野でひとり逝くよりは――黒猫タンゴの死

おはようございます

《いっしょに 生きよう あおい鳥》

 

相変わらず青い鳥には

住む場所のない犬猫がたくさんやって来ます。

10月は犬が15匹、猫が12匹。

 

11月に入ってからは

昨日までに犬が2匹、猫が12匹。

生まれて間もない子、数歳の子

飼い主に見捨てられた子もいます。

11月1日

11月4日 / 5日

11月6日

11月8日

11月9日 5歳の成犬そら♂

どの子にもそれぞれ

過酷なStoryがあるはずですが

口がきけないかれらから

それを聞くことは出来ません。

 

なかでもひとしお気になったのは

5日の夕方、緊急で受け入れた黒猫です。

1~2歳ほどのメスで

ガリガリにやせて衰弱していました。

タンゴと名づけましたが

餌を与えても食べないので

直ぐに病院に連れて行きました。

受診すると ひどい口内炎で

抗生剤を投与してもらいシェルターに連れ帰りました。
写真を撮ろうとしましたが

口の回りがカピカピに固まっていたので
翌日、綺麗に拭いてから撮影しました。
写真はその時のもです。


きれいに拭いてやってもこの状態です。
きっと何日も食べていず

青い鳥に来た時には

口内炎で既に食べる元気もなく

じっとしていました。

 

ただ かすかに開いた左目の瞳孔が

タンゴの過酷だったろう生存を

物語っているような気がします。

1~2歳ですから

子を産んだことがあるかも知れません。

いいえきっと子を育てる喜びも

別れの哀しみも味わったことでしょう。

 

そして 3日後の11月9日

タンゴはひとり逝きました。

早朝にスタッフがケージを覗いた時には

既に息をしていませんでした。

タンゴの2枚目の写真は死に顔でした。

誰にも看取られず逝ってしまった子を

花で飾ってあげることしか出来ませんでした。

翌日 市のクリーンセンターで火葬しました。

かれらの死に接する度に

もっとして上げることはなかっただろうか

・・・という悔いが

風のように心のすき間を吹き抜けます。

 

でも野で 誰にも知られず

ひとり逝くよりは良かったのだろう

と自分の泣いてる心を慰めています。

 

ふと小川未明の童話「ねこ」を思い出したので

タンゴの魂に捧げます。

次は幸せに生まれておいでね!

全文はここで読めます。

 

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