Story 飼育放棄の犬4.秀吉

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

このブログでも何度か紹介したポスターです。

 

動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)

第七条に

動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養することに努めなければならない。

と明記され、上のポスターにも書いてあるように

違反者には100万円以下の罰金が課されます。

しかし実状は
しばしば保健所に首輪を付けた犬が収容されます。
それが迷子のまま飼い主が届けないのか
あるいは飼い主自身が持ち込んだのかは分かりません。
 
次に紹介する犬もそうでした。
 
○●○●○ 背中に腫瘍のある犬  ●○●○●
 
この子は昨年11月の朝
防府市富海で放浪しているところを警官に保護され
保健所に収容されました。
立っているのがやっとなほど衰弱していたそうです。
11月2日に青い鳥が引き取りましたが
 
青い首輪をし、背中に何か所も腫瘍があるオスの老犬でした。
 
汚れ具合から見てもう長いあいだ放浪していたようです。
自分で家から迷い出たのか、捨てられたのか分かりません。
疲れ切ってよれよれでしたが
人を信じ切ったような可愛い目をしていました。
秀吉と名づけました。
 

獣医に診せ治療してもらうので

体を洗って汚れを落とすことにしました。

そのために先ず毛玉や汚れた毛をカットしました。

 

そしてお温水でシャンプー。

 

きれいにしてから病院に連れて行きました。

11月4日です。そして腫瘍の治療をして入院。

 

11月6日に退院しました。

 

背中の腫瘍は2か所

 

お尻にも大きな腫瘍があり、かなり縫ったので

便が付かないように、傷口が完全に塞がるまで

お湯で絞ったタオルで拭いてあげました。

 

きっと傷の痛みもあったでしょうに

秀吉はおとなしくお尻を拭かせました。

こんなに性格の良い子を見捨てる飼い主もいます。

 

退院して9日後

ケージから出てシェルターデビューした秀吉を

若い犬たちが歓迎するように跳ね回っています。

シェルターは

長い放浪の末に秀吉がたどり着いた

安住の場所だったのでしょう。

 

それからの秀吉は仲間の犬たちと一緒に寝起きし

今年7月に完成した老犬ホームに

他の老犬「キチ」「ゴン」と共に移り

のんびりと暮らしていましたが

 

11月7日 突然天国に旅立ちました。

眉間に苦しんだシワもなく

安らかに眠っているような顔でした。

 

首輪を着けたまま保健所に収容され

シェルターにやって来た成犬の多くは

貰い手のないまま ここで一生を終えるのでしょうか?

青い鳥のシェルターにはそんな成犬がいっぱいいます。

成猫もいっぱいいます。

 

にもかかわらず

飼育放棄で保健所に収容される犬猫が後を絶ちません。

飼い主が動物を持ち込むケースには

・引っ越しするから・仕事が忙しくなったから
・歳をとったから・病気になったから
・・・といった身勝手な理由も見られます。
これって飼養義務を放棄したことになりませんか?
 

その蛇口を締めない限り

動物愛護団体の苦しみはいつまでも続きます。

既にシェルターは貰い手のない成犬で溢れています。

そんな不条理をこの国はいつまで許すのでしょうか。

動物愛護法の罰則通り

飼育放棄者から罰金100万円を徴収し

それを全国の動物愛護団体に配分して下さい。

そして私たちが払う税金も

殺処分に使うよりも生かすことに使う。

それが正しい使い道ではないでしょうか?

 

 

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