おはようございます

《あかるく　あいかつ　あおい鳥》

 

グリコとゆみのことを書いています。

 

毎日ブログ制作に追われる私は

シェルターの１００匹近い犬猫の

全てを把握するのは不可能です。

まして１年前に引き取った子のことは

毎日世話をしている現場のスタッフでなければ

詳しいことはわかりません。

 

スタッフに聞いてみると

「ゆみは抱っこも出来る可愛い子でしたが

グリコは唸って人を近づけませんでした」

「ゆみちゃんの可愛さを

里親希望さんに知って欲しくて

写真を撮りまくりました」

・・・とコメントにあるように

ゆみはボランティアさん達に抱っこされ

いっぱい写真を撮ってもらっています。

一方グリコについては

「近づいて撫でようとすると唸られました」

「なかなか人に慣れません」

「今でもバタバタ逃げ回って

ふれ合うことが出来ません」

・・・といったコメントで写真もあまり残っていません。

 

スタッフに頼んで撮ってもらった今の写真も

人から逃げ回っている様子が

伝わって来るようなショットばかりでした。

こうした報告を受けてから

ゆみのＳｔｏｒｙを書く積りだった私の興味は

俄然グリコに傾きました。

 

いったいどういう犬で

どんなふうにシェルターでこの１年間を過ごし

ゆみがトライアルに行ってからは

どうしているのだろうか？

知りたい欲求は深まるばかりです。

 

そこでLINEの書き込みを

１年前まで遡って見ながら

ゆみとグリコのことを調べました。

「グリコのことを知りたい」

という思いに衝き動かされ

LINEの１年間のトーク履歴をひたすら辿りました。

 

しかしグリコに関する情報は

あまり得られませんでした。

つまり誰もグリコの写真を撮らず

LINEで報告することもなかった

・・・ということです。

 

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なぜグリコは情報が少ないのだろうか？

という疑問を足掛かりに

グリコのことを推測して見ます。

 

人を怖れ心を閉ざしている成犬のグリコと

まだそれほど人を怖れない子犬のゆみ。

 

またグリコは

犬仲間に対してもうちとけない様子です。

一方ゆみは

他の成犬にもフレンドリーで

たちまちシェルターのアイドルになって行きました。

 

１年ほど野良として生きて来た成犬のグリコと

生まれて２～３か月の子犬のゆみでは

人間に対する反応も行動も違って当然です。

でも

グリコが人間と一緒に生きて行くためには

人とふれ合って社会化させて行くことが大切です。

 

ふれあいの大切さは十分に分かっていても

資金難・人手不足で

１００匹近い犬猫の毎日の世話を

数人のスタッフでこなさなければならない私たちは

それが出来ないのが現実です。

 

そのために「人慣れ」の時期を逸してしまい

いつまでも社会化できない子が何匹もいます。

グリコもそんな中の１匹でした。

 

だからといって

グリコが可哀そうとは一概には言えません。

シェルターでのんびり暮らすのも

それはそれで幸せなのかなぁ

・・・とも思ったりもしていました。

 

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そんなある日のこと

探し続けたLINEの履歴の中に

こんな写真と書き込みを見つけました。

動画は残念ながら期限切れで

見ることが出来ませんでしたが

なんと手から餌を食べているようです。

日付は昨年の５月２７日

グリコがシェルターに来て３日後の映像です。

 

ああ、それでもグリコは

手から餌を食べたのだ

 

・・・と胸に温かいものが込み上げてきました。

 

続く・・・