Story碧斗1.寒波のなか 死の隣りにいた猫

おはようございます

お正月の3が日も過ぎたので

ズバッと本題に入りますね。

 

あいかつの現場はどきどきの連続ですが

病気だった子が快方に向かったり

心を閉ざしていた子が甘える仕草を見せたり

譲渡の難しい子に里親様が現れたり

・・・と時に幸運の女神がほほ笑んで

わくわくに変わる日がやって来る。

それが嬉しくてみんな頑張っています。

 

最近もこんな出来事がありました。

年越し寒波の前触れで

寒い日が続いていた12月中頃

ボランティアのmikaさんから

こんな情報が飛び込んで来ました。

 

12月16日
 

 LINE 

 

mika:こんばんは。
仕事中 車で動いている途中に

 道沿いの山側に小学生が3~4人 

何やら触っているのをチラッと見かけ 

1人の小学生と目が合ったので

手元を見ると 黒い物体が…
あぁ猫が轢かれて道沿いに・・・

と咄嗟に思ったけれど

急に車を止めるわけにもいかず 

次の現場に急いでいたのもあり

そのまま 走り去ってしまいました。
仕事が終わってから戻ってみたら

 猫の姿は無くなっていました。

小学生は 助けてほしかったんだろうな…と

申しわけない気持ちでいました。
あの時 すぐに戻れていたなら 

猫は助かったかもしれない・・・ごめんね。

 

この寒さで猫は助からなかったろう

とmikaさんは心を痛めている様子です。

 

12月17日

 LINE 
mika:また今日 

車を走らせ 同じ道を通ると
同じ場所に 黒い物体が・・・


エッ、生きていたんだ!
何とかしなくてはと思い 

少し先に車を停めて 歩いて近づくと

毛玉だらけで うずくまっている猫…
近づいても動けない様子に

一緒にいた娘と「助けよう」と話し

 娘がスッと抱き抱え一旦家へ戻ってから
ふたりで病院へ連れて行きました。

衰弱して左顔面は腫れ上がり

目も見えてない状態。

男の子でした。
身体中毛玉だらけで立てる状態ではありません。

 首にノミ取り首輪がきつく巻きつけられ・・・

それもいつ着けられたのかも

わからないくらい汚く・・・

さぞ苦しく、寒く 

寂しい想いをしていたでしょうに・・・。
 

「この子飼い猫なんでしょうか?」

と先生に尋ねると
「飼い猫にしては…」とあまりのひどさに
言葉に詰まった様子でした。 

看護士さん達も 口々に

「仮に飼い猫であったとしても 

こんな酷い状態にする飼い主なら 

探して返したところで 

また同じになるんじゃないかしら?」

「そうよね。返しても同じことをされたら

今度は亡くなる可能性が大きいと思うわ」
先生も頷かれて
「命があまり長くはないかもしれませんが
入院させますか?」と聞かれました。

そんな状態の子を

病院に置いて帰る事はできないので

 せめて最期ぐらい暖かい部屋で

少しでも ホッとできる環境で・・・

と思って家に連れて帰りました。

 

この日の天気は晴一時雪

気温最低0.6℃  最高5.9℃

まさに寒さの中で死の隣りにいた子です。

良くぞジッとして同じ場所にいたものです。

もし別の場所に動いていたなら

mikaさんとの再びの出会いはなかった・・・

いえ、動けないほど衰弱していたことが

この子の運命を変えたようです。

帰宅後 娘と一緒にシャンプーをし

負担のないように毛玉をとりました。
左顔面が痛いのと 

身体のあちこちに怪我もしています。
かなり危ない状態ですが 

全力で介護しながら回復できるよう見守ります。

 

名前のないままでは 可哀想なので

碧斗と名ずけました。
光り輝く宝石のように澄んだ心を 
星空のように壮大で広い心を持ち

星のように輝けるように…
そんな想いでつけました。

この日のことや保護したことを

電話で代表に伝えると
「碧斗君を青い鳥の猫として迎えますので

大事に見守ってあげて下さい」
と温かい言葉をいただきました。

 

続く・・・

 

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