クラウドファンディングお礼
今回のクラウドファンディングでも
沢山の真心を賜り
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
青い鳥の会計作業は、防府市でNPOを支援する活動をして下さる防府市民活動支援センター様にご指導いただき経費削減を行なって参りました。
でも細かく資金繰りを試算した結果、
今年度の10月末で資金が底をつくことがわかりました。
既に借金もあり これ以上借りることはできません。
青い鳥を存続して行くためには
再度CFで全国の皆様に資金の援助をお願いするしか方法が無い
・・・という苦渋の決断で連続でのCFを行いました。
連続であり、またコロナ禍の中にもかかわらず、犬猫のため多くの真心を賜りましたこと、重ねてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
当会は日ごろから多くの皆様のお陰でご寄付をいただいておりますが、今後も殺処分ゼロを維持して行くには足りないのが実情です。
青い鳥は年平均370匹ほどの犬猫を受け入れ
310匹ほどの犬猫を譲渡しております。
それとは別に、シェルターで暮らす
100匹の犬と160匹の猫がいます。
それらの命を繋ぐためには
日々のお世話やフード代の他に
医療費、冷暖房費などがかかります。
人件費も青い鳥の運営陣とボランティアは全員無報酬で取り組んでいますが
お世話の中心となって
活動するメンバーだけはスタッフと呼び、最低時給でハードな仕事をしています。
このスタッフはボランティアの方たちのリーダーでもあり、大活躍のメンバーで、今回のCFのメッセージリレーにも何人か登場していただきました。
応援いただいた皆様に、このような
私たちの活動を、以下、さらに詳しくお伝え申し上げます。
どんな命もあきらめない!
青い鳥ではスタッフとボランティアが協力して
シェルターで暮らす犬猫に声をかけながらお世話をしています。
野良犬猫達は
人から棒で叩かれたり石を投げられたりして、やっと青い鳥にたどり着くので、人間への不信感から狂暴だったり、心を開かない子も沢山います。
また感染症の子犬や生まれたての子猫など、助かる確率が低い子たちも多いです。
保健所や一般から犬猫を受け入れたら、まず受診し、シェルターでもケアを続けますが、日中十分にケアをしても、次の朝来てみたら
亡くなっている、ということもあります。
亡くなった子は必ず箱に安置して
いっぱいの花で囲み冥福を祈ります。
その場に立ち会えない関係者にも
グループLINEで写真を流し
それぞれでお祈りをお願いしています。
欧米では動物愛護意識が高く、英国には王立の動物虐待防止協会があり、ドイツにはティアハイムという動物収容所があり、多くの著名人も箴言を残しています。
たとえば、イタリアのフランチェスコという聖人は
「神様の前では
人の命も人間の命も平等で
同じ重さである」と言いました。
私たちはクリスチャンではありませんが、その精神を受け継ぎたいと思っています。
青い鳥のスタッフ、ボランティアもみな犬猫を自分の子供のような気持ちで、どんな命もあきらめずお世話をしています。
独りで虹の橋を渡っていく時も
私たちの真心と一緒であって欲しい。
私たちの気持ちはきっと、犬猫に伝ると信じています。
会の名前に受け継いだ思い
今から8年前、
私はまだほとんど1人で活動しており、2人ほど助けてくれる人がいる程度でした。
当時は「人に懐いていない犬は危ないので保健所から一般には譲渡しない」と言う決まりで、
野良犬を保健所から出すだけでも
大変な時代でした。
まして個人や数人の仲間では
相手にしてもらえませんでした。
そこで、人数は少なくても組織にしなければ命を助けられないと思い
「野良犬をなくす会」と言う名前を名乗ることにしました。
そして組織として保健所にお願いしましたが、まだ実績が無いので、1匹2匹と少しずつ譲ってもらう程度でした。
そんな活動をしていたとき、下関で「青い鳥動物愛護会」の
代表をされていた三浦さんのことを知りました。
三浦さん達の長年の働きかけによって
下関では動物愛護センターで殺処分をする際に、ガスで窒息死させるのではなく
セボフルランと言う麻酔を使うことになった。
それは窒息で苦しんで処分するのではなく
無痛で眠るように死んでゆく・・・
ということを知り深く感銘を受けました。
どんな理由があろうと、人間の都合で、殺されていく命があってはならないと思います。
経済的な理由や効率を理由にして
ガスで苦しみながら窒息死させるのはひどいです。
しかし現状では窒息死が一般的でありストップすることはまだできません。
であるならば
人ができる最低の犬猫への礼儀は
せめて無痛で
天国に送ることではないでしょうか。
しかしこんな声も聞きます。
「無痛の殺処分が
全国的に行われるようになったら
『無痛だから処分しても構わない』として
殺処分ゼロの達成が遠のく。
だからこのままでいい」・・・と。
本当にそうでしょうか。
死の苦しみは想像を絶します。
欧米では「社会の闇を無くすのは
口のきけない動物や弱い立場の人間を
大切にする事だ」と言われています。
いくら学校の先生や親が
いじめや自殺はダメと子供に教えても
私たち大人自身が、
弱い命を尊いものとして扱わず
ゴミのように殺処分しているのでは
社会の闇はなくなりません。
私は三浦さん達のご活動に感銘し
お会いするために下関に飛んで行きました。
当時は既に「青い鳥動物愛護会」は解散し
三浦さんも代表を辞めておられましたが
初対面の私を笑顔で迎えて下さる
素敵でおやさしいお人柄でした。
2度も表敬訪問に行ってしまいましたが
いつも長時間私の話に耳を傾け
ご自身の体験にもとづく
アドバイスをして下さったりして
話が尽きる事がありませんでした。
そして2014年のお正月が過ぎた頃
仲間と話し合い
「青い鳥動物愛護会」のお名前を頂いて
引き継ぐことは出来ないだろうか?
しかし
33年間も続けられた立派な会のお名前を
頂くなど無理ではないか、と諦めかけました。
でも、聞くだけ聞いてみては?となり
何度目かの訪問の際に
思い切ってお願いしたところ
「犬猫を救うためなら」と
心よくご承諾して下さいました。
その時から三浦さんは、私どもの活動を色々とご心配していただいています。
そして私は今も
「青い鳥動物愛護会」のお名前だけではなく
三浦さん達の真心に包まれたような喜びとともに
お名前を使わせていただいています。
もちろん三浦さんのご意志を引き継ぎ
これまで何度も
市会議員や県会議員を通して
殺処分方法改善の陳情を行なっています。
これからも三浦さんをはじめとする先輩方に恥じない活動をしたいと思っております。
エンドレスの闘い
「殺処分ゼロ」を何年も続けるのは
とても大変なことです。
「田舎の小さな町だから出来るんだろう」
と思われがちですが
自然が豊かなだけに野良犬猫も多く
毎週のように保健所に収容されます。
活動Diaryでも報告しておりますように
引き取って譲渡してもまた保健所からやって来る。
まさにエンドレスの闘いです。
そんな果てしない取り組みに疲れ
「殺処分ゼロなど無理だ!
代表は頭がおかしいのではないか?」
と内部から反発が起きることも・・・。
旧シェルターを追われたのも
それが主な原因でした。
犬猫は保健所で1週間の
留置期間内に引き取り手が現れないと
県の動物愛護センターに送られ
そこでも引き取り手がなければ殺処分されます。
私たちは’16年2月に、保健所にこうお願いしました。
「どんなに病気や怪我をしていても
また生まれたばかりで世話が大変でも、青い鳥に引き渡して欲しいと。
それを受けて頂いて以来、青い鳥は
保健所の留置期限1週間の最終日に、
残っている犬猫を全て引き出しています。
毎週その繰り返しで、もう7年7ヶ月が過ぎました。
シェルターに犬猫があふれてしまいますが
経済的な理由から十分な人を雇えず
慢性的な人手不足が続いています。
数が多いと1匹に十分なお世話ができなくなるので
高齢や幼齢の犬猫、手のかかる病気の犬猫は
一時預かりさんを探さなくてはなりません。
青い鳥の犬猫の一部は、ボランティアさんに
一時的に預かって頂きお世話しいます。
また障害のある子を引き取って下さる里親様もいらっしゃいます。
こうした多くの方々のご協力があってこそ、防府市では殺処分ゼロを
続けていられるのです。
CFで表紙に登場したマリIIも
飼育放棄で青い鳥に来た時は
すでにかなり皮膚病が悪化しており
最小限のスタッフのシェルターでは
いくら頑張っても週1回のシャンプーと、1日1回の投薬や塗り薬がやっとです。
でも預りさんのお宅ならば
十分に手を尽くして頂くことができます。
しかし長期の預かりは負担になるので、預りさんから別の預りさんへ。
預かりさんが見つからない場合は
やむなくシェルターで世話をする
・・・と、
連携して命を繋いで来ました。
幸いマリⅡは
長期間預かって下さる方がいらして
今はそのお宅で幸せに暮らしています。
ギリギリの思いで繋ぐ命のリレーは
いつも必死に続けております。
常にギリギリの人数ですから
病院に行くのも大変です。
基本的には引き取った時点で病院に行き、避妊・去勢手術、ワクチン治療などを済ませてからシェルターに入れることにしていますが
病状によっては何度も通院し
往診に来て頂くこともあります。
そしてわたし自身は
1日中車で走り回りながら電話対応もする
といった目まぐるしい毎日で
時の経つのもわからないほどです。
毎日が体力の限界で、もうこれ以上何もできない・・・
と言う日日の積み重ねですが
それでも頑張れるのは
やはり犬猫のかわいらしさにふれながら、多くの真心のある人たちと
協力できる喜びが大きいからだと思います。
そう考えると
今が一番幸せなのかもしれません。
里親様への感謝の思い
殺処分ゼロを続けるためには
保健所からの引き取りはもちろんのこと、譲渡も進めなくてはなりません。
受け入れた犬猫が
里親様のもとに行かなくては
新しく次の犬猫を入れる場所が
空かないのです。
「犬や猫を飼うなら保護施設から」
という愛護が定着している欧米と違い
日本では「たかが犬猫」といった考え方や
「保護犬猫よりペットショップの方が良い」
という考え方がまだ主流です。
本当にそうでしょうか?
徐々にその考えは逆転しています。
最近でこそテレビなどで
保護犬猫の素晴らしさが注目されていますが
少し前まで保護犬猫の里親希望者はとても少く
譲渡が難しい時代でした。
また、譲渡しても、猫を家の中と外を自由に出入りさせている飼い主さんがいるので
譲渡時は完全室内飼いのレクチャーをしなければなりません。
また、犬も番犬として常に外で飼う方もいます。
それを防ぐため、犬も一生夜だけは家の中で生活するようレクチャーしています。
その他にもワクチンや登録、避妊・去勢手術のお願いなどあり、自宅訪問も行ないます。
ときにはケージを組み立てたり、脱走防止策もします。
このように譲渡時は、充分確認をし、相談やレクチャーに多くの時間を割いているので、
1匹に2時間近くかかることもあります。
どの子にも出来る限りのことを捧げ尽くすことを決して忘れません。
これは譲渡する犬猫のためだけではなく
実は里親様ご家族を少しでも楽にするため時間をかける必要があります。
人が幸せにならなくては、犬猫も絶対に幸せになれません。
譲渡会の日に
ひとりも希望者が来てくれないと
私はいつも心の中で叫んでいます。
「お願い。誰か助けて!」と。
そして現れてくれる里親様はまさに天の助けです。
そのような多くの里親様に恵まれ
青い鳥はこれまで譲渡数、延べ2、400匹を超えました。
人も動物も家族がいることがいちばんの幸せだと思います。
保護犬猫を家族に迎えていただいた
里親様の真心に
いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
シェルター紹介
シェルターがなければ犬猫の家がなく、殺処分ゼロの維持はできません。
青い鳥にある2カ所のシェルターの紹介をいたします。
【和字シェルター】
防府市和字には犬中心のシェルターがあり、大きな3つのグループに分かれています。
第一犬舎はスマイルハウスと呼ばれていて、第二犬舎は潮騒ハウスと呼ばれています。
第3犬舎はまだ名前がありません。
1つの犬舎には25匹から30匹程度の犬がいて、その他に老犬や子犬もどきなど、小さなプレハブに分かれて暮らしています。
青い鳥自身が購入した土地と、地元の方が「犬猫のために」と無償で提供して下さった土地が中心です。
さらに、周りの駐車場や倉庫として使っている土地も
「犬猫のために役立つなら」と地元の方のご好意で格安の料金でお借りしています。
近隣に家は少ないですが、風向きによっては犬の鳴き声が遠くまで聞こえ、ご迷惑になることもあります。
地元の方たちの温かいお気持ちがなければ、とても活動は続けられません。
【国衙シェルター】
防府市国衙の猫シェルターは
地元の方のご好意により、3軒の建物を無料で貸りています。もしここがなければ、どれだけ多くの猫が殺処分されたことでしょう。
お借りした時は床が畳でした。
消毒のできる床に少しずつ張り替えて来ました。
構造部分は大工さんのお力を借りましたが、ほとんどはボランティアさんと力を合わせて
数年がかりでリフォームしました。
和字と国衙2つのシェルターは
いずれも動物取扱第二種の認可を得ており(国衙シェルターのみ畜舎不可地区にあたるとご指摘を受けましたが、他団体も同じ地区にあること、またこれまで市に報告済みの場所であること。ご近所からの苦情がないことを理由に、次の場所が決まるまで違法性は無しとして、これまで通りの運営となります。)
地元の皆さまをはじめ、多くの方たちの真心に支えられています。
SNSの紹介
最後に、皆様と青い鳥とをつなぐ
SNSについても紹介します。
青い鳥は会を発足した当初から
活動を多くの方々に知って頂くために
積極的にSNSで情報発信をして来ました。
(ブログ、インスタ、Twitter)
その基本姿勢は、
ありのままをお伝えする、という思いです。
支援して下さる方々と情報を共有し、アドバイスやご指導をいただきながら
共に歩んで行きたいからです。
「早く行きたいなら 一人で行け。
遠くまで行きたいのなら みんなで行け」
アフリカの大地が生んだ格言通り
殺処分のない社会を実現し
人と動物とが真に共生できる
世の中にしたい。
それが私たちの目標です。
道はまだ遠いけれども・・・。
少しでも私たちの活動を知って頂ければ、価値のないものとして殺処分されている犬猫のため、どれほど多くの人たちが苦労しているかをお伝えでき、命の尊さをお伝えできるのではないかと思っています。
青い鳥の公式ブログ「青い鳥を求めて」は毎日更新されており、譲渡会の予定やシェルターで暮らす犬猫の様子なども紹介されています。
もちろんSNSだけではなく
実際にシェルターにお出で頂き、ボランティアにご参加頂くなどのなかで、保護犬猫を見て頂くことが出来ます。
一部咬むおそれのある犬は別ですが、
それ以外はすべて公開しています。
常時ボランティアさんも募集しており
学生さん、ご夫婦で、ご家族連れで
・・・と多くの方々に、犬の散歩やドッグランの掃除、猫のお世話等にしていただいています。