おはようございます
《あかるく あいかつ あおい鳥》
明日第4日曜は・・・
皆様のお越しをお待ちしております。
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昨年も紹介しましたが
日本ペットフード(JPF)協会では毎年
「全国犬猫飼育実態調査」を行ない
その結果をネットで公開しています。
その中に「愛護団体からのペット入手について」があり
Q ペットを入手される際に
動物愛護団体からの入手を検討されましたか?
という問いに対する結果(平成28年度)は・・・
・・・と 私たちをがっかりさせる数字でした。
これだけ「殺処分ゼロ」が叫ばれているのに
動物愛護団体を知らない人も多いんですね。
平成29年度の結果も大差はありませんでしたが
今回は
「シェルターから入手しなかった理由」を尋ねてて
これを眺めている内に
あっと驚くような怖~いことを
発見してしまいました!
ちょっと図が読みにくいのですが
一緒に考えて頂けませんか。
棒グラフの
青が「ご自身が入手しなかった理由」
赤が「シェルターから断られた理由」です。
これらの理由の多くは愛護団体で
譲渡をお断りしている条件と重なりますが
◉審査手続きがわかりずらい・面倒
が24%と高率なのが気になります。
わかりずらくも面倒でもないと思うのですが
譲渡の際の身元確認や契約書を嫌ったためと思われます。
愛護団体でもこうした不明瞭な方には譲渡をお断りしています。
それが右端の ◉特に無い/わからない の%の高さ
シェルターに断られた67.1%に
はっきりと現れています。
つまりシェルターから入手しなかったのは
「動物を飼う」条件が満たされなかった方が
多いということがデータから読み取れます。
青い鳥でもきとんと飼育環境を確認し
譲渡契約書を取り交わして
これまでに1200匹以上の犬猫を譲渡して来ました。
ブログ「元気で~す!」で紹介しておりますように
皆様は愛情をこめ立派に育てて下さっていますが
シェルターから断られた方は
上に上げられた様々な理由に該当しています。
さて問題は
愛護団体から譲渡を断られた方が
どこで犬猫を入手されるのかです。
それを示したのが下の図 👇
シェルターで断られた後に
どこでペットを入手したのかが示されています。
これもじっくりと見て下さい。
◉ペットショップで購入45.8%
◉里親探しのマッチングサイトからの譲渡20.8%
◉業者のブリーダーから直接購入14.6%
◉別のシェルターからの譲渡10.4%
◉友人/知人からの譲渡10.4%
◉友人/知人ブリーダーからの直接購入6,3%
◉野良犬・猫の保護6.3%
◉飼育している犬・猫の出産4.2%
◉インターネットを通じて直接購入2.1%
◉その他2,1%
何と45.8%がペットショップから
またブリーダーや友人/知人
禁止されているネット販売を利用しています。
さて ここで何か
お気づきになりませんか?
愛護団体で犬猫を入手出来なかった人は
審査や条件のない所から購入している
つまりお金を払えば誰でも買えるところから
入手しているのです。
また ペットショップやブリーダーは
愛護団体に譲渡を断られた
飼育条件の整っていない人にも
販売していることが見て取れます。
(もちろん良心的なペットショップやブリーダーは
ここには含まれないかも知れませんが)
こうした安易な売主・飼い主たちが
飼育放棄や保健所への持ち込みを助長し
殺処分ゼロを妨げているのでは?
・・・と容易に想像できますよね。
さらに今回の調査では
飼い主たちの
動物愛護管理法に対する認識度に
ついても調査しておりますので
また別の機会の紹介したいと思います。
結論として
日本が動物愛護に関しては
欧米に100年遅れている後進国だ
ということを改めて知らされた思いです。
このブログを読まれる皆さんは
動物愛護の気持ちが厚い方達ですが
どうかご近所やお知合いにお伝え願えませんか。
市民の無知が犬猫を殺しているのです。
ペットショップから子犬猫ばかり求めるのではなく
欧米先進国の成熟した文化に習い
保護した犬猫の引取りを検討して下さるよう
心よりお願い申し上げます・・・と。
私たちが「あいかつ」を続けて行けますように
どうかご支援をお願い致します。