Storyマコよ!⑦ あなたが諦めない限り

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

10月5~16日まで6回に渡って掲載した

「Storyマコよ!」では

失踪したマコ(当時1歳2か月♀)を

1年4か月ものあいだ探し続けたFさんの

「執念」を辿って来ました。

左が昨年7月に山道で捉えたマコの遠景

右が今年3月に監視カメラに写ったマコです。

 

そして9月13日に

下関市の動物愛護管理センターから捕獲器を借り

1か月(10月12日まで)の期限で設置しました。

 

10月1日にFさんから届いた報告には

12日までの期限ですが

良い報告が出来るように願って
マコちゃんを見守ります。
・・・と結んでありました。
 
前回のブログはここまでで
ひと月のあいだ中断していましたが
それ以後の経過をお伝えします。
 
*~*~*~*~ 10日 *~*~*~*~

 

捕獲器の設置期限(12日)が迫って来たので
Fさんと電話で話しました。
餌を少しずつ捕獲器に近づけて来ましたが
餌を捕獲器の中に入れると
マコは警戒して近づいて来ません。
中に入るまでにもう少し時間がかかるようです。
 
町内会には捕獲器の設置を快く思わない方もいらして
反対意見もあったようです。
でも町内会長さんが皆さんの意見をまとめて
何とか設置を認めて下さいました。
 
そこで私たちは
捕獲器設置を延長して頂くよう頼んではどうか
駄目だったら青い鳥もそちらに行って
町内会さんを何とか説得するように努力しますから
・・・とアドバイスしました。
 
翌日
早速Fさんは町内会長さんにお話しに行ったようです。
「もう一度町内会で話し合ってみる」
とご返事を頂きました。
・・・と嬉しそうな報告が返って来ました。
 
 
*~*~*~*~ 10日 *~*~*~*~

Fさんからメールが届きました。

📧

 色々とありがとうございます。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

私はあの日からマコちゃんを探し続けて来ました。

青い鳥の皆さまが大切に保護されていたマコちゃんを

自分の不注意で逃がしてしまい

あれから毎日毎日、自分自身を責めました。

皆さまに申し訳なくて苦しい日々でした。

でも青い鳥の皆さまは私を責めることはなく

いつも前向きな言葉をかけて下さいました。

今日まで諦めずにマコちゃんを探して来れたのも

皆さまのおかげです。

 

ホップにマコちゃんのことを載せていだいた時

いろんな方々が電話をかけて来て下さいました。

「心配ですね。見つかる事を祈っています」

・・・とのお言葉をいただきました。

優しい方がこんなにも沢山いらっしゃるのかと

電話に出る度びっくりすると同時に

感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

マコちゃんを通して

沢山の優しい方に出会うことが出来ました。

動物の保護だけでなく人にも優しい青い鳥の

皆さまに助けられ、支えていただき

救われる事がとても多かったです。

この気持ちを忘れず

マコちゃんを無事に保護できると信じて

頑張りたいと思っています。

 

今回のことで私にも変化がありました。

それまでの私はずかしいとか

人の目が気になるとか弱い性格でした。

そんな弱い自分が強くなりました。

本当にマコちゃんに沢山のことを教えられています。 

 

*~*~*~*~ 1011日 *~*~*~*~
 
📧
ブログを読んで今朝も涙です。
捕獲器の件ですが
自治会長さんに期間の延長をお願いをしました。
マコちゃんの姿を確認した事を伝えましたら
とてもびっくりされて、喜んでいただき
もう1ヶ月延長の許可をいただけました。
ありがたい事ばかりです。
 
捕獲器の入口の餌は、先に白い犬が食べに来て
その後マコちゃんが来て完食するようになりました。
ご心配ばかりおかけして、本当に申し訳ありません。
また、連絡させていただきます。
 
町内会で捕獲器の設置がひと月延長されました。
早速Fさんが愛護センターに行って
捕獲器の貸し出し延長の手続きをしました。
Fさんご自身のメールにもあったように
マコのことを通じてFさんは強くなったようです。
 
*~*~*~*~ それからのひと月 *~*~*~*~
 
Fさんから
「マコが少しずつ近づいている」と聞いていたので
延長したひと月でマコが捕まりますように
と私たちは祈るような気持ちで報告を待ちました。
 
「マコを捕まえました!」
と皆様にブログで報告できる日を
楽しみにして待っていました。
やがて
延長期限の11月12日が近づくに連れ
期待が不安に変わるのを抑えることができませんでした。
でもFさんは
もっと胸を締め付けられる思いでいる。
捕獲できれば直ぐに連絡があるはずですから
こちらからFさんに尋ねることは控えました。
 
そして とうとう期限の日を迎え
Fさんから連絡が来ました。
📧
捕獲器を設置して2ヶ月経ちました。
マコはかなり警戒して・・・
保護することができませんでした。

とても残念です。

 協力して下さって本当にありがとうございました。

でもこの2ヶ月間に

何度かマコちゃんの姿を確認することが出来ました。

マコちゃんは私を見ると、山の中に逃げてしまいます。

姿を確認できただけでも、ありがたかったです。
 
また寒い冬がやって来ます。

それまでにどうにか家に連れて帰りたいのですが

他の方法を考えてみたいと思います。
ご心配ばかりおかけして本当に申し訳ありません。
 捕獲器は、撤去しますが

マコちゃんを保護出来るようにもう少し頑張ります。
  

早速Fさんに電話して話をうかがいました。

以下はその要約です。

 

毎日朝の5時半頃に捕獲器の近くに餌を置いて見ました。

捕獲器の中に餌を置くと近づいて来ません。

マコはいつも

白いオス犬について来るようにして姿を見せ

白犬が食べ終わってから残りを食べているようです。

痩せ細ってはいないけれど

どこかオドオドしたような素振りで警戒しています。

私の姿を見ると逃げてしまうので

いちど大きな段ボールの箱の中に隠れて見ていたら

1mくらい近くまで来たことがあります。

気になるのは・・・最近気づいたのですが

マコは左の前脚を怪我しているのか

うまく屈伸できない様子です。

 

これから冬を迎えるというのに

マコが怪我をしているとは・・・

また気がかりなことが増えました。

 

しかしFさんのご努力には頭が下がります。

段ボールの中に隠れていたとは言え

嗅覚の鋭いマコが気がつかないはずはありません。

きっとマコは Fさんと気づいていて

そばに寄って来たのだと思います。

 

それがFさんの深い愛情への

マコなりの恩返しだと思って

いまのこの哀しみを乗り越え

明日の希望にまたチャレンジしましょう。

 

Fさん あなたが諦めない限り

私たちも諦めません!

いつの日か

マコをこの手で抱きしめてやれるまで。

 

*~*~*~*~*~*~*~*~

 

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