Story オリーブ3.糸を手繰るように

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

10匹の兄妹が
次々と譲渡されて行くのを見ながら
3か月も待たされた末に
予約した人との連絡が取れなくなり
ひとりシェルターに残されたオリーブ。
 
キャンセルした人にはたったの3か月でも
人の7倍の速さで時が過ぎて行くドッグイヤーで
換算すると21か月。
オリーブにとっては約1年9か月が
無為に過ぎ去ってしまったことになります。
残酷なことですね。
 
子犬も子猫も生後数か月で
ころころモフモフの可愛い盛りには
引き取り手がありますが
3~4か月を過ぎ
幼体から少し成体っぽくなると
途端に引き取り手が少なくなる。

特に日本ではその傾向が顕著です。
 
だからペットショップでは
幼い内に売ってしまおうと躍起になる。
少しでも年長の在庫を抱えると
経営を圧迫するからです。
 
動物愛護団体も実状は変わりません。
ですから需要の多い幼体の頃に
良い里親様と出会いの糸を
結んでやりたい
と思うのは当然です。
 
予約が立ち消えになったオリーブも
譲渡会に参加しましたが
既に4か月、5か月と過ぎ。
なかなか引き取り手が現れません。
 
前に述べたように青い鳥が
臨月の母犬を隣市の保健所から引き取ったのは
ホタルさんのネット放送「ふわっち」のリスナーさんの
強い要望があったからです。

 

これまでもホタルさん達は
「必ず里親を見つけます」と約束し

青い鳥が何匹かの成犬を
周南市の保健所から引き出して来ました。

その約束は全て果たして頂いた実績があるので
私たちはこの「ふわっち」グループに

同じ「あいかつ」の仲間として
信頼を寄せているだけではなく
SNSの発信力に驚いています。
 
SNSは 里親様を探すことに関しては
「見えない糸を手繰り寄せる」ことなのでしょう。

「誰かこの子の里親になってくれませんか」

と広大なネットワーク空間に呼びかける。
発信された糸の先は受信者に届き
その受信者によって更に拡散されて往く。
そしてこだまのようにレスポンスが還る。

 

地理的・時間的な壁を超えて波紋を広げる
糸(Net)のパワーと神秘に感心しています。
そしてSNSに詳しくない私にも
ホタルさんやリスナーさんが
どれほどの苦労をして呼びかけ
反応を確かめて また呼びかけ
・・・オリーブに結ばれる糸を
根気よく手繰り寄せたであろうことは
想像できます。
 
こうしてひと月ほどが流れました。
オリーブは多くの人たちの懸命の努力も知らず
シェルターでドッグイヤーを過ごしていました。
 

12月7日

 

嬉しい知らせが飛び込んで来ました。

LINE

ふわっちの皆さんが

オリーブの里親を見つけてくれました。
秋田県で遠いのですが とても良い環境です。
先住犬にラブラドールがいたのですが

亡くなり寂しくてたまらないとのこと。👇


ラブラドールが専用の部屋を持っていて

冷暖房とベッド完備!

その部屋がそのまま

オリーブの部屋になるそうです。

十分にしつけができたら

家中自由に歩かせてもらえるとのことです。

 

待ち望んだ連絡です。

私たちは胸をなでおろしました。

よかったねオリーブ
シェルターで年を越さずに
済みそうだよ!
 
続く・・・
 
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