Storyサチとキチ1.保健所の2匹の柴犬

おはようございます。
《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。
 
ほぼ毎週のように
保健所には犬や猫が収容されます。
その多くは野良の子や成犬・成猫ですが
中には首輪をしたままのものや 年老いて
明らかに飼われていたと思われるものが
「何が起きたのか分からない」といった風に
茫然自失して檻の中にいることがあります。
特に 長年飼われた末に捨てられる老犬は
哀れさを感じると同時に
人間の身勝手さにやり場のない憤りを感じます。
今回はそんな老犬についてのStoryです。
 
 
2月16日(木)
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U子 :21日が期限の白い子犬5匹は、市民に全頭引き取られ譲渡されて行ったそうです! でも明日が期限の柴犬2匹は、歳をとっているので引き取り手が現れず、今日も残っています????
れいこ :報告ありがとうございます。今日一日待って、引き取りがなければ明日引き出します。
 
2月17日(金)
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れいこ :保健所からの引き出しです。
緊急引き出し。黒の子犬、生後3週間ほど5匹/オス3匹 メス2匹。
ミルクボランティアの一時預りさん宅に連れて行きます。
それから柴犬2匹。 オス→キチ・14歳 メス→サチ・12歳です。
よっぴー :保健所にいた あの2匹? そんな年にみえんけど????????
れいこ :柴犬は保健所で年齢と名前を聞きました。
よっぴー :名前? 名前があるの?
れいこ :飼い主に呼ばれてた名前で呼んであげたいから、教えてもらいました。
よっぴー :そりゃ、どーいうこと? 捨てられたの? 怒るぞ????
さっちー :柴犬2匹は病院でワクチン打ってからシェルターに連れて来ました。ケージに入れる前に周囲を散歩しました。2匹とも慣れてていい子です。でもご飯の時に2匹でケンカしました。さちが結構強いかも。
さっちー:写真撮りました。キチ(オス)14歳。
さっちー:サチ(メス)12歳です。
 
よっぴー :ほえー 結構年いっとるね。
リラックス :老人による老犬の飼育放棄でしょうか。自分が同じ事されたらどうなのか、考えて欲しいですね。
ジジ :終生飼養は「動物愛護法」で義務づけられています。それを保健所で何故引き取るのか理由を聞きたいですね。
よっぴー : 捨てる人が後を絶たないのはどうしてなんだろ?
        
*~*~*~*~ 午後 *~*~*~*~
 
マキクリ :柴犬サチがキチに食ってかかるので危ないと思い、さっちーさんと一緒に2匹を分け、家庭内別居状態にしました。入り口入ったら柵がしてありますのでまたいで入って下さい。
リラックス :性格はキチの方が穏やかですか? 
マキクリ :まだわかりませんが、キチは少し怖がりのような気がします。いきなり触られたりすると少しですがビクつきます。サチは人間にはフレンドリーですが、キチにはかなり食ってかかります。サチは食欲旺盛。キチは食べるのがゆっくりでご飯を少し残しました。
リラックス : キチはいきなり触られたらビクつくと言うのは、目が見えてないのかも知れませんね。
マキクリ :キチは前から手を見せて触ると大丈夫ですが後ろからだとビクつく時もあり、(いつもじゃないです)視界が欠けているか、もしかしたらサチかと思ってビクつくのかもしれません。
2月18日(土)
 
yuki :サチと散歩に行きましたが、ドッグランでマリたちに吠えて一緒には遊ばせられませんでした。キチより気が強いです。毛並みはいいです。↓
 
2月19日(日)
 
yuki :サチとキチは、朝は散歩するまでおしっことうんちを我慢しているのか、部屋はきれいでした。散歩に出したらすぐに長いおしっこをしました~。うんちも立派なのをしました????二匹が仲が良くないのが残念。
リラックス :サチとキチは同じ飼い主だったはずなのに、なぜあんなに仲が悪いのか不思議ですね。
ジジ :突然知らない場所に連れて来られ、飼い主に捨てられたショックで、気が立っているのかも知れませんね。
 
2月21日(火)
 
くんちゃん: 柴犬のダニを取り、フロントラインをしました。
さっちー :キチが昨日から下痢ぎみで夜ご飯は食べません。今日ビオフェルミン飲ませました。朝夕とフードに缶詰め混ぜたら、食べました。
マキクリ :ころころ環境が変わるから、犬だって下痢しますよね。
yuki :土曜にシェルターに見学にいらした里親希望さん、、、子犬たちをもう一度見に来たいと言われていましたが、柴犬も気になっている様子でしたから、もしかしたらサチかキチか決まるかも知れません????
 
2月25日(土)
 
よっしー :キチが下痢してました。カリカリだけでは食べないので缶詰を混ぜました。サチは散歩中に軟便した後、少量の便汁が続き少し血が混じってました。
マキクリ :キチまた下痢ですか。昨日は形あるウンチをしたので良くなってるのかな、と続けて薬をあげましたが。サチは昨日はモリモリウンチしました。犬は下痢になると血便になりやすいので、サチもそうかもしれませんが心配ですね。
くんちゃん :本当に心配です。
 
3月3日(金)
 
さっちー :今日の昼頃、サチとキチの元飼い主さんの会社の、従業員の方が二人でお見えになりました。サチとキチが保健所から青い鳥に引き取られたと聞き、フードのカンパを持って会いに来て下さいました。2匹共とても元気で驚いておられ、感謝して下さいました。安心されて「また来る」と言っていただきました。
よっぴー :サチとキチ、かわいそうに。幸、吉 シェルターで  本当に幸せに吉となるよう お世話してあげましょうね。従業員の方、やさしいですね。
 
こうしてサチとキチの
シェルターでの暮らしが始まりました。
それにしても犬猫を捨てる飼い主がいるんです。
しかもその犬猫を殺処分する費用は
私たちが払う税金でまかなわれます。
また青い鳥で引き取った犬猫の世話は
皆様から寄せられる寄付や
私たちの借金でまかなわれています。
おかしいと思いませんか?
 
しかし
保健所に連れて行かれた
サチとキチの安否を気にかけて

シェルターまで会いに来て下さる

心優しい方もいっらしゃいます。

青い鳥に支援物資を送って下さったり

ご寄付をして下さる方もいます。

そうした多くの方たちによって

私たちの「あいかつ」は支えられています。

 

続く・・・

 

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