Storyかよ3.口輪の傷跡

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

飼い犬・猫を保健所に連れて行く。

生後90日以上ならば1匹2000円

生後90日以内ならば1匹400円を支払います。

動物愛護法では「終生飼養」を義務付けていますから

飼えない理由を聞かれます。

ペコと寛平のように「鳴き声がうるさいから」

というのが正当な理由になるわけがありません。

犬は鳴くもので、それを承知で引き取るのですから

鳴き声は飼い主の責任です。

それでもペコと寛平は保健所に収容されました。

2匹分4000円を支払って。

これが日本の現実です。

 

○●○●○ 2016年14日 ●○●○●

 

Y市の保健所に収容されている2匹が

ペコと寛平に間違いないことを確認した私たちは

2匹を引き取るためにY市の保健所に向かいました。

寛平はY市の動物愛護団体に引き取られ
(その愛護団体から後日譲渡されて行きました)
ペコは青い鳥で引き取りました。7か月ぶりの対面です。

譲渡した時は2か月ほどの子犬でしたが

今は9か月の成犬です。

 
「ペコ~、ごめんね。辛い思いをさせてしまったね」

若夫婦は「パンダ」と名づけていたようですが

シェルターにいた時の名で呼びかけても

嬉しそうに寄って来て匂いを嗅いでいます。

人間にひどい扱いをされても、それでも人間が好き。

ペコはそういう子なんです。

涙が湧いて来て思わず抱きしめようとすると・・・

ん? 何でしょう、この鼻の傷跡は?

 

譲渡した時にも、その後若夫婦から送られて来た写真にも

傷なんてありませんでした。↓

 

「鳴き声がうるさいと近所から苦情が出たので」・・・。

実家の両親は保健所に捨てた理由をそう言ってました。

きっと吠えないように口輪をはめられていたのでしょう。

傷跡が残るくらい強く、長いあいだ・・・。

 

 

○●○●○ シェルターでの2か月 ●○●○●

 

早速4月17日に里親募集を開始しました。

そこにはこう書かれていました。

前の飼い主に口輪を着けられていたような傷跡があり

虐待を受けていたと思われます。

でもとても明るく社交的な女の子です。

遊ぶのも大好き。他のワンちゃんとも遊べます。

トイレはケージの中でシートにします。

お座りができ、お手、おかわりも練習中です。

 

ブログでも「里親様募集」として紹介しました。

 

10カ月のメス(青い鳥ではペコちゃんと呼んでいます)

(仲良しのユキちゃんと遊んでいるところ)

ユキちゃんは5か月半(推定)のメスで

まだ人見知りですが、引き込まれるような瞳が魅力的です。

 

仲良しのユキちゃんは5月29日に譲渡されて行きました。

そして今は青い鳥の「ふるさと納税」の案内に

協力して頂いています。

 

○●○●○ 2016年日 ●○●○●

 

そしてペコにも里親希望の家族が現れました。

 

このご家族は

ペコが飼育放棄で保健所に捨てられたことも

口輪の傷跡があることも承知でトライアルしてくれました。
 
私たちは祈るような気持ちで
トライアルの結果を待ちました。
 
続く・・・
 
 

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