【第12夜】コロナ禍による危機と棄てられた子猫

おはようございます

 

青い鳥のスタッフやボランティアさんが

仕事帰りにふらっと立ち寄って

日頃たまった胸の内を話して行く

わんにゃんカフェです。

 

👩 マスター、お店に着く早々に

愚痴るけどご免ね。

いつまで続くのかしらコロナ自粛?

その内に終息すると思ってたら

イギリス型とかインド型とか・・・

ウイルスって、変異するんだね。

微生物だから生きているのよ。

向うも生き残るために懸命なんだね。

 

そう言えば 子どもの頃に見た怪獣映画で

倒しても倒しても生き返って来るのがあった。

そのたびにパワーアップしてさ!

新型コロナって怪獣みたいだね。

 

生きものの世界って

「食うか食われるか」の戦いでしょ。

動物も植物も微生物も

みんなそうやって熾烈な競争を

繰り返しているんだね。

ボーッと生きてるとわかんないけど・・・

「生きる」ってどういうことか

コロナでいろいろ考えさせられるね。

 

【第12夜】

コロナ禍による危機と棄てられた子猫

👩 人間界ではコロナの影響で

子どもの出生率が下がっているけれど

犬猫の世界では今年も

ベビーラッシュが続いてるの。

清水代表の考えによると

「コロナ禍で社会の動きが停滞し

環境が静かになったので

動物が安心して交尾・出産をする

その結果じゃないかしら」って。

 

昨年度は犬猫の引き取り数が

500匹を超えたけれど

今年度はそれを越すかもしれないわ。

一方ふるさと納税を中心とするご寄付は

コロナの影響で大幅に落ち込んでるの。

このままでは

殺処分ゼロの維持が難しいばかりか

青い鳥の存続すら危うい状況なの。

 

だから

毎月300万円ほどかかる経費を

必死に切り詰める一方で

収益を得る方法をけん命に考えてる。

もちろん譲渡数も伸びているし

運営を安定させるために頑張ってるわ。

そんな危機的な状況なのに

捨て子や引き取り依頼が続いて

みんな頭を抱えてるのよ。

👩 10日に引き取った4匹の子猫たち。

兄妹で生後3週間くらいだけど

みんなひどい風邪を引いていてね・・・

危険な状態なのですぐに病院に運んだ。

目をこじ開けて点眼薬を差して頂いたけれど

失明する子もいるかもしれない。

 

その前の5日にも

2週間ほどの子猫を1匹引き取ったの。

この子を連れて来た方の話では

大雨の降った夜に

母猫から1匹だけ置き去りにされて

鳴いているのを見捨てて置けずに

保護されたそうなの。

 

もちろん治療費や飼育経費は

負担して頂くことで引き取りました。

経費を頂くというと 驚く人もいっぱいいるのよ。

命を守るにはお金がかかるということを

理解して頂けずに

それなら保健所に連れて行く

という残念な人もいるわ。

それで その子を「うづき」と名づけ

体温が低くなっていたので

少しずつミルクを飲ませていたの。

でも 残念ながら三日後に逝ってしまったわ。

雨に打たれて肺炎になっていたらしい。

名前をつけて ミルクも飲ませ

最期を看取り花で見送ってあげられたのが

せめてもの供養よね。

路傍で誰にも知られず死んでゆく子が

いっぱいいるんだもの・・・。

👩 こんな話をしていると

いろいろと思い出すのだけれど

先月の末頃にも

生後2週間くらいのオスの子猫が

連れて来られたの。

 

この子を連れて来られたのは男性で

ちょっといい話なのよね・・・。

 

その方が帰宅途中に

ある農園の前を通りかかると

猫の鳴き声がしたんですって。

切なそうに救いを求める鳴き声で

見捨てることも出来ず辺りを探したら

農園に駐めてある重機の中から声が聞こえ

そこにうずくまっていたんだって。

生後2週間くらいの子猫が

重機に入り込めるわけもなく

人間に棄てられたんでしょうね。

 

発見された男性は

家に連れて帰ろうと思ったのだけれど

自宅に室内犬を4匹飼っているので

その場で奥様に電話して

どうしようと相談されたんですって。

それで「家では飼えない」ということになって

一度は断念されたそうなの。

 

で、子猫を重機に戻して立ち去ろうとした。

その方の言葉では
「知らん顔しょうか…」と思ったそうなの。

その時ふと

「青い鳥の清水さんの顔を思い出した」

んですって!

インスタかブログでご覧になったんでしょうね。

それで思い直して子猫を保護することにし

青い鳥に連れて来た・・・というわけなの。

 

👩 それで 保護された方が

農園で見つけたからといって

その子を「みかん」と名づけたの。

みかん君はmikaさんに預けられ

こんなに可愛く成長しているわ。

ほんと 運のいい子よね。

 

え、なぁにマスター?

「保護した男性も幸せになるよ」

って・・・ねえ、どうして?

 

うん・・・うん・・・

「幸福のメカニズム」を研究している先生が

ふーん・・・そうなんだぁ!

その「幸福学」の先生の研究によると

人や動物を助ける行為は

自分の幸せ感を高める・・・のね。

それで・・・へぇ、そんなデータがあるの!

お金は自分のために使うよりも

他の人のために使ったり寄付した人のほうが

シアワセ度が高い!

・・・・・・う~ん。

それってわかる気がする。

子猫1匹でも

「知らん顔して立ち去った経験」と

「苦労しても救った経験」では

その後の気持ちの良さというか

こころざしの高さみたいのが全然違って

なんか胸を張って幸せに生きられる

そんな気がするものね。

 

マスターありがとう。

明日からまた頑張って

「あいかつ」に励むわ!

 

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