Story 老犬ライト3. おむつのままのトライアル

こんにちは。
《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。
 
どの犬も猫も幸せになる権利があります。
動物の権利(アニマルライツ)という考えは
欧米先進国では市民に浸透していますが
日本ではまだまだ意識が低く
「たかが犬猫」という人も多いようです。
その話はまた別の機会にしたいと思いますが
青い鳥のシェルターで暮らす犬猫もみんな
優しい里親様に迎えられる日を待っています。
Right(正しい・権利)
という名前を持つこの子のように・・・。
 
 

◎おむつのままのトライアル

 

暗い夜の道をゆられ 運ばれて行った。

長いトンネルを抜けて行くように

不安だったけれど・・・

 

車がどこかのおうちに着いた。

部屋のあかりがあったかそう。

こんなきれいなおうちに入ってもいいの?

あ、シェルターでワタシを見つめていた人がいる。

ぽろぽろと涙を流してくれた あの人が

ワタシを優しく出迎えてくれた。

 

あの人が

おむつをしたワタシの背中を

やさしく撫でてくれた。

 

くんちゃんとボランティアのひかるさんが

お水を飲ませてくれた。

ドライブ中におしっこをしないように

水を飲ませてもらえなかったので

ぴちゃぴちゃ ぴちゃぴちゃ いっぱい飲んだ。

これで安心。ほっとした。

水はとっても甘く やさしい味がした。

 

ようやく落ち着いて部屋をながめる。

シェルターよりもずっと静か・・・

 

ワタシがこれまで暮らしてきたどこよりも

温かそうで・・・

 

どこよりも清潔そうで・・・

 

それに・・・

ワタシを見つめてくれた あの人がいる。

 

ワタシはここで眠ってもいいのですか?

あの人のそばにいてもいいのですか?

 


 

続く・・・

 

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