Story日向7.「譲渡に適さない犬」?

おはようございます。

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

 

ホタルさんの要請で

隣市 周南の保健所から引き出した野犬は

太陽・すみれ・日向の3匹。

ホタルさんやふわっちリスナーさんたちのご尽力で

すべて里親様のもとに送り出すことが出来ました。

 

太陽:昨年11月28日譲渡(北海道)

里親様に甘えている様子が映像で届けられ

今は散歩できるようになったと報告されています。

 

すみれ:2月15日譲渡(千葉)

先住犬や先住猫とも仲良くなった様子。

里親様はご自身のツイッターで動物愛護を

熱く訴えていらっしゃいます。

 

日向:4月29日譲渡(兵庫)

わずか2週間で里親様と一緒に

お風呂に入るほどの家犬になりました。

 

この子たちは

野犬だから人に懐かず譲渡に適さないとされ

引き取り手もなく殺処分される寸前でした。

それを埼玉県の一主婦が

「必ず自分たちで里親を見つけるから」と言って

山口県の小さな動物愛護団体の私たちに要請し

いずれも譲渡し飼い犬として馴化されたものです。

そのプロセスはそれぞれのStoryで紹介しています。

 

Story太陽1~7

Story命のリレー(すみれ)1~6

Story日向1~7

 

そして要請してきた主婦ホタルさんは

保健所の写真情報をもとに

いずれの場合も

「いちばん可哀そうな」

「誰も引き取り手がないだろう」

と思われる犬の引き出しを指定して来ました。

 

上の写真で示しましたように

どの犬も壁に顔を埋めるようにして

死の恐怖に打ち震えている様子で

保健所に収容された犬猫を見慣れている私たちにとっても

胸が塞がれるような光景です。

 

ホタルさんが保健所の写真の中から

1匹を選ぶのはどんなに辛い作業だったか

私たちにはよくわかります。

そして「いちばん可哀そうな子を」

と指定される気持ちも理解できます。

 

動物愛護の気持ちが深い人ほど

「誰も引き取り手がない子を」

と言って里親になって下さる例を

これまでにいっぱい見て来ました。

 

また私たち自身も

病気や老齢や人慣れしていない子

どんな犬猫も選別せずに引き取って来ました。

 

だからこそ 環境省が示す

「譲渡に適さない犬猫」を除外する

という考えにどうしても馴染めません。

人に慣れていない犬猫と心を通わすには

それだけの時間と愛情をかけなければなりません。

 

それを経済効率や人手や時間がないことを理由にして

殺処分ゼロの数字操作で誤魔化そうとする姿勢に

納得がいきません。

「譲渡に適さない犬猫を区別」して殺処分するのではなく

「譲渡に適するように馴化する」のが

行政の本来の役目ではないでしょうか。

 

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5月20日のDiary「殺処分の定義?」で述べましたが

環境省は動物愛護管理法の改正に向けて

譲渡困難な犬猫は殺処分数から除外する

という方針を打ち出しました。

つまり病気や攻撃性がある犬猫等は譲渡困難とし

(殺処分しても)殺処分にカウントしないということです。

 

報道と同時に これを疑問視し反対する声が

NET上にたくさん書き込まれています。

それがなぜ問題なのか?簡単に言うと

例えば保健所等の職員が

「人に懐いていない」「唸って牙をむいた」

と個人的に思っただけで殺処分されても

殺処分数に加えられずゼロにする

・・・ということになりかねません。

 

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青い鳥は2016年2月から

防府市における殺処分ゼロを維持し

保健所で収容期限が迫った犬猫は

選別することなく全て引き出しています。

そのためにシェルターが

飽和状態に近づいて来ましたが

工夫と努力で、力の続く限り

殺処分ゼロを維持したいと願っています。

 

今回報道された環境省の方針は

青い鳥の理念にも

また全国の動物愛護精神にあふれた皆さまのお心にも

反するものではないでしょうか。

 

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