Story レイン1.偶然!読み終えた本と同じ名の子犬

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

レイン

この素敵な名前をつけられた犬のことを

どう書けばいいのか迷って来ました。

 

その子が保健所から引き取られて来たのは

昨年の6月28日。

梅雨前線が日本列島を覆い

台風3号の影響で

雨もよいの風が吹く日でした。

なぜこんなことを覚えているかというと

前日読み終えた本が

「レイン 雨を抱きしめて」。

アスペルガー症候群の少女と犬の

哀しい別れのSTORYだったから。

シェルターに引き取られて来た子は

3か月のオス。

その日が雨だったからでしょうか

「レイン」と名づけられたのに驚きました。

偶然、同じ名前。

しかし この顔 この目。

いつものことですが

この暗い目を見ていると

やり切れない気持ちになります。

いったいどんな育ち方をし

人間とどんな接し方をして来たのだろうか と。

読み終えたばかりの本「レイン」が重なります。

妻に去られたアル中の父親と

母親に見捨てられたアスペルガーの少女

ローズとの会話が・・・

 

📖

犬はずぶぬれで、首にはロープが巻いてある。

「この犬はおまえにやる。うちで飼おう」

「首輪がついてないよ」

「だから、おまえのものだ。迷い犬だからな」

「この犬、プレゼントなの?」

「そうだローズ、おれからおまえへのプレゼントだ」

 

そして7月2日に保健所から引き取った

3か月のオスを「ひと」と名づけ

7月12日に引き取った

3か月のオスを「せせらぎ」と名づけました。

3匹は歳が似通っていたので

同じ部屋に入れられ

シェルターでの暮らしが始まりました。

その後もこの3匹は

いつまでも人に慣れず

人が近づくと固まってしまうので

“カタマリーズ”とか”こちこちトリオ”と呼ばれていました。

3匹とも人間に怖い思いをさせられて来たんだね。

 

8月21日

 

ずっと固まっている3匹を見かねて

ボランティアさんがレインを一時預かりで

家に連れて帰ってくれました!


シャンプーもしてもらって

綺麗にふわふわになりました。

お座りとお手も出来るようになりました。

あのレインが

短期間でここまで人に慣れるとは

驚きでした。

 

9月12日
 
預かりさんからの報告
レインは
人に構われるのはあまり好きではないけど
攻撃性もないので
むしろご高齢の方が飼いやすいかも。
元気系の子供のことは怖がるかも…。
でも怖がらせないということを理解できる
年齢以降(せめて小学生以上?)
なら譲渡もありだと思います。
ロープとかの布製のおもちゃが好き。
誤食癖はほぼ見られません。
靴下やストッキングを結んだやつあげたら
めちゃめちゃ喜んで振り回してちぎってます。
相変わらず抱っこが嫌いなのですが
うちでしか使えないコマンド
「1階降りて」と「2階あがって」
で移動は楽です😊
📖
「名前はどうする?」パパが言った。
「レインにする。
パパが雨の中で見つけたし、
レインって同音異義語がある特別な言葉だから」
「いい名前じゃないかローズ」
その夜、レインとわたしはいっしょに寝た。
それから毎晩、
レインとわたしはいっしょに寝ている。
 
ここから
レインの物語りが始まります。
 
続く・・・
 
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