おはようございます
《あかるく あいかつ あおい鳥》
わざわざ東京から防府市まで
１匹の野良の子猫を迎えに来る。
亡くした子に面影が似ているといっても
小さな写真でしか見たことのない黒猫を
「保健所では死なせまい」とまで思わせたのは
何故だったのでしょう？
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ダメ元で、青い鳥さんにご連絡いたしました。
既に多くの尊い命を抱えていらっしゃり
対応して頂けないと思っておりましたが
ご多忙にも関わらず信じてくださり
すぐに”引き出しましょうね”と。
その子の収容番号を伝えた時のことは忘れません。
収容番号１７５
８月２１日に古祖原で保護された
雑種の雌の黒い小さな猫。
これだけで、人は時間と費用をかけて
一度も訪れたことのない遠地に
猫を迎えに行くものなのでしょうか？
私にも、事故で亡くした子猫の
面影を追って探した経験があります。
でも実際に会ってみると、どこか違うものです。
違う個体なのだから当たり前ですよね。
でも、この里親様 I さんには
全く迷いがない、というか
澄み切った水面のように思いがクリア
・・・という印象が強いのです。
飛行機で宇部空港にいらして
黒猫を引き取り
新幹線で東京に帰った際のメールです。
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山口県からこちらまで片道約６時間。
車内が一番の心配でしたが
車内が一番の心配でしたが
大人しくしていました。
まだ幼いのに、本当にえらかったです。
そして東京のお宅での様子が
写真と一緒に綴られていました。
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ワクチンを打ったり、血液検査をしたり
ワクチンを打ったり、血液検査をしたり
お薬を飲んだり
毎週病院へ行きましたが
待ちに待った検査結果はFeLV、FIV陰性。
900グラムほどでした。
待ちに待った検査結果はFeLV、FIV陰性。
900グラムほどでした。
最初はソファーの下に居ることも多かったけれど
すっかり慣れました。
おっとりかわいらしい性格ですが
気の強さもあります。
本当に楽しそうに遊ぶんです。
そんな姿や、安心して気持ち良さそうに
そんな姿や、安心して気持ち良さそうに
眠っている姿を見るときに、考えてしまうのが
こんなにかわいい子に
期限がつけられていたことです。
迎えることができて本当に良かった
迎えることができて本当に良かった
と、何度も思います。
青い鳥さんが助けてくださらなければ
大変でした。
心よりお礼申し上げます。
そして・・・
末尾はこんな写真で締めくくられていました。
📧
楚乃を迎えに行ったときの山口県の夕暮れです。
この写真を見たときに
あっと解ったような気がしました。
上手く説明できないのですが
これは I さんの心象風景なのだと思いました。
つまり、山並みの夕映え。
このように心が澄み渡っていたのだ
・・・と推察いたします。
楚乃ちゃんが保護された「古祖原」
その西側を１級河川・佐波川が
蛇行して流れています。
この近辺で野良の子として生まれたのか
あるいは河川敷に捨てられたのか・・・？
でもきっと I さんにとっては
それは大した問題ではないのでしょう。
東京にいて、遠い防府市の保健所の
小さな黒猫の写真と出逢った。
その不鮮明な像に亡くした子の面影が重なり
ミャアと呼びかける声が聞こえたのでしょうか？
そして
懸命な思いで青い鳥に連絡を取り
「収容番号１７５の子を助けて」と頼んだ。
出逢いなんてそんなものだろうと思います。
だからこそ不思議で美しいのだと・・・。
譲渡してからひと月半ほど経って
里親様からメールが届きました。
📧
最近の楚乃です。
４か月。体重２.４ｋｇになりました。
死んだ子の生まれかわりだ。
そう思えることが大切なんだと思います。
黒でも、白でも、三毛でも
どの子もみ～んな生まれかわりなのです。
み～んな原子から生まれ
死んで原子に返ってゆく。
み～んな宇宙の塵となって
星くずに返ってゆく。
I さんもきっと帰路は
楚乃ちゃんを撫でながら
新幹線の車窓に顔を寄せて
夕暮れから星空に変わってゆく景色を
眺めていたのではないでしょうか？
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