2795 Mornings   

 

昼11:30にStoryげん．

歩いてきた道②を紹介します。

 

ひとに売る 自伝を持たぬ 男らに

おでん屋地獄の 鬼火が燃ゆる

 

若い頃に読んだ寺山修司の短歌です。

誰もが自伝を本にするほど

華々しい人生を送るわけもなく

屋台のおでん屋で一日の仕事の疲れを

一杯の酒とともに癒している。

その寂しげな背や横顔に

紅い提灯の灯が揺れている。

 

記憶って面白いものですね。

ある犬のStoryを書こうと思っている時に

ふーっと記憶の底から

あぶくのように浮いて来ました。

 

人に物語りがあるように

どんなノラ犬や猫にもStoryがある。

そう思って書き始めたのですが･･･

その原点にはこの歌があったようで

わたし自身の人生を

重ねて見ているのかもしれません。

 

今回紹介するのは

３歳ほどのオスの成犬げん。

６月に「わんにゃんカフェ」で

２日続けて紹介しました。

先ずは前回の要約を再掲載します。

 

100頭目の野良犬「げん」

についての“いい話” 6/８

👩 最近こんなステキな話があったの。

青い鳥には市内外から毎日

いろんな電話がかかって来るんだけれど

「犬を探しているんですが

もしかして青い鳥に収容されていないか

と思って･･･」と仰って

シェルターに見にいらしたのね。

先月の中頃、防府市内の女性がお二人で。

 

話をうかがってみると・・・

近所で皆に可愛がられていた野良ちゃんが

ふいに姿を見せなくなってから大分経ち

けがや病気で倒れていないか

どこかに行ってしまったのかしら？

･･･と心配して保健所に問い合わせ

青い鳥に探しに来た、ということなの。

 

それがこの子のことらしいのよ。 

３月７日 

保健所引き出し 成犬

げん♂ 16.12キロ　2、3歳

げん君でシェルターの収容犬が

丁度100頭になったのでよく覚えているの。

野良ちゃんだけど

周辺の方たちから可愛がられてたようで

とても穏やかでね

リードも自分から寄って来て着けさせるし

そのまま暴れずドッグランに出るし

部屋に帰る時にイヤなのか若干リードを噛むので

少しドッグランに慣れさせてから

お散歩の練習を始めたの。

今まで人間に対して怖い思いをしてないのかも？

果たして｢げんちゃん｣が

２人連れの女性が探していた子かどうか

気になるでしょ？

 

続く・・・

 

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