Story 飼育放棄の犬3.あんとピン子

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

11月1日

ひかるが天国に旅立った、その後を追うように

突然「あん」♀が逝きました。

その日の早朝、ひかるの死で哀しみに沈んでいる時に

あんがシェルターの中で倒れているのを見つけました。

抱き起こそうとすると、既に冷たくなっていました。

 

 
○●○●○ ガリガリに痩せた成犬 ●○●○●
 
あんは8月14日に保健所から引き取りました。
ガリガリに痩せていたのですぐに病院に運びました。
 
5~6歳のメスで、体重8・5㎏。成犬にしては痩せ過ぎです。 
診察の結果、フィラリアに罹っていることが分かりました。
避妊手術をしてから「あん」ちゃんと名づけました。

 

あんは青い鳥に来た時から人が大好きな愛い女の子でした。

なぜ保健所に収容されたのかわかりませんが

人慣れしているので飼い犬だったと思われます。

病気になったから飼育放棄されたようです。

「病気」は捨てる理由になるのでしょうか?

この国ではそんなことがまかり通っています。

 

夏の暑い日に体を洗ってやったことがありました。

その時もとても喜んでいましたから

やはり飼い犬だったに違いありません。

 

とても人懐こいので

8月末にトライアルに出したことがあります。

 
あんはとても喜んで里親さんに甘えていました。
 
しかし咳をするようになったので返して頂きました。
この頃からフィラリアが重くなって来たのかも知れません。
 
シェルターに戻ってからも
人懐こく可愛い性格なので人気者でしたが
フィラリアの薬を飲ませ
心臓に負担がかからないように気をつけていました。
 
そして2か月ほど経った11月1日
突然逝ってしまいました。
ひかるが息を引き取った時刻と
ほぼ同じ頃と思われます。
数日前にシェルターにいらしたご支援者が撮った写真に
あんの元気な姿が写っていました。

 

ほんとうに突然逝ってしまいました。

前日まで元気だったのに・・・。

あまりのショックに茫然としましたが

あんの体をさすってやると、ひんやりと濡れていました。

水もない所でなぜ?と思いましたが

その理由が分かりました。

仲間の犬たちが倒れて動かないあんを気遣い

代わる代わる体を舐めてやっていたようです。

それを知って一層哀れさがつのりました。

人間が好きなのに、人間に捨てられた子です。

  

 

○●○●○ 盲目のミニピンシャー ●○●○●

 
そして同じ日、メス犬が病院に緊急入院しました。
この子は10月27日に保健所から引き取ったばかりです。
 
7~8歳のメスのミニチュアピンシャーで目が見えません。
糖尿病で失明したと思われます。

1日1回糖尿病の注射を打つほかに
皮膚病の薬も塗らなければなりません。

 

盲目なので最初に触れようとすると噛もうとします。

そのためカラーを着けましたが人間だと分かれば噛みません。

明らかに飼い犬だったようで、やはり飼育放棄でしょう。

ピン子と名づけました。

 
保健所から引き出して直ぐに入院していたのですが
10月31日にいったん退院し
翌日また、食欲不振・嘔吐・お腹の膨らみで受診しました。
 
そして、急性膵炎・血糖値上昇・脱水・肝臓肥大で
再び緊急入院することになりました。
ちょうど「ひかる」と「あん」にお別れをしている最中で
 
ピン子のことは病院に預けたままになってしまいました。
 
そして11月4日
「ピン子が亡くなった」と病院から連絡がありました。
27日に保健所から病院に直行し
31日にいったん退院して翌日また入院。
青い鳥にいたのはひと晩だけで
病院に8日間入っていて そのまま逝ってしまいました。
 
糖尿病で盲目になったピン子を
保健所に捨てた飼い主さま
あなたはこのことをご存知ですか。
 
引き取った私たちも何もしてやれなかったけれど
ガス室で殺処分されるのではなく
病院で看護されながら息を引き取りました。
あなたが見放した飼い犬を
けん命に助けようとした人間たちがいることを
ぜひ知っておいて下さい。
 
 
○●○●○ sei  ●○●○●
 
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