Humane㉜やさしい猫と優しい人が紡ぐ糸は・・・

おはようございます

《いっしょに 生きよう あおい鳥》

 

やさしいメス猫の話です。

あまりにも心根のやさしい子なので

HumaneにするかStoryにするか

迷ったのですが

まだトライアル中で今後どうなるか

分かりません。

そしてトライアルする人もまた

やさしい思いやりを見せてくれました。

 

5月24日
 
2歳くらいのメスの三毛猫「みこ」を
トライアルに出しました。
みこは昨年の6月27日に
保健所から引き取りました。
ちょうど1年ほど前ですが
1歳くらいだったと思います。👇
日本では生後数か月の子猫や子犬は
貰い手がありますが
少し大きくなると譲渡率はぐんと低くなり
シェルターで暮らす子が多くなります。
ですから2歳ほどのみーこのトライアルは
とても喜ばしいことでした。
しかし思うように
幸せな話は進みませんでした。
 
6月9日
 
みこちゃん
トライアル失敗です。
「2週間経ってもなかなか慣れない」
ということで帰ってきました。
 
トライアル失敗の原因で多いのが
犬は「夜鳴き」 猫は「慣れない」です。
もともとの性格にもよりますが
慣れない環境に移されるのですから
知らない人との暮らしに慣れるまでに
多少の時間がかかるのは仕方ありません。
そのためにトライアル期間を設けているのですが
「みこ」は10日以上経っても慣れなかったようで
戻って来ました。
 
「幸せにね」と願って送り出した子が
戻って来るのは哀しく辛いことです。
 
コロナ禍で家庭の暮らしが見直され
猫の譲渡率が高まったことは
何度か紹介しましたが
その反面 トライアルに失敗して
戻される率も高まったようです。
ただ「可愛い」だけでは飼えません。
トライアル失敗の原因は犬猫にあるのではなく
人間の側にあるのがほとんどです。
 
この里親様はそれに気づかれました。
 
6月11日
 
 LINE 
清水:トライアル失敗で戻ったみこですが
その後 里親様も悩まれたようで
「やはり、慣れるまで頑張りたい」
と思い直され
もう一度トライアルすることになりました。
ご自分でシェルターに迎えに来られます。
 
私たちには嬉しい出来事でした。
「もう一度トライアルし直したい」
なんて申し出は初めてのことです。
きっと「みこ」の何かが心に残り
思い入れが強かったからでしょう。

スタッフも「みこ」について

こんなコメントを寄せてくれました。

 

まりこ:みこちゃんはとても思いやりのある優しい子で

青い鳥の猫部屋にいた時は

いつも子猫たちの面倒を見ていました。

3か月以上の子猫が多い時には

子猫たちはみんな

みこちゃんのオッパイに吸い付いてました。

 

みこちゃんは初対面の子でも

どの子猫も分け隔てなく舐めてやってました。

保健所から青い鳥にやって来た子たちは

不安でいっぱいで怯えていますが

みこちゃんはそんな子たちの

安らぎになっていたようです。

 

去年保健所から引き取ったソーダも

4~5か月で他の子猫よりも

体が大きかったのですが

みこちゃんのオッパイが大好きでした。

朝のご飯タイムには みこちゃんは

子猫や他の成猫が食べた後に食べてました。

 

とっても良い性格の三毛猫母さんです。

2度目のトライアル

ぜひぜひ成功するよう祈ってます。

 

 

あいにく写真は残っていませんが

コメントだけで

「みこ」のやさしさが目に見えるようです。

 

「みこ」がなかなか慣れなかったのは

野良の時に人間にひどい仕打ちをされたせいか

あるいは

別れて来たシェルターの子猫たちのことが

忘れられないからなのか

知ることはできませんが・・・。

こういうやさしさを示して

限りなく他を受け入れる性格の猫や犬の話は

耳にすることがあります。

 

「私が・・・私が・・・」と」声高に叫ぶ

利己的な人間社会で

こうした奥ゆかしい犬や猫の姿は

砂漠にオアシスを見るようで

なんとも嬉しいものですね。

 

そして再トライアルを申し出て

自ら「みこ」を迎えに来られ

連れて帰られた方のやさしさも

強く印象に残りました。

 

やさしい猫と やさしい人が紡ぐ

タテとヨコの糸が

これからどんな模様を描くのか

楽しみですね。

 

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