いてある場所が分からない
●頭上から物を落としても見ない

●高いところから落ちる

・・・等があるかどうかを観察する。

眼圧も高めだが、緊張からかもしれないので

環境に慣れてからもう一度計る。

ということで1週間後に再診となりました。

 

捕獲された時 うずくまって動かなかったのも

いつも大人しくじっとしているのも

目が見えず 餌を食べることが出来ず

体が衰弱し もう限界だったのかも知れない。

・・・そう思うと哀れさがつのります。

よくここまで生き延びてきたものです。

 

元は診察中も とても大人しくしていました。 

1日数回の点眼も、ケージへの移動も楽でした。

見えないからか、弱っているからか

分かりませんが

とても大人しくて静かないい子です。

 

11月20日

元が青い鳥に来てから約5か月過ぎます。

エイズ陽性の隔離部屋には

幸、モコ、パール、元、グレーの5匹がいましたが

パールが10/24 ひたろうさんに譲渡され

モコが11/17に天国に行き

今は3匹でおだやかに暮らしています。

 

翌’18/8/11

エイズ陽性の猫2匹(元と睦月)を

ひたろうさんが引き取って下さいました。

*生きるちゃんの里親様です

猫猫猫 

エイズ陽性の3匹みんな元気です

’18/9/7

’17/10/24 に譲渡したパールちゃん

’18/8/11 に譲渡したくん(4~5歳)

 睦月くん(7~8歳)

📧

エイズ部屋3匹元気にしています


パールちゃんも元ちゃんも睦くんも

ブラッシングがほんとに好きなんですよ。
(ちなみにいきるちゃんは嫌いです)
元ちゃんは初回で随分毛が抜けて
一回り小さくなりました。


睦くんは毎晩夜鳴きがすごくて

家族と大爆笑です。

「こんなに鳴くって、さすがに

青い鳥さんは知らんやろうねぇ」って。
ふたりとも

ごはんをちゃんと食べてますので

ご安心くださいませ。

 

ひたろうさんには

2年前に下半身不随の生きるちゃん

昨年はパールちゃん

今年は元君と睦月君を引き取って頂き

本当にありがとうございます。

 

その半年後 ’19/2/22

嬉しい報せが飛び込んで来ました

📧

元ちゃん

2週間に1度の受診日でした。

口内を見せていただきましたが

手術前に比べて腫瘍が小さくなっていました😊
 

以前は口内いっぱいに腫瘍があり

あまりに酷くてショックを受けました😢
毎日お薬を嫌がらずちゃんと飲んで

元ちゃんは本当にお利口さんです。

 

それからびっくりすることがありました。
昨日からなんと元ちゃんが

声を出して鳴くようになりました😲


これまでごはんとおやつの時だけ
「ヒューヒュー」と息を吐く音しか

出さなかったのですが
「げんげん、おやつだよ💛」って声をかけると

かすかに小さな小さな「キュイン」
って可愛い声で鳴きました😊

いつも鳴くわけではないので、かなりレアです❗
嬉しくって涙が出ました😢
もしかすると腫瘍が小さくなったせいでしょうか。

先生に聞いてみれば良かったです。
次回聞いてみます❗

 

保健所から緊急で引き出した時には

ぐったりとうずくまって動かず

何を見ようとしているのか

暗い目をしている元に

私たちは心を痛めたものです。

その元を

同じエイズ部屋の睦月と一緒に

ひたろうさんが引き取って下さいました。

それから半年・・・

「元ちゃんが鳴いた」との知らせに

スタッフもボランティアさんも

驚き、喜び、泣き、湧き立ちました!

 

11:30 追悼のメッセージ

「皆の声が聞こえるかい?」

に続く・・・