おはようございます
《あかるく あいかつ あおい鳥》
あいかつの現場では
毎日様々なことが起こります。
天使のように可愛い子猫や子犬に
じんわりと癒される一方で
悲しい出来事に立ち会うこともあります。
動物たちの愛らしさは
ボランティアさんが発信して下さる
InstagramやFacebookでお伝えしていますので
このBlogではできるだけ
あいかつの背景や考え方を中心に
お伝えして行こうと思っています。
青い鳥が保健所から引き取る子たちは
貰い手のない幼い子や病気の子
また飼い主に捨てられた老犬・猫が多く
出来る限りの治療と介護をしていますが
中には亡くなる子もいます。
その数は季節や月によって異なりますが
今年は10月に入ってから増え
この半月で既に6匹が旅立ちました。
子猫5匹と老犬1匹です。
日本の法律では
飼い主のいない動物はゴミ扱いで
殺処分の対象ですが
動物愛護団体は死亡を保健所に
報告する義務があります。
行政にとっては単なる統計上の
処理に過ぎないのでしょうが
私たちにとっては
深い哀しみをともなう出来事です。
だから
どの子も花や好物を手向けて弔い
毎週のDiaryに記載して
せめて この世に生きた証しだけでも
残してやるようにしています。
そうした中でも
とりわけ哀れに感じた例を紹介します。
10月3日
その子は保健所から引き取った
10匹の猫のうちの1匹でした。
上の写真は6匹ですが
1匹は保健所からシェルターに向かう途中
キャリーケースの中で息が絶えました。
白キジのオスでした。
まだ名前も付けないまま逝ってしまいました。
シェルターの敷地にローズマリーが咲いていたので
その花をお供えし
ローズマリーと名づけて弔いました。
10月5日
生後一週間ほどの子猫5匹を
9月6日に保健所から引き取り
ミルクボランティアさんにお世話を頼んでいました。
みんな順調に育っている様子だったのですが
そのうちのパセリ♀が
10月5日の朝ぽっくり逝ってしまいました。
原因はわかりません。
10月10日
上の5匹兄弟のチャイプ♂体重410gが
数日前から嘔吐、下痢が続き
オシッコも出ず元気がないので受診。
エコー検査の結果、尿道閉塞と診断されました。
オシッコの出口が完全に塞がっているため
緊急処置としてお腹からカテーテルを入れ
膀胱に溜まっている尿を抜きました。
しかしこれを毎日
身体が大きくなるまで数ヶ月間やると
細菌に感染するリスクがあり
ストレスにもなり不可能ということでした。
このままでは数日中に亡くなる可能性が高いので
翌日尿道を確保する手術をすることになりました。
麻酔をかけるとリスクはあるのですが
お尻からの尿道確保を試みて
無理だった場合、開腹手術になるそうです。
開腹はより危険度が高く 手術中に
亡くなるリスクが高いと言われました。
また血液検査の結果 尿毒症も起こしており
生まれつき腎臓が悪いのかも知れないとのことでした。
一見、元気そうですが
状況はとても厳しいと医師に言われました。
10月11日
翌日朝 病院から電話がかかって来て
チャイプは
手術をする前に亡くなったと連絡がありました。
「手術する前に死んでしまうなんて」
・・・と皆で悲しみに沈みました。
こうした話を聞いて
やっぱり野良は身体が弱いんだ
と思うのは間違いです。
ペットショップで売られている子も
問題のある子は市場に出る前に処分され
売り場のショーケースに入っている子も
交配の繰り返しで
先天的な病気を持っていることが多い
と報告されています。
それに較べれば
野良の方がたくましいのは確かです。
しかしシェルターに来る前に
過酷な環境に生まれ落ち
母親も十分に乳を与えてやれず
飢えや風邪で弱ったまま
保健所に収容される子もいっぱいいます。
それでもガス室で苦しみながら窒息死させられ
ゴミのように捨てられるよりは
人に看取られ 手向けの花に埋もれて逝くほうが
せめてもの幸せ・・・
私たちはそう思いたいのです。
私たちが「あいかつ」を続けて行けますように
どうかご支援をお願い致します。