おはようございます

《いっしょに　生きよう　あおい鳥》

１匹の犬や猫にもＳｔｏｒｙがあります。

そして人間と出会うことで

縦糸と横糸が織られように

さまざまに彩られて行きます。

それを皆様にお伝えしたくて

★Ｓｔｏｒｙシリーズ　

★わんわんにゃんにゃん物語り

★Humaneシリーズ

等で描き分け追っています。

分類は編集者の気分次第で

基準があるわけではありません。

前にも何度か述べましたが

犬猫の足跡を描いていると

それに関わる人間を辿ることになります。

今回は１匹の猫を巡る話ですが

どのシリーズに入れようかと困るほど

猫と何人かの思いとが交叉して

自然にステキな色合いの布が

織り上がったような気がするのです。

そのステキな織物は

一本の糸から始まりました。

６月５日

 LINE 

 

夜鳴きが激しく

再び一時預かりのＮ家に戻りました。

Junko： Nさんは白い杖を持っておられます。

和字シェルターによしのりを見に来られた時

いつも人と少し距離を置くよもぎが

Nさんの白い杖をずっとおもちゃにして

楽しそうに遊んでいました。
運命の出会いだったと思います。

今では、よもぎは

奥様よりもご主人に慣れているようです。

ご家族も皆さん

猫を大切な家族だと思っておられます。
人慣れのための預りをお願いしたら

快く引き受けて下さいました。

 

よもぎもＮ家が忘れられず

きっと帰りたかったのでしょうね。

 

６月１１日

 

清水代表にブログ掲載の可否を聞いてもらうと

Ｎさんは快く承諾して下さり

心情あふれるお便りが届きました。

📧

これまでは一時預かりでしたが

今度は よもぎ君を家族に迎えます。
＜猫に教えてもらった事＞

約１ヵ月前、青い鳥から我が家に

２匹のネコが来ました。

ヨモギとよしのりです。

よしのりは我が家のネコになるために。

ヨモギは預りネコとして迎え入れました。

よしのりは人慣れしていて

我が家に来てもすぐに私達に歩み寄ってくれましたが

ヨモギは我が家に来るやいなや

ベッドの奥に隠れ出て来ようとしませんでした。

 

エサと水をベッドの前に置いておくと

私達が知らない内に食べて

すぐにまたベッドの奥に隠れているようでした。

数日そんな時が続きましたが

ある時うちの先住ネコのエイタンが

ヨモギのいる部屋の前でにゃんと鳴くと

ヨモギがベッドの奥から出て来て

ピーピーと甘えるような声で鳴いていました。

それは親子が会話をしてるようでした。

２匹は良い関係になると思い

ヨモギがいる部屋のドアを解放して

３匹のネコが家の中を自由に動けるようにしました。

思ったとおりヨモギはエイタンに甘え

エイタンはヨモギを我が子のように可愛がっていました。

そんな２匹のネコを見ながら

覚悟しておかなければならない事がありました。

ヨモギは預りネコでいずれはエイタンと

離れなくてはならないという事でした。

６月初めにその時が来ました。

ヨモギとエイタンはお互いに

悲痛な叫び声を上げながら離れました。

人間が最愛の人を失った時のように。

 

ヨモギが出て行った後

エイタンはヨモギが通った後を匂いながら

エッエッと鳴きながら

我が子を探しているようでした。

呼んでもヨモギが帰って来ないとわかったのか

それからのエイタンはよしのりに対して

攻撃的な態度を取るようになりました。

それはまるで、よしのりに対して

お前のせいでヨモギはいなくなった

と言ってるようでした。

 

文面をたどりつつ涙があふれました。
「動物には心がない」なんて
いったい誰が言うのでしょう。
 

よしのりに対してエイタンが穏やかになるように

すぐにでも子猫を探そうかとかと考えながらも

心の中では

(トライアル先の方には失礼ですが）

ヨモギが帰って来てくれないか

と願ってもいました。

そして

「ヨモギが戻るのでまた預かって欲しい」

と連絡を受けた時点で、スタッフの方に

今度は正式に我が家のネコとして

迎え入れさせて頂きたいとお伝えしました。

 

帰って来たヨモギとエイタンは

一時も離れようとせず

親子の時間を噛みしめているようでした。

ヨモギが帰って来て良い変化もありました。

エイタンがよしのりを攻撃しなくなってきました。

ヨモギがよしのりとエイタンの間に立って

調和しているようでした。

また、よしのりは寂しがる事がありましたが

エイタンが疲れて眠ると

ヨモギがよしのりの所に行って遊び

よしのりが満足して眠ると

エイタンの所に行ってエイタンに甘える。

そんな行動を取るようになりました。

決してエイタンだけにべったりするわけではなく

本当に３匹が仲良くできるよう

ヨモギが間に立っているように感じました。

 

動物だってこんなにも細やかな

感情や気配りがあると知ったなら

殺処分なんて野蛮な行為は

してはいけないと誰もが思うはずです。

 

動物達は人間以上に感情が豊かだと思います。

人間以上に、喜び、悲しみ、怒り、喜びを感じています。

その感情を分ってやれる事が

人や動物達の傷みをわかろうとする努力を

していると言えるのではないでしょうか。  

我々が動物を飼うという事は

人間が我が子を育てて行く事と同じように

難しい事なのだ

中途半端な気持ちなら飼ってくれない方がいい

 

今回の事で３匹のネコ達に人としても

本当に大切な事は何なのかを教わりました。

我が家のネコ達に感謝します。

 

ね、いい話でしょ。

でも 話しはまだ終わりません。

実は、よもぎを一旦トライアルし

飼うことを諦めた方からも

ブログ掲載を承諾して下さったばかりか

心に滲みるお便りが届いたのです。

📧

よもぎくんが

ドアに映る自身の姿をみて鳴いていたので

お友達が恋しいのかな

かわいそうなことをしているかも と感じました。

こんな短期間で慣れるわけがないことは

頭ではよく分かっています。
ただ 私にこの猫ちゃんを

面倒みられるか不安です。
一方、よもぎくんをハッピーにしたい

というジレンマです。

 

清水代表からも

その間の報告がありました。

 

清水：トライアルされた方からは

「数日よもぎくんの様子を見ながら

よく考えてみますね」

とのメールを頂いていて
よもぎ君を家族に迎えようと

大変ご努力されていました。

ただ

「寂しそうで、かわいそう。

他の猫ちゃんと一緒の方が

幸せになれる気がする」と

お電話で話されていました。

心を削がれるような思いで

よもぎ君を飼うことを諦めたのでしょう。
 

お便りの続きです。

📧

トライｒ中のよもぎ君

何かを恋しがるように鳴くし

外を見て、寂しそうでした。

👇ここがよもぎ君の定位置でした。
書斎机横にある引き出しの下のスペースです。

ここが一番落ち着いたようで

私が在宅の時にはここに隠れていました。

不在時は

ソファーの真ん中にいたみたいですが(笑)

 

トライアルされ

 飼うのを諦めて戻された方もまた

よもぎのことを思えばこその

Ｈｕｍａｎｅだったことがわかり

Ｓｔｏｒｙはさらに涙色に染まりました。

 

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