2377 Mornings 
あいかつに携わっていると
犬猫の死に何度も出会うことは
避けられません。
先日も、私が餌付けして保護し
昨年秋 青い鳥に託した猫の母子のうち
１匹が突然逝ってしまいました。
繭 １歳ほどのオスです。
何か月もかけて餌付けし
ようやく保護した親子５匹で
母猫と２匹の子猫は譲渡され
残った今２匹のうちの１匹です。
もふもふ譲渡会にも参加しましたが
縁がなく、家庭の味を知らないまま
逝ってしまいました。
その訃報が届いた日は胸が痛み
入浴中も涙がこぼれました。
野良のままでいたほうが
幸せだったのかもしれない。
いや、野良ならとうに死んでいたはずだ
・・・と思いが揺れる１日でした。
でも
スタッフにもよく懐いて
病気になってからも看護され
看取られて旅立ったと聞き
やっと冥福を信じることが出来ました。
そんな矢先に
また訃報が飛び込んできました。
LINE
成犬りんご メス12歳くらい
本日、朝８時に亡くなりました。
2、3日前くらいから調子が悪く
病院の往診を考えていたところでした。
今朝、朝イチで見たときは
通路に顔を上げてゆっくりしていました。
が、次に見た時に
姿が見えなかったので探すと
ドッグランに出た所に横たわっていました。
ドッグランに出たかったのですね。
抱えて部屋に連れて行き
後はさすることしかできませんでした。
オヤツをあげる時
いつも目の前にいた可愛いりんごちゃん。
安らかに、ゆっくり休んでね🙏
りんごも私には思い出の深い子でした。
昔のデータを探していると
６年半前 ブログを引きついだ頃に
書いた記事が見つかりました。
2016年10月12日
りんごへの手向けとして
この物語を再掲載します。
【パイナポーアポーシャポー♪リンゴの唄】
はやりの歌でもかけましょうか。
♪My name is Apple.
わたしはりんご
♪I have some chapeauｘ.
シャポーをいくつも持ってるの
♪Ah！Apple’s chapeau!
りんごの帽子よ
青い鳥でボランティアやってるって言うとさ、「大変ですね、休む間がないでしょ」ってよく聞かれる。同情するようにね(笑）。でも・・・もちろん人によって違うけど、私は「シェルターに休むために行ってるんだ」って思ってる。ほらね、えっ？って顔してる。
うまく言えないんだけどさぁ・・・動物たちの世話をしてると、身体はしんどいんだけど、気持ちが安まるんだよね。日々の暮らしで疲れた心がさぁ、ささくれ立った心がさ、鎮まって行くような・・・な～んちゃって、ちょっとキザよね。
そうだ、ねぇ、いいもの見せてあげようか？・・・スマホ、どこに置き忘れ・・・あ、あった。私の宝石箱。ほら、コレ！
👩 りんご。メス。年齢不明。きれいな目をしてるでしょ。でもね、シェルターに来た頃、２月の末だったけど、とっても暗い目をしててさ、なかなか人間に心を開いてくれなかったんだ。こうして思い出すだけでも辛いんだけど・・・、リンゴを引き取る時にね、保健所の人がこんなことを話してたんだって・・・私の体験じゃなくて、代表から聞いた話ね。
お腹が張ってたんだけれど、病気で体がむくんでいるんだろうと思って様子を見てたのね。そうしたら何か鳴き声がするんだって。小さな声だけど、子猫みたいな。それで周りをあちこち探したら・・・、りんごの胸の中から聞こえて来るんだって。猫の鳴き声がさ。あ、どした？ 大丈夫よ、逃げなくても。おっかない話じゃないから。
続きね。それでさぁビックリして、よっぽど悪い病気にかかってるんだろう、このまま死んでしまうかも、ってオロオロしてたら・・・、ポロッと子犬が出て来たんだって。そう。まさかねぇ。嘘じゃないってば、ホントの話よ。その、まさかだったのよ。ねぇ―！驚きでしょ。えっ、早く続きを話せ？ はいはい。りんごが赤ちゃんを産んでたのよ。これがその時の写真だって。
👩 後ろ足が悪くて動けなかったのに、頑張って６匹の赤ちゃんを産み落としたの。ね、そんなボロボロの身体でさ・・・ごめんね、思い出すと涙が・・・。
それでね、子犬に初乳を飲ませなければいけないから、必死にりんごのお乳のところに子犬を当てがったんだけど・・・誰が何度やっても子犬はお乳を飲むことができない。りんごもかなり具合が悪そうで子犬にお乳をやる気力もない。産むことで体力使い果たしたのね。赤ちゃんに初乳を与えることが出来なく・・・。
で、人間が育てるしかないって決断して、６匹の赤ちゃんをりんごから取り上げたんだって。その時のりんごの哀しそうな顔が今も忘れられない・・・って、代表が、そう話してた。残念だけど赤ちゃん、みんなダメだったって。
この話すると、いつも泣いちゃうんだ。野良って哀しいよね。そんな身重の体で溝に落ちて・・・切ないよね。
りんご、それからずーっと暗い目をしてて・・・、その時の写真じゃないけれど、見て、いつもこんな顔してたっけ。目を合わせようとしない。人を寄せ付けようとしない。怖いからお医者さんに連れて行くことも出来ない。ケージにじっとうずくまって・・・何を考えていたんだろう。
👩 でもさ、凍った氷もいつかは解ける、って言うじゃない。りんご、少しずつ少しずつ私たちに心を開くようになって・・・３か月くらいかかったかなぁ。目つきが悪くて暗～かったりんごが、どんどん可愛くなってさ・・・ちょっと待っててね、その頃、６月頃の写真・・・あ、あった。これ。見て見て！
👩 ほら、ちゃんとこっちを見るようになったし、とてもきれいな目をしてるでしょ。ね。そう、前はお面みたいに無表情だったんだから。それが、少しずつ感情を表すようになったの。嬉しかったなぁ。もう何度もそういうのを見て来た。私たちはWanちゃんの心を変えることができるんだって。え、わかる気がする？ だから最初に言ったでしょ。「心を休めるためにこのボランティアをしてるのかもしれない」って。
あ、りんごに話を戻すね。足はまだ悪そうだけれど、どうにか散歩できるようにしてやりたい・・・。でも、ずっと外に出たがらないし歩かなかったから、爪が魔女のように伸びてね、切ってやったの。それで、これが最初の散歩の写真。７月頃かな。久しぶりのお外だから、ちょっと固まってるけど、ここまで元気を取り戻してくれたのよ。ね、嬉しいよね。
👩 あんなに心を閉ざしていた犬が、こんなに変わって行くのよね。いまは足もすっかり良くなって、朝、部屋のドアを開けたら、１人で出てドッグランで遊んで、１人で帰って来るまでになった。人間を信頼し、シェルターが安全な場所だって分かってくれたのよね。
👩 ね、可愛いでしょ、りんごちゃん。そして最後の１枚はこれ！ え？ 笑かそうと思って見せてるんじゃないのよ。よく見て、りんご、カメラ目線で得意そうでしょ。きれいな目をしてるでしょ。これだけ私たちに心を寄せるようになったという証拠ね。もう里親さんに託しても大丈夫だと思う。
👩 シェルターの子たちは野良や、飼い主に捨てられたりして、人間に不信感を持ってるから、少しでも人に慣れてもらおうと思って、みんな一生懸命に工夫してるの。これは手芸の得意な人が作ってくれる帽子。フランス語でchapeau・シャポー。パイナップルのシャポーを作って、りんごに被らせたの。ははは、パイナポーアポーシャポーだって！
りんごちゃんの里親さん募集、お客さんにも声をかけてね。
りんごは
旧シェルターから新シェルターへと
私たちとともに引越しし
長いあいだ私たちと共にいてくれました。
在りし日のりんごの映像です。
さようなら りんご。
毎月ひと口１０００円・１日３３円で
犬猫を救い殺処分ゼロを維持する
青い鳥サポーター
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現在36人です。
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どうかご支援をお願い致します。
