Reハビリ随想⑥ 耳元で“ニャー”と鳴いたクロ

おはようございます

《あかるく あいかつ あおい鳥》

 

清水代表はようやく

補助具なしで歩けるようになりました。

まだ5分ほどですが。

お見舞いのお花

ありがとうございました。

 

 

まだ青い鳥に

シェルターがなかった頃のことです。

私は保護した犬猫を

たくさん自宅に置いていましたが
数が増え過ぎて 部屋も廊下もいっぱい

もう家に入りきれなくなり

保護したばかりの黒い猫を1匹

仕方なく車の中に置くことにしました。

人慣れしている成猫だし

冬なので熱中症の心配もないので
車の中にトイレ・水・フードを用意して。
 

クロちゃんは助手席で私を眺めたり
私の膝でゴロゴロのどを鳴らしたりして

幸せ感を体いっぱいで表す

おだやかなとても良い子でした。

 

でも真っ黒で見えにくく
車の外に逃げてしまわないかと

いつも心配でした。
車に積んだ荷物の出し入れをする時は

開けたドアから飛び出さぬように注意し

ヒヤヒヤし通しだったので
早く里親様を見つけて上げなければ・・・

と焦っていました。

 


十日ほど経って
良い里親様が見つかり

クロを譲渡することになりました。

車でお宅まで運ぶときには

いつものように助手席に座らせて走り

家の前に着いてから
車内でクロをキャリーに入れてから車を降り

ドアチャイムを押しました。

 

ご家族構成や間取り等を確認し

ひと通りの説明をしてから
無事に里親様に引き渡しました。

これでクロちゃんも幸せになると安堵し

別れを告げて車を出発させました。

 

走り出して5分ほど経ったでしょうか
突然耳元で「ニャー」と聞こえました。

間違いなくクロの声です。

え、まさか!?
私はハッとして車を止め
座席の下まで見回しましたが いません。

当たり前です

たったいま譲渡して来たのですから。

 

何だろう?・・・と

車の中で茫然としていました。

「ニャー」という大きな鳴き声が

まだ耳に残っています。
その切ない響きには
「ずっと一緒じゃなかったの!」
「どうしてワタシを置いてったの!」

という訴えがこもっているようでした。

クロちゃんは今

里親様のもとで幸せに暮らしています。

でもあの鳴き声を聞いた時は
クロに申し訳ないと思ったものです。
何とも不思議な体験でした。

なぜあんなにはっきりと聞こえたのか

今もわからないままです。
 

でも ひとつだけ

私の腑に落ちる思いがあります。

それは・・・

クロが私を愛し求める必死さが

車を走らせる私を追いかけて来て

伝わって来たのではないだろうか

・・・という考え方です。
本当に切なく大きな声が耳を打ち

ズシンと私の心に飛び込んで来たのです。

 

動物愛護活動を何年も続けていると

動物たちの鋭敏な感覚や

ふしぎと思う出来事に会うこともあります

 

猫や犬にも心があり

人間と同じように

いや もしかしたらそれ以上に深く

悲しみや喜びを感じています。

それを理屈ではなく実感として

クロから教えられました。

クロちゃんは今
里親様を愛し見守り続けています。

あのとき私に寄せたのと同じ

深く透き通るようにピュアな心で。

 

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