おはようございます
分かりにくい環境省のデータで
日本の動物愛護行政の大枠を示しています。
これが分かると
動物愛護団体の置かれている現状が
ご理解いただけると思いますので
もう少しお付き合い下さい。
今回は保健所での引取り数を見てみましょう。
これもごちゃごちゃした図ですが
上の折れ線グラフが殺処分率を示しています。
つまり引き取った内の何%が殺処分されたかです。
平成元年には96.8%も殺処分していたのが
令和元年には38.1%までに減っています。
これは昨日紹介した返還・譲渡率の61.8%と対応しています。
(0.1%の端数は小数点以下の四捨五入による)
次に引取り状況(令和元年度)を見ますと
飼い主からの引取りが13,703匹で16%。
所有者不明(野良)が72,194匹で84%。
明らかに飼い主が遠くに運んで棄てたり
迷子になっても届け出ない例もありますから
動物愛護に明記された「終生飼養」の」義務を
怠っている比率はもっと高いはずです。
日本が動物愛護後進国として
欧米先進国から非難されるのには
こうした背景があるからです。
そして譲渡率が61.8%に増加したのも
前回述べましたように
そのほとんどを民間の動物愛護団体に
負わせている というのが現状です。
次に各保健所では
収容動物情報をネットで掲載しています。
防府市では保健所との話し合いで
1週間の期限内に引き取り手のなかった犬猫は
すべて青い鳥で引き取るようにしています。
ですから収容情報は見ないのですが
全国の収容情報を掲載しているサイトも
熱心な方は目を通しているようです。
上の防府市の犬2匹も掲載されています。
もちろん保健所では
迷子の捜索や譲渡を望む方たちに向けて
発信しているのですが・・・
こうしたサイトをご覧になる方は
収容期限が1週間(防府市の場合)
ということをがご存知で
写真の子たちを待ち受けている
殺処分という過酷な状況に胸を痛めています。
そうした方から
「○○市に収容されている子を
何とか引き取って貰えないだろうか」
という依頼の電話やメールが
青い鳥にもしばしば寄せられます。
続く・・・
https://readyfor.jp/projects/aoitori-aigo
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