Storyチョコ4.ワクワクする気持ち

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

黒い子犬が行方不明になってからの2年間を

どこでどう生きて来たのか

本当のことはわかりません。

ただ「可哀想な犬を助けて下さい」

と投書に書かれた犬が

青い鳥の子であることを確認し

取り戻すことが出来ました。

 

清水代表の勘と素早い行動で

2年前にプツンと消えてしまった糸の先を

1日で手繰り寄せることが出来たのは

奇跡としか言いようがありません。

 

私たちはこの犬を「チョコ」と名づけ

シェルターに収容しました。

そして私たちが驚き感心したのは

虐待を受けながらも

チョコは少しも暗さを感じさせないことでした。

どうですこの眼。

人なつこく疑いを知らぬげに

虐待を受けていたとは思えない明るさです。

いつも人を信頼しきったように

ゴロンとお腹を見せて甘えのポーズ。

この陽気さを生かして

古新聞を“送って下さ~い”のPRに起用。

青い鳥のために働いてくれました。

「馬鹿犬」と笑う人もいるでしょう。

でも私はそうとは思えないのです。

チョコは希望を失くさない犬でした。

 

飛躍を承知で紹介したい話があります。

アウシュビッツを生き延びた人には

ある共通点があった という報告です。

 

それは身体的な強靭さよりも

心の持ちようにあった というのです。

過酷な環境の中にあっても最後まで

愛や美や夢を持ち続けた人。

 

 

誰もが飢えに苦しんでいる中で

自分の乏しい食料を病人に分け与え

励ました人。

絶望的な環境にあっても

若葉のみずみずしさや 夕日の美しさに

感動できた人。

ここから出たら店を再開して

世界一旨いパンを売ろう。

カーネギーホールでショパンを演奏して

拍手喝采を浴びよう。

 

そういう気持ちを持ち続けた人たちが

生き残ったというのです。

 

さてチョコの話に戻します。

こう想像することはできないでしょうか。

短い鎖に繋がれて動くことも出来ず

雨風炎天に晒される日を過ごしながら

空を飛ぶ小鳥

 軒から落ちる雨だれ

食べものの匂い 

子どもの笑い声

風のそよぎ

などなどにワクワクして楽しんだ。

だから生き延びて来れたのだ・・・と。

 

過ぎ去ったことや まだ見ぬ先のことを

思い悩み案じ、不平や不満でいっぱい。

頭でっかちの人間とは違い

動物たちは五感を味わう術を知っていて

一生懸命「今」「ここ」を生きています。

 

犬や猫の生き方から

sense of wonder(ワクワクすること)を学ぶ。

それもペットとともに暮らす

醍醐味の一つではないでしょうか。

いまここに生きていることを

大事にしよう。

チョコがそれを教えてくれた。

そんな気がします。

 

続く・・・

 

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